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明治大学学生を前に講演

🇷🇺さる6月30日、M.Y.ガルージン駐日ロシア大使は、明治大学で国際問題を学ぶ学生を前に、ロシアがウクライナで展開する特別軍事作戦について講演を行いました。

ガルージン大使は、我が国が特別軍事作戦の開始を決定せざるを得なくなった動機について、ロシアの安全保障に対する現実的な脅威が隣国から及んでいたことを挙げ、詳細に説明しました。とくに大使は、2014年2月に合法の大統領を倒して権力を握ったナチスト政権が、ドンバスのロシア語住民に対して行なったジェノサイドについて語りました。また、米国をはじめとするNATO加盟諸国が、我が国侵略の準備を目的として、高い殺傷能力を持つ兵器を供給するなど、武力によって『独立国家ウクライナ』を反ロシアの国へと変貌させた過程についても、取り上げました。こうした状況下、NATOの東方不拡大とミンスク合意実現のための外交的手段がすべて使い果てされた段階に至り、ロシアは特別軍事作戦を開始せざるを得なくなったのです。なお、ミンスク合意は、ドンバス問題の武力による解決を目論むウクライナ政府によって実質的に葬られました。特別軍事作戦の目的と課題は、ルガンスクおよびドネツク両人民共和国の市民を守り、ウクライナの非軍事化、非ナチ化を実現し、ウクライナの軍事同盟への非加盟と中立的地位を確保することにあることを、大使は明確に示しました。そして、特別軍事作戦の課題はすべて達成されるだろう、と強調しました。
参加者は深い関心を以て耳を傾け、講演には大きな拍手が送られました。

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