不器用な画家 第13話「あれから1年」

あの野外フェス…あれから1年が経ったのだ…

僕は、M子さんに連絡をした

どうしたら、あの野外フェスで、前回のM子さんたちみたいにライブペイントをすることができるのか聞いた

「勝手に描いちゃえばいいよ」
と言われた

そんな感じなのかよ

ゲリラでいいらしい(やったー)

今年もM子さんはライブペイントをするらしい、嬉しかった

M子さんと出会った、その野外フェスにて、1年後に、同じところでライブペイントをすることになるとは思いもしなかっただろう、1年前の僕よ(おう)

さておき

ライブペイントかあ、どうしたものか、やり方?というか、どういう感じにすればいいのか、初めてなんだけど、てか、なんなんだライブペイントって…、そもそも人前に立つのが苦手で学芸会でもセリフの少な~い役を選んでいたような僕が、人前で絵なんて描けるのか…、大丈夫かよ… うぉい!!

最初はライブペイントしたい!という気持ちしかなかったけど

徐々に、不安を抱くようになっていた


イベント前夜


いよいよ、不安と緊張で怖くなってしまい、描きたくない!という気持ちにすらなっていた、いっこも眠れなかった…


負けるな、やると決めたらやれ


当日、朝早くから行き、適当な場所をとり、準備を始めた、ゲロが出そうだった

そして、開始の時間になった、人が集まり始めだしたので、そろそろかと、酒を飲み、iPodを回し、描き始めた

んを!?

んをおおおおおッ!!

描き始めたら、緊張も不安も、もちろんあるっちゃあるのだが、それどころじゃなくなったのだ

あー、これかあ、これなのだな!!!!

_人人人人人人_ 
>んぎもぢいい< 
 ̄^Y^Y^Y^Y^Y ̄

これが、ライブペイントかあ!と思った

筆を動かし夢中になり、緊張や不安を殺す瞬間瞬間にチョベリグが降ってきて、怖いけど気持ちいいみたいな、ランナーズハイみたいな、ランナーズハイなんて知らんけど、恐らく、そんな感覚で絵を描いていた

自分の中の新しい自分を見つけた気がした

ところでだ

M子さんは少し離れているところで描いていた、ちょいと、見に行ってみると、ライブペイントやってるやってる

1年前に、この人を見て、興味を持って、話しかけたから、僕は今ここで絵を描いているのだろう、M子さんに動かされたのは確かだろう、そんなことを考えながらも、改めて1年前の自分を思い出していた、あの頃は、まだ歌を歌わないジョンレノンだったのだ

何が起こるかわかんねえんだ

もっと、がんばろうと思った
もっと、がんばれると思った


そして、野外フェスも終わり

初めてのライブペイント

やりきった

描くまではゲロゲロだったが、描いてからは気持ちよかった、またやりたいと思った

そんなことを思っていたタイミングでだ

野外フェスにてライブペイントしてる僕を見た人がイベントに誘ってくれた、ライブペイントしてくれないかと

なぬ!!!?

「どんなイベントなんですか?」

「クラブイベントなんだけど」


…またクラブイベントか

つづく!!!!

第13話「あれから1年」






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