不器用な画家 第07話「プルプル」

B君は言った
「この絵、Tシャツにしようぜ」

僕は嬉しかった、僕もそうしたいと思った


すぐに僕はTシャツにしてくれるところを探した、今となってはオリジナルTシャツ、グッズが簡単に作れるてしまうネットショップ的なところがうじゃうじゃしてるけど、当時はそういうものもなく、珍しいものであった、そして、なんとか見つけた、隣の県にあるオリジナルでTシャツを作ってくれる店舗を

後日、僕はB君と、そのお店に行った
ブウゥゥウンブゥゥン!キキィィイッ!

ついた

店主に「この絵をTシャツにしたいんですけど」と、僕はスケッチブックの絵を見せて言った

すると店主は「これ、なに?描いたの?すごいね!」と言った

僕はビックリした、それはそれはビックリした、恐らく、初めてだ、家族ではない、友達ではない、クラスメイトではない、先生ではない、知らない人に絵を見せて、そして褒められたからだ

僕は嬉しいのとビックリしたことで、少しプルプルしていた、マジで

更に店主は言った
「ウチでデザインとかしてみてない?」と

僕は嬉しいのとビックリしたことで、少しプルプルしていた、マジでマジだ

僕は「やれるならやりたいです!」と伝えた

帰り道に車の中で僕は浮かれていたと思う

そして、嬉しいのとビックリしたことで、少しプルプルしていた、マジプルップルだ


そこから僕は絵を描きまくるようになった

今度は自分でスケッチブックを買い、描きまくった

なんのためか、それでどうしたいのかとかはなかった、ただただ、スゲェ楽しかったから

その時は趣味を見つけた!って感じだった


その年の夏のことだ

地元の情報誌を読んでいたら、とある野外フェス的なイベントがあることを知った、そういうのにあまり行かないし、入場料もないし、なんか面白そうなので、ちょっと冒険してみようという気持ちで、友達と行くことにした

地元のイベントにしては、大きなイベントだったと思う、僕の中ではすごく新しく、すごく楽しいイベントだった

そして、そこで僕は出会ったのだ…

出会ってしまったのだ…

つづく!!!!!!!!!!!!

第07話「プルプル」




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?