不器用な画家 第10話「デビュー」

再び、ニート生活が始まった

Tシャツ屋さんで、ちょこっとだけTシャツのデザインをさせてもらってたが、それに関しては、お金は貰えない前提に無償でやっていた

収入源はない

絵を描き始めたはいいが、インターネットに絵をアップする以外に、なにをするべきかわからずにいた、行動力もなかった

そんなある日のことだ

街を歩いていると、3人組に声をかけられた

3人組「オシャレですね」

僕「でゅへへ////」

お洒落スナップを撮ってる人達だった

こんな地元の糞田舎でも、お洒落スナップみたいなのを撮る人がいるんだなあと珍しく思った

話を聞いてみると、近々、クラブでイベントをするみたいで、イベント時に、その撮ったお洒落スナップたちをプロジェクター?で流すみたいなことを言っていた

ほーほー

今までに、こういう人達と関わりのない人生を送ってきた僕には新鮮で、なんとなく、チャンスかも!と思い

「僕、絵を描いてるんですよね」
と言ってみた

そしたら、興味を持ってくれた

HIT!

なんと、そのクラブイベントでは、絵や写真の展示もしたいという話で、それはそれは、とてつもなくグッドタイミング運命ジャジャジャジャーンであった

話は上手く進み、僕はそのクラブイベントにて、絵を展示させてもらうことになったのだ、ピースピース


こういうイベントというものに参加するのは初めてだ、絵の展示もしたことないし、クラブイベントとか行ったことないし、なんなら怖い場所だと思っているくらいだった

不安と不安と不安と、それと可能性

不安と希望を抱きながらも、とりあえず、そこで展示をする絵を描くしかなかった

描いた

そして、いい感じの額縁を買い、絵を展示できる状態にした

この絵が展示されるのかとワクワクした

そしてクラブイベント当日だ

僕は1枚の絵を持っていった

これが、僕のイベントデビューであった



つづく

第10話「デビュー」





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