9/28 わたしのベトナム生活(29日目)

『なんて幸せなんだろう』

それが、昨日のすべてをあらわす一言。

朝5:45、わたしのスマホが鳴る。

「&/#♪°%☆#$¥€¥」

ベトナム語がまだまだ理解できないので、とりあえず切る。朝、空港まで送ってくれるタクシーのおじちゃんだ。6:45といったのに、なぜ1時間も前に電話してくるんだ??起こしてくれたのか、ありがた迷惑だがおじちゃんの優しさは受け取ろう。(前日も同様に確認の電話がかかってきている。しかも英語で。)

約一ヶ月ぶりに空港へ向かった。来た時とは、また違う気持ちで。

ハノイからホーチミンまでは、約2時間のフライト。そういえば広島から北海道まで行った時も、2時間くらいだったような。ホーチミンはハノイと違って季節が二つしかない。「暑い」か「もっと暑い」だ。

着くと、大学の友達が迎えてくれた。彼女はホーチミン出身で、この一ヶ月だけ帰省しているとのことだった。彼女の弟さんと三人で、バインセオのお店へ。これがもう大きくて、びっくり。味も美味しくて、笑みがこぼれた。こっちで友達に会って、しかもこっちにむちゃくちゃ詳しい人で、一緒にいるととても安心感と楽しさがあった。アンさん、ごちそうさまでした。

そのあとは、一年前、一緒に「日本語パートナーズ」というプログラムを受けた方に会いに。当時、二次の会場で一緒になり、その回は二人とも不合格だった。彼女はその次の回に再び応募し、合格したのである。現在はホーチミンに住み、中学校の日本語の授業で現地の先生のアシスタント、日本語パートナーズとして活躍している。計4回応募した根気強さ、柔和で和やかな性格、ステキな笑顔、笑い声。たぶん、歳は30以上離れているが、とってもステキなお友達である。こうやってまた出会えるなんて、去年の私たちは思っても見なかっただろうなぁ。「出会い」は本当に素晴らしいと思う。

彼女のお家で何時間かお話。ゴロゴロしながら弾丸トークである。それからマッサージ、カフェ、ホテルへ。

マッサージを受けているとき、ふと「あ、ベトナム語極めたい」と、サラッと感じた。ちょっと、また心持ちが変わった。

カフェもとってもおしゃれで、ここではじめてベトナムコーヒーを飲んだ。(正確には、彼女のコーヒーを一口もらった程度だ。)きいた通り練乳が入っていて甘かったが、それ以上に元のコーヒーが苦いのだとわかった。大人の味だ。

さて、それからホテルのことだが、なんと彼女がわたしのために予約してくれているという。だがしかし、行ってみると予約がとれてない、と…!しかも、空き部屋は一つもない、と…!

わたしは日本語で彼女に、ホテルの方に英語でいろいろと根掘り葉掘り聞きまくり、細かな情報も伝えまくった。このとき、「あぁ、英語ある程度勉強しておいてよかった」と痛感したのである。こういう体験を積みたいものだ。

ホテルの方に探してもらうと、なんと部屋が一つ空いていた。はじめ取ろうとしていた部屋よりは広くて高い部屋だが、少しサービスしてくれるとのこと。なんと彼女が払ってくれたのだ・・・。これが、とてもいい部屋だった。彼女が天使に見えた。

しかもなんと、この部屋、偶然にも以前彼女が泊まっていた部屋だという。彼女は来たばかりの頃、まだアパートに入れなかったそうだ。それでこのホテルで何日か過ごしていたため、わたしの部屋もこのホテルで探してくれたという。まさか同じ部屋に泊まれるなんて、面白いこともあるもんだ。

そのあとは、サイゴンスカイデッキへ。50階のカフェでドリンクを飲みながら、夜景を見た。綺麗だった。ため息が出て、圧倒された。わたし、今こんなことしているんだぞ。想像もつかなかっただろう、わたし。いま、思う存分、したいことやってんぞ。思ってれば叶うんだ。自分が行動に移しちゃうんだ。

「やりたいことをやる一年にする」

「会いたい人に会う一年にする」

昨年、決意してノートに書いた言葉だ。

さっそく、もう、叶い始めているんだなぁ。

そのあとは、こっちでむちゃくちゃかなり有名なpizza 4'sというお店へ。このピザが、もうむっちゃくっちゃヤバイ。どちゃくそ美味しかったのである。もう、しあわせで、しあわせで、顔がしわくちゃになったんだ。終始、

おぉっっいしっ!!

しか言えなかった。目の前でただ、そんなわたしを見て終始声をあげて笑う彼女。しあわせだった。

ホテルへ帰って、約一ヶ月ぶりに湯船に入った。これももう、ほんっとうに。

最高だった。

カメラで撮った写真のデータをスマホに入れ、感慨に耽りながら、ふかふかの広いベッドで眠りにつく。

あぁ、こんなしあわせなことがあっていいものか。ほんとうに、癒されて癒された一日だった。どんなこともしあわせに感じる。この一瞬一瞬も、惜しい。噛み締めながら、一秒一秒を過ごす。

こんな日々も、悪くない。

つづく

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