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第一回“良いひと”討論。 (うに)

ごきげんよう。
うにです。

今年の1月、飲みの席で誘われて(あんまり覚えてない)、
「おっけおっけ〜!」と二つ返事でチームメンバーになり(〃)、
気が付けば早5ヶ月。

「ことばの赤い糸展」に関わるようになってから、
自分に宛てられた大切にしていることばについて
思いを巡らせることが増えました。

いくつか思い当たることばがあるのですが、
今日はその中のひとつをご紹介できればと思います。

突然ですが、
あなたの思う“良いひと”って、
どんなひとでしょうか。

わたしは“良いひと”と称されることが多く、
言われるたびにもやもやと、
いつも小さな引っかかりを感じていました。

わたしにとっての“良いひと”は
取り立てて特徴がない時に使う、どこか逃げ口上のようなイメージで、
例えばあまり親しくないひとの恋人の写真を見せられた時に使う「良いひとそうだね!」は、
まさにこの逃げ口上で使われているソレな気がします。
(この場合、「優しそうだね!」も、同義。)

そんな折、
また、言われてしまったのです。

「本当に良いやつだなうには。」

もやり。

これを言った友人が10年来の気の置けない友人だったので、
ついに、言った当人に聞いてみました。

「ねえ、“良いやつ”ってどんなひと?
なんかどうでもいいひとっぽくて、あんまり嬉しくないんだよね。」

字面にすると、まるで面倒臭い彼女のよう。

でも嬉しくなかったんだもん、
聞いてみたかったんだもん。

「はぁ?何言ってんの?“良いやつ”って私にとって、最上級だから。」

間髪入れずに、
なんなら少し怒りながらチーズをひと齧りし、赤ワインを煽る友人。

もう少し深掘ると、友人にとっての“良いひと、良いやつ”は
“悪いところのない、素晴らしいひと”とのことでした。

でもうにが嬉しくないなら不本意だから違うことばにするわ、と
その場で再検討してくれた友人。

「分かった、うには“リピーターの多いひと”だ。」

曰く、
嬉しいことも、腹が立ったことも、悲しいことも、どうでもいいことも、
全部ゆるしてくれるから、なんでも何度でも話したくなるひと、だそう。

これを聞くと、
確かに友人にとっての“良いひと”は、最上級でした。

実際のわたしは超軽くて超適当で、
友人が言うような“良いひと”ではないけれど、
確かにリピーターは昔から多い気がして。

だからこそ、
ことばの解像度が上がって、しっくり来たし嬉しかったのが
この“リピーターの多いひと”ということばでした。

何かをことばにして伝えた時、
言った側の意図と言われた側の受け取り方に齟齬が生まれることは
往々にしてあると思います。

正解も曲解もことばの持ち物だとわたしは思っていて、
だからこそ誤解を生まないために、
届けたい想いがある時は、ことばを尽くさなければならない。

つい使い慣れた表現に頼ってしまうこともあるけれど、
この一連の討論で、
わたし自身も改めて、ちゃんとことばを尽くすひとでありたいと思いました。

ここで改めて質問です。
あなたの思う“良いひと”って、
どんなひとでしょうか。

もしよろしければぜひ、
展示会場でお会いした際に、
あなたの解釈を聞かせていただければと思います!☺︎

それでは。


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◼️イベント概要
ことばの赤い糸展
開催日:2023年7月15日(土)~7月17日(月祝)
場所:soko station 146
アクセス:JR 京葉線・りんかい線/東京メトロ有楽町線「新木場駅」から徒歩5分

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