山岡、山本以外のオリックス先発陣
どうも、赤星豊です
前回の記事の続きです。
前回の記事はこちら
今回は4人目と5人目、そしてこの5人以外の先発候補について話していきたいと思います。
山崎福也 11
4人目は山崎福也だ。福也は2014年ドラ1の長身サウスポー。大きなカーブが最大の武器の投手だ。6年目の今年は背番号が0から現中日の松葉がつけていた11に変わった。
彼は去年中継ぎとしての登板が多かった。36試合の登板のうち2試合しか先発で投げていない。しかしその救援登板の中でシーズン初登板から7試合連続無失点を記録したり、イニング跨ぎをやるなど実績を重ねてきた。
そして今年からは春先のキャンプから先発として調整し、シーズン序盤から先発で使われることとなった。ここまで山崎福也は1勝0敗 防御率3.80といい成績かというとそうとはいえない。WHIPも1.50。
特に左打者の被打率が.323とかなり打たれており、四球も左の方が与えている。西武戦で5回のなかで1番スパンジェンバーグには本塁打と三塁打、森に本塁打、栗山に安打と左打者に打たれていた。そこで左打者の被打率を上げているように思う。また、右打者と比べると左打者の配球の幅が狭いように感じる。右打者のときは外角にストレートやチェンジアップ、カーブで打たせたり内角にストレートやカットやスライダーで詰まらせたりする投球がみられるが、左打者は外角にスライダーやカーブが多くなる投球になる。そのため球種を絞られ打たれるケースが多いのも左打者の被打率が高い理由かもしれない。左対左だと外角の変化球で勝負するのは普通のことではあるが、打たれるのであれば少し工夫をしなくてはならないと思う。
しかし、それよりも重要なことがある。それはイニング数だ。去年は中継ぎ登板が多く、先発になれば長いイニングを投げることが求められる。そのため先発に戻ってからイニング数を稼げる投球ができるかだか、そこは福也はクリアしていると思う。4試合の登板で21.1回を投げている。平均して5回を投げられていることになる。そして、そのイニング数にムラがない。今季初登板の西武戦が5回、日本ハムは5、ソフトバンクは5、この前の楽天は6と先発としての最低限のイニングは投げられているように思う。中継ぎから先発に配置転換されたらウォームアップや投球時の力配分などを変えなくてはならないので、そこは自分と相談しながら調整できているといえる。これはスポーツ記事を見たのだか、その背景には同じ先発のアルバースの助言があったらしい。同じ左腕としての助言は彼に大きなものになったのだろう。
ここまでの山崎福也をまとめると左打者の対応にはもう少し工夫が必要だか、中継ぎから先発になってからここまでイニング数をしっかり稼げていることは大きなことであるということだ。
榊原翼 61
5人目最後は榊原翼だ。榊原は2016年の育成2位で2018年に実力で支配下登録を勝ち取った選手だ。彼の持ち味はなんといっても感情のこもったピッチング。彼は三振をとった際には大きくガッツポーズをしたり、フォアボールになると苦悶の表情を浮かべたりと気持ちが前に出るピッチャーだ。彼が三振をとると見てるこっちもガッツポーズしたくなる。
そんな彼だが成績の方は今まであげた4人と比べると一番悪いと言わざるを得ない。ここまで3登板で0勝1敗 防御率3.77 WHIP1.88で被打率は.294。特に左打者の被打率はなんと.444とすこぶる悪い。彼も山崎福也と同じで左打者の配球に工夫が必要であるのが分かる。(これは7月24日楽天戦前の数字です)
そして、榊原の一番の弱点が制球だ。K/BBが0.92と与四球が奪三振よりも少ないという残念な結果だ。この前のソフトバンク戦では4回を投げて被安打は3なのに与四球が5と散々なことに。それで3失点(自責2)を喫し負け投手になった。その試合では初回に1点をとられるも2回、3回は三者凡退に抑えて味方が1点をとり、同点した直後の4回に4つのフォアボールでの押し出しと内野安打で2点を献上。最悪のピッチングだった。その回で降板し、彼には悔しすぎる1敗となっただろう。
その4回をピッチングを見てみた感想としては力が入りすぎているのが素人目にも分かったということだ。初回から叩きつけるようなストレートがあったが、4回はその球が顕著に見られた。
しかし、この前の楽天戦では前回の反省を活かした投球となった。楽天の先発が則本と好投手相手だったが、見事な投球を披露した。7回を投げて被安打5 与四球2 失点1とまとめた。奪三振は2と少ないものの7回までに11個のゴロでアウトを稼いだ。ピンチの迎えた中でゴロで打ち取る場面がみられた。この試合特に良く使えていたのは高めののストレート。高めのストレートで詰まらせてのゴロを打たせることができていた。それができていたおかげで自滅せずに淡々と投げられていた。
元々ストレートの力強さはあるのでそれを活かした投球だった。そのストレートを内外角に投げ分けていたわけではなく、大雑把に高めに投げていた。この投球がこれからの榊原の投球の活路なるかもしれない。制球の良くない榊原には両サイドに投げ分けてカウントを稼ぐより真ん中から散らして打ち取る方が球数も少なく抑えられて、変化球も活きてくるようになるはずだ。
実は榊原について個人的に8割くらいの力でいい球を投げて制球を安定させた方がいいと思っていたが、楽天戦でのピッチングスタイルの方が彼には合っていると思い始めた。高めのストレート中心に球を散らしていく"暴れ馬投法"(勝手に自分で名付けみた)で勝ち星を重ねてほしい。
ここまでの榊原をまとめると制球力に難ありだが、高めの力強いストレートで打ち取るというピッチングスタイルでこれからの活躍を期待していきたいということだ。
5人以外の先発候補
ここからはここまで挙げてきた5人の投手以外に先発候補の投手を簡単に紹介していきたい。
1人目は3年目のK-鈴木だ。150キロオーバーのストレートとスライダーとフォークで三振を量産するドクターKだ。去年から先発をしていて4勝をあげている。そのため先発ローテの期待が高かったがここまで4登板のうち1登板しか先発として投げてなく、7.1回を投げて10被安打と打たれており、K/BBも0.50と本来の投球を見せられていない。現在2軍にいるので、自らの投球により磨きをかけてほしい。
2人目は4年目の張奕だ。彼は知ってるオリックスファンも多いと思うが、育成外野手として入団し、2年目に投手に転向。去年3年目に支配下登録、同年8月8日の日ハム戦で初勝利、2勝をあげる。そして、同年のプレミア12の台湾代表に選ばれるとチームのエースとして大会ベストナインに輝く。今年期待値が最も高い選手といえるが、春キャンプから怪我で別メニューでの慎重な調整が続いており、現在は2軍でも2試合の登板にとどまっているが、彼の1軍でのピッチングが楽しみだ。
3人目は5年目の竹安だ。彼は西勇輝の人的補償で阪神からやってきた投手だ。こちらも春先から怪我で現在も2軍にいる。去年は3勝2敗と先発としての結果を残している。彼の特徴は四球が少ないこと。去年54回を投げて与えた四球は17と少ない。制球で崩れていくタイプではないが打たれることが多く、去年の被打率は.307。しかし、阪神時代からみても1軍で投げている経験が少なく、25歳と若いのでまだ能力が未知数といえる。今年の活躍に期待したい。
4人目は2年目の荒西だ。コントロールが持ち味の技巧派サイドだ。現在比嘉と海田が怪我で不在で中継ぎ登板が多くなっているが、彼も今後先発の可能性はあるだろう。防御率が4.82だが、WHIPは1.29と悪くない。今後の彼のフル回転の活躍がオリックスを救うかもしれない。
上記に挙げた選手は1軍で先発経験のある選手だが、2軍での登板が多く1軍での先発経験はほぼない、またはないけど先発として期待できる選手としては2年目左腕の富山、3年目右腕の本田、2年目右腕の漆原、大卒ルーキー右腕の村西、高卒ルーキーの左腕の宮城と右腕の前になるだろう。特に富山と本田には期待をしている。富山は球の出どころが見えづらいフォームが特徴だ。去年2イニングではあるが中継ぎで登板し、パーフェクトに抑えており、今年2軍でも防御率1点台と安定している。オリックスには彼のようなピッチャーはあまりいないので個人的に期待を寄せている。もうひとりの本田は2017年ドラ4で入るも肘をトミー・ジョン手術を受けて育成枠になり、実力で去年支配下に返り咲いた実力派だ。今年ファームで157キロを計測し、球速面で目を見張るものがある。ファンの間では(たしか)山本由伸2世とも呼ばれている。1軍の経験はないが1軍のマウンドに立たせる価値は大いにある選手だろう。
まとめ
ここまでをまとめる
・山崎福也は左打者の対応に工夫が必要だか、イニング数を稼げていることは大きい
・榊原は制球に難ありだが、暴れ馬投球で頑張ってくれ
・他の先発候補としてはK-鈴木、張奕、荒西がおり、オリックスの先発として活躍が期待される
・1軍登板はないが、富山や本田なども期待できる
ここからは私の感想になりますが、文章を書くのも大変であると書いている最中に思いました。また、前の記事は4時間くらいでササッと書いたのでが今回の記事はつい最近の試合を反映させたので執筆に時間がかかってしまいました汗 本人のやる気スイッチが入らなかったというのが一番の要因ですがね笑 けど最後まで書き上げたことで達成感を味わえています!!自己満足ですね!笑
そして最後の一文は橋本環奈さんが言っていると思って読んでください。
最後まで読んでくれたあなたが大好きです!ありがとうございました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?