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イギリスのミサゴについて(自分用メモ)

勉強中まとめメモ。

英国のミサゴは、1840 年に英国で繁殖鳥として絶滅。ミサゴの消滅は銃撃と卵採取が原因だった。その後、20世紀になるとDDTなどの農薬や殺虫剤による生態系破壊が原因でさらに多くが亡くなった。
近年の主な脅威は、生息地の喪失、送電線の衝突、感電死。
スコットランド生まれの2歳11ヶ月のミサゴのブルー CU2(愛称ジミー)はウェールズに立ち寄って風の強い日に電線で感電死した。あと数週間で3歳だった。
その後、ジミー作戦と名付けられたプロジェクトを開始。鳥が電柱に止まって殺されるのを防ぐために、ミサゴ用の人工巣の建設が行われた。


28年前にラトランドに持ち込まれた最初の12羽は、生後わずか5週間でスコットランドの巣から来た雛だった。
どのように再導入されたか、語るティム・アップルトンさん。Youtubeにて。

他の地域と同様、スコットランドも20世紀中に姿を消した。スコットランドでは、広大な敷地の狩猟管理人が敷地内の野生動物にとって脅威であると考えてミサゴを殺害した。もう一つは卵収集家によるものだった。
スコットランドでミサゴの定着が始まったのは、スカンジナビアのミサゴのつがいが湖に定着した1955年になってからだった。 英国の個体数は、1967年には2つがい、2011年には202のつがいが確認されていたが、2023年には繁殖するつがいは300を超えた。

英国でのミサゴは体長約 55 ~ 62 cm、翼を広げると145~180cm。
頭は白く、黄色い目から特徴的な茶色の帯があるが、これは水面に反射する日光が眩しくない為と言われている。メスの胸にはオスよりも濃い茶色の羽毛がある。重さは1.2〜2kg、猛禽類共通でメスの方が大きい。

渡り
英国のミサゴは早ければ2月に、4月までに戻り繁殖、9月頃に西アフリカ(セネガルまたはガンビア)まで渡りを行なう。そのルートは研究で明らかになっている。

営巣
孵化までは約35 日間 。メスは抱卵と雛の給餌を行い、オスは食料と巣の警護の役割を担う。雛は生後51日から56日の間に巣立ったのち1ヶ月から2ヶ月の間は食糧を親に依存する。雛が巣立ってから約21日後、メスはアフリカへ向けて出発し、雄は残って雛が居なくなる位まで食糧を与え続ける。
幼鳥はセネガルやガンビアにも行くが、一部はスペインやポルトガルの南海岸に留まっていることが指摘されている。
子供達は2歳になるまで移住先に留まり英国には戻らない。交雑を避けるために、オスは自分の生まれた巣の場所に戻り、メスは他の場所に行く傾向がある。
近年、3歳になった雄が生まれた巣に侵入者となって戻り、親の営巣を悩ませている事がわかっている。

識別
スコットランドミサゴの左脚には青地に白の文字のDarvic ringが付けられ、右脚には金属製の英国鳥類バンドが付いている。ウェールズとイギリスのミサゴの場合はそれぞれ逆の足につけられ、呼び方はスコットランドではタグ。ちなみに北米ではバンドと呼んでいる。

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