なぜアンパンマンは大喜利のお題で使われやすいのか?
大喜利のお題で使われることの多い『アンパンマン』。アンパンマンのお題は大喜利初級者にとってとっつきやすく、大喜利中級者にとって答えを量産しやすく、大喜利上級者にとって角度の違う答えを練りやすい、と思う。
なぜアンパンマンのお題は答えやすいのか。「皆が知っているから」ぐらいにしか思ったことがなかったので、一度、深く考えてみる。
・皆が知っている
登場人物・よくあるシーン・主題歌などを皆が知っているので、説明無しに共有できる。
・描きやすい
アンパンマンの顔は誰でもある程度描ける。絵が下手で描けない場合、どれくらい下手なのかがわかりやすい。
・善である
お題の基本となる「嫌だ」が効きやすい。
・使いやすいフレーズが多い
お決まりのセリフがいくつかあるので、それをお題に出来るし、答えにも使える。
・キャラクターが多い
マニアックな答えも考えられる。観る側がそのキャラを知らなかったとしても、名前を聞けばなんとなく姿を想像出来るので、答えの絵を浮かべる負担が少ない。
・人間のあるあると食べ物のあるあるを使える
人型なので日常のあるある、顔がパンなので食べ物のあるあるを使える。
また、通常は人として扱われているので、食べ物としての側面を強めに出すだけで答えになる。
(例…消費期限が近い、乾燥剤が付いている、七味をかける、など)
・年齢の縛りが薄い
例えば子供のキャラだと「子供がそんな言葉を知っているか?」というノイズが入ることがある(ギャップを生かす意図の答えは除く)。その答えで伝えたい面白さをぶれさせる余計な違和感が生じにくい。
・元がボケていない
これが実は一番大きいのではないか。他のよく使われるアニメはそもそも漫画でぶっ飛んだボケをしていて、大喜利で出す答えが本家を超えられなかったりする。アンパンマンはそもそも絵本で可笑しく笑わせようという意図のボケがないので(もしもあったらすみません)、大喜利の材料として不純物が少ない。
以上が、考えて言語化が出来た分である。
この記事に載せるために作った。これも色んな答えになる。
【偽アンパンマンの特徴を教えてください】
[食パンだ]
【「バタコさん、疲れているのかな…」どうして?】
[新しい顔よ!ってこれを投げた]
【こんなしょくぱんまんは嫌だ】
[主役面をしている]
【世界一平和な村の悪行とは?】
[食パンにデコペンでアンパンマンを描く]
アンパンマンが大喜利のお題で使われやすい理由を技術的に考えてみたが、考えても辿り着けない感覚的なものが、答え続けることでしかわからないものがある。
わからないまま おわる そんなのは いやだ!
2019.3.6 “が”と“も”で変わるお題の世界
2019.6.9 「大喜利にコツってあるの?」
2019.7.29 やさしい答え
2020.4.7 答えの整え方
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