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mixiコミュニティ「世界は女の子ふたりで廻っている」について

百合マインドだけでは語り尽くせない
《女の子ふたり》総合コミュニティ

映画・小説・漫画・音楽などあらゆるジャンルに
きらめいている《彼女と彼女の物語》を集めましょう。
女の子はもちろんのこと男の子のみなさんも
お気軽にご参加いただければと思います。

(中略)

女の子ふたりでも少女ふたりでも乙女ふたりでも
なんならふたりじゃなくっても(ええっ?)
《わたしたち》の強さと弱さが絶対値としての
虹越えを果たしていく様は見逃せません。
たとえそれが負の方向へだとしてもね。

(以上、管理人・ミ檸さんによるコミュニティ紹介文)

***

会員制SNS(今もなのかどうかはよくわかりませんが)であるmixi内でのことをこのような場で書き記すのは少し抵抗があるのだけれど、
「世界は女の子ふたりで廻っている」という名前であのころのわたしたちを導いてくれたmixiコミュニティについて、感謝と敬意をこめて。

2004年に発足したという記録が残るこのコミュニティ、現在の参加者は1790名。
トピックに書き込んだことはないものの(たぶん)、わたしも参加しています。
mixiの衰退に伴い書き込みも少なくなり、今現在は時が止まったような状態です。

先に引用させていただいたような世界観の「女の子ふたりもの」を、映画・本・音楽・アニメ・漫画の各ジャンルごとに各自紹介してゆくトピックが主に稼働していたと思います。
ここで出会えた宝物がたくさんある。
そう、覚えていないほどに。

「世界は女の子ふたりで廻っている」という、ふわっとした、でも的確なコミュニティ名。
このコミュニティに参加することで、わたしたちは女の子二人が廻している世界に在ることを示すことができました。

それはきっとアンチテーゼ。
男性によってつくられてきた世界の。
男女の恋愛によってつくられてきた世界の。
ふたりの女の子はするりと抜け出してゆく。そして新しい世界を見つける。飛び出す。さよならする。
わたしたちはそんな女の子たちがいつだって眩しくてしょうがないのです。
“たとえそれが負の方向へだとしてもね。”

さて、この記事を書いてみたのは、話題の『文藝2020秋季号 特集:覚醒するシスターフッド』の巻末後記において、
「世界は女の子ふたりで廻っている」についての言及があったから。
先に述べたように、コミュニティ参加者は1790名。
それだけ、なのに、わたしたちはなぜか連帯している。
いまなおあの場所を忘れられずにいる。
その奇跡のような事実。

あの子とあの子でつくられる「女の子二人」。
百合とかシスターフッドとか、はたまたフェミニズムみたいに、発するだけでいろんな政治的要素を含んでしまったりなんてしない。
原始的な、素朴な、二人の女の子の輪。
あれから何年経ってもわたしたちはそこから抜け出せていない。
ううん、抜け出したくないのです。

***
「世界は女の子ふたりで廻っている」の参加者の方、
もしいらしたらぜひお声がけください。
きっとわたしたちお友達になれると思うの。

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