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20221115 somnia
夢を見た。
空気は遊園地だった。
その日はプールの授業で、クラスメイトたち(知らない人たち)と広いプールサイドに座り込み、ブラウン管のテレビを囲んでいた。
大きなパラソルが差してあるところには女の子たちが座り、わいわいきゃあきゃあはしゃいでいる。
教師がブラウン管テレビの電源をつけた。ブォンとうなり、ザラザラでチカチカと火花が散るように画面が明るくなる。
映像は、先日このクラスメイトたちとテーマパークへ行った映像だった。修学旅行か研修旅行か分からなかったけど、映像を見てきゃははと笑っていた。
ふと気づく。
一人足りない。
場面は変わり、その、テーマパークへ行った日に戻った。
ゲートを抜けてパークに入ると、煉瓦積みの街並みが広がっていた。
皆が思い思いにあちこちへ駆け出す中、私は視界の端に見知った人を見つけた。
母だ。白いダウンを着て、怖い顔をしている。知らない、私と同い年くらいの女の子を無造作に捕まえて、引きずっているのが見えた。
そうだ、あの子が、いなくなるんだ。
私は母を追いかけた。
テーマパークだと言うのに閑散としている。煉瓦造りの家の、木製の戸を母は開けて、女の子を連れ込んだ。私も急いで追いかけて、後ろ手に扉を閉める。鍵もかけた。
刹那、母は女の子の髪をむんずと掴み、脇腹にナイフを刺していた。抜いて、そのままその子の首を掻き切る。
血が飛んだ。
女の子は絶命していた。血溜まりができている。
「ダウンに、血が」
母にそう声を掛けた。母は白いダウンを脱ぎながら「替えはある」とぼそぼそ呟いた。
自分の足元に目をやる。血がべっとりと付いていた。
家の中は閑散としていて、生活感のない倉庫のような状態だった。埃を被っており、長いこと人が出入りしていないのがよく分かる。
近くにティッシュがあった。2枚ほど取って、足元を拭く。
指紋がつくからバレるかもしれない。
淡々とそう思った。
目が覚めた。
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