ロシアは、NATO 加盟国のトルコが核保有国になるのを支援します
2023 年 4 月 27 日
https://vaccineimpact.com/2023/russia-helps-nato-member-turkey-reach-nuclear-status/
by Brian Shilhavy
ヘルスインパクトニュース編集部
トルコは本日、ロシアから最初の核燃料バッチを受け取り、ついに「核の地位」に到達したと発表しました。
トルコは、木曜日に行われた式典で、最初のプラントであるアックユ原子力発電所（NPP）が核燃料の最初のバッチを受け取ったため、原子力エネルギーを誇る国のステータスを獲得したのです。
この式典には、レジェップ・タイップ・エルドアン大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領がテレビ会議を通じて出席し、アクユ原発はトルコにとって初めて「原子力」発電所の地位を獲得しました。
空と海を経由した核燃料の搬入により、アックユ発電所は核施設となった、とエルドアンは式典で述べた。
「60年の遅れをとったとはいえ、テュルキエは世界で原子力を持つ国の仲間入りを果たした 」と大統領は述べた。
エルドアンは、EUは原子力をグリーンエネルギーとして受け入れることで、障害をなくしていると述べ、こう付け加えた： 「私たちは、アクキュウによって、この発展の一端を担うことができたのです。」
エルドアン大統領は、アクユ原子力発電所は、トルコにとってロシアとの「最大の共同投資」であると述べた。
大統領はまた、アクキュウ発電所は2028年までにフル稼働し、テュルキエの電力消費の10％を供給すると述べ、アクキュウプロジェクトはテュルキエの天然ガス輸入を減らすために年間15億ドル（291億5000万トルコリオン）に貢献し、国民所得に「プラスの影響」を与えるだろうと指摘した。
一方、プーチンは共同記者会見で、レジェップ・タイップ・エルドアン大統領のような指導者がいなければ、「成功」を語ることは難しいだろうと述べた。
また、プーチンは、ロシアは今後もトルコのエネルギー需要を満たすための支援を続けていくとも付け加えた。
アクユ原子力発電所は、ロシアの国営原子力企業ロスアトムによって、地中海沿岸南部のメルシン県に建設されています。
今年前半には、4基の原子炉のうち最初の1基が稼働する予定です。アックユは最終的に、トルコの電力需要の約10％を賄う能力を誇る予定だ。(記事全文)
トルコがNATO加盟国でありながらロシアと連携していることも、米国との関係やエネルギーにおける米国の世界的支配からの、脱却を目指す中東の政治情勢が急速に変化していることを示す劇的な例である。
トルコのヨーロッパへの復讐？
NATOに加盟する唯一のイスラム教国であるトルコは、米国以外のNATOで最も多くの軍隊を保有しており、欧州と中東の両方にまたがる戦略的な国でもあります。
昨年は、2018年にイスタンブールで起きたサウジアラビア人ジャーナリストのジャマル・カショギ氏殺害事件でサウジアラビアとの仲を修復し、先月（2023年3月）にはサウジアラビアがトルコの中央銀行に50億ドルを預け、経済を下支えしたと報じられています。(Source)
中国とロシアの助けを借りて、サウジアラビアは中東の政治とエネルギーの支配者になりつつあり、イラン、シリア、イエメンといった国々で主にイスラム教のシーア派が支配する他の中東諸国と新しい関係を築き始めている。トルコは、クルド人分離主義者と戦う軍隊が存在するシリアに関する協議に参加している。
1959年頃から、トルコはEUへの加盟を目指し続けてきたが、長年の隣人であり敵国であるギリシャが、主にキプロス島（ギリシャとトルコが半分ずつ支配している）をめぐってEU加盟の障害となってきた。
しかし、ヨーロッパはトルコがNATOに加盟することで、トルコの巨大な軍隊の恩恵を受けており、アメリカはシリアに近いトルコ南部に大規模な空軍基地を持っているので、何の問題もなかった。
ロシアからの安価なエネルギー輸入を失ったヨーロッパが崩壊する今、トルコはヨーロッパの一員になれなかったこと、ユーロを採用しなかったことを喜んでいるかもしれない。
石油： かつての敵同士を結びつける商品？
今日、地政学的地図がいかに劇的に変化しているかを示す一例として、トルコの第一次世界大戦終結以来の歴史的宿敵であるギリシャが、2019年11月に始まったばかりの「東地中海ガスフォーラム」にトルコを招待することになりました。
米国のグローバリストとその手先であるCIAの政策が主な原因で、ここ数十年間、戦争や仇敵の原因となって死と破壊をもたらしたもの、石油は、今や皮肉にも、米国のエネルギー支配に反撃するためにかつての敵を結びつける商品となるのかもしれません。
最近結成された東地中海ガスフォーラムを構成するメンバー国をご覧ください。ギリシャはトルコに参加するよう呼びかけています。
東地中海地域は、歴史上、現代世界の形成に重要な役割を担ってきました。アフリカ、アジア、ヨーロッパの3大陸の交差点に位置するこの地域は、何千年もの間、貿易に不可欠であり、文化の鍵でもありました。
この10年間、東地中海では多くの重要なガスが発見されました。
東地中海地域の供給者、購入者、通過国が協力し、地域内および外部市場とのガス貿易のためのインフラを開発することによってのみ、東地中海ガス盆地の潜在的な可能性を最大限に引き出すことができることが明らかとなった。
このアウトラインが、ガス生産国、消費国、通過国のプラットフォームとして、東地中海ガスフォーラム「EMGF」の設立を支えるベースとなったのです。
2018年、エジプトは、東地中海地域のガス資源の潜在力を完全に引き出すことができる持続可能な地域ガス市場の発展につながる、天然ガスに関する構造的な政策対話のプラットフォームとして、東地中海ガスフォーラムを設立するイニシアティブを導入しました。
2018年10月にクレタ島で開催された三者会談で、エジプト、キプロス、ギリシャの首脳がフォーラム設立の意思を表明し、それに伴い、地域の当事者や国際機関とのさらなる調整が行われました。
エジプトのイニシアチブは、残りの設立メンバー；キプロス、ギリシャ、イスラエル、イタリア、ヨルダン、パレスチナ（エジプトとともに）により、ガス資源の潜在力を完全に引き出すための地域ガス市場の開発につながる構造的な政策対話のための基盤を設定し、多国間および完全なハブ貿易のための舞台となるイニシアチブとして歓迎され、心から採用されました。(Source)
待ってください、何ですか？イスラム教、ユダヤ教、キリスト教の国々が「地域内および外部市場とのガス貿易のためのインフラ整備に」協力する組織か？
そして今、ギリシャは宿敵のトルコにも参加を呼びかけているのか？
ギリシャは選挙後もトルコとの関係融和が続くと予想
ギリシャのニコス・デンディアス外相は、両国が5月に選挙を実施した後も、トルコとの関係の雪解けが続くと予想していると述べた。
「ギリシャは常に、トルコと誠実な協力をする方法を探している」と、アテネでエジプトのサメ・シュクリ外相と会談した後に語った。
ギリシャとトルコの両政府高官は、2月にトルコ南部で発生した壊滅的な地震をきっかけに、ここ数週間、一連のハイレベルな会談を行ってきた。両者は、数十年にわたり緊張を繰り返し、戦争の危険性さえ高めてきた紛争を棚上げすることを約束した。
デンディアスは、天然ガス開発で協力する地中海東部諸国の連合体の新メンバーをアテネが歓迎すると述べた。トルコは現在、加盟していない。
東地中海ガスフォーラムの現在のメンバーは、ギリシャ・キプロス、エジプト、フランス、ギリシャ、イスラエル、イタリア、ヨルダン、パレスチナ自治区である。(Source)
イスラエルとパレスチナ自治区、ギリシャとトルコ、みんなで協力する。
まさに歴史的、未曾有の時代に生きている...。
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