母艦ゴミ箱しつけトレーニング
・おたよりフォームです。
・ここから意識の低い話が幕を開けるわけですが、オーケストラ隊もジャンジャカ引き連れて盛大なんですが、衛生的にまずい要素を全く想像させずにこの流れを作ったあなたは偉い。
・今から私がどんな話をするのか、この段落に文章を打ち込んでいる時点の私にはまだ分かりませんが、同じ話を引き出すのに、もっと衛生的にキツい話から入ってくるルートもあったと思う。
・10ポイントさしあげます。貯めておいてください。
・何に使えるかは誰にもわからないそうです。
・で、私の終わってる習慣、ねえ…………。
・……わかんない、かも…………。
・今さら何のイメージを守りたいんだきつね人間、と思われるかもしれませんが、本当にわからないかも。いや、あります。絶対なんかある。
・あと、今は実家ですけど、私も一人暮らしのときは何度も電気が止まりました。お金でなくうっかりが原因で。
・お金が理由のときもあったかな……。
・あったかも……。
・口座引き落としにしよう、しようと思っているあいだに実家に合流してしまった。そういう人のための制度があるんだから使った方が絶対いい。
・困窮している人に福祉サービスを紹介するみたいな口ぶりになってしまった。でも同じことだろうが!!! 利用しろ!!!!! バス会社は客に座ってもらうためにこのイスを取り付けてんだぜ!!!!!!!!!!!!
・ガスは何とかなるものの、電気を止められるとどうしようもない。水道も止まった記憶がある。あの、大震災の直後でも元気にジャージャー水を吐き出した、うちの水道が、だ。
・水道は止まるまでにガス電気と比べたら結構な猶予があるので、それが止まった? エアプか? と疑われる向きもあるかもしれませんが、それが止まったんです。
・なめるな。
・あれショックなんだよな。自分の過失を具体的に責められている気がして。
・国が国に対して行う「経済制裁」とかも、された側はこういう気持ち?
・違うかも。
・あれはショックだけど、自分のまずさを写し鏡のようにそのまま反映してくれるからまだいいのかもしれない。
・自分のまずさを自覚できない状況は、一度も鏡を見ずに外へ出て歩くのと同じだ。寝ぐせがひどいかもしれないし、さっき食べてたナポリタンのソースがほっぺにベッタリ付いているかもしれない。
・自分で気付けなければ、人から指摘してもらうほかないのだ。
・このブログのノリがだいぶ終わってるんじゃないか? とか、SNSのふるまいも結構おしまいなのでは? とか、不安になることはいっぱいあります。というか常にだわ。それは。
・もしおしまいだったらごめんなさい。できれば教えてください。おまえ終わってんぞ、と。
・そういうのって本当に、言われないと気付かない。習慣ってそういうものだから。
・で、なんか絶対あるのに、それを誰からも指摘されない立場にいるのは、本気でまずい気がしてきた。
・怖くなってきた。
・過去に人から言われて直したまずい習慣はいくつかあります。
・昔、PCが置いてあるデスクの上に、食べた飴の包みとか、飲んだサプリのから(検索したらPTP包装シートと呼ぶらしい)とかを、そのまま置いて溜めてしまう癖があった。
・なんか、自分の中に基準があって。たとえばウェットティッシュでキーボードのホコリを拭ったとか、鼻かんだティッシュとかはすぐゴミ箱に捨てに行ってたんですけど。それはイヤだから。
・いま「捨てに行ってた」って表現したの、気付きましたか。
・そう、わざわざ「行く」ような場所にあるのだ。ゴミ箱が。
・いやデスクから1メートルくらいだけども。でもこういうのって物理的な距離の話じゃないじゃないですか。わかりますか。
・わからない人とはもうこの話はできません。あーーーあ。お疲れさまでした。以上です。本日は以上。
・あと質問主さんを褒めておいて、結局お前は衛生的にまずい話か、きつね人間。
・私のデスクを見たひとに、それやめな! と言われたので直しました。
・いや、一言で済ませたが、これにも長いいきさつがある。
・指摘されて「確かに……!」と自分でも自分にムカついたため、怒りにまかせて100円ショップで小さいゴミ箱をいっぱい買ってきた。
・デスクの上に乗るくらいのやつから、サイズ感でいえばA4用紙とかB4用紙くらいのまで様々だ。10個くらい買って部屋じゅうに設置した。
・10個は言い過ぎたかも。10個買ってきて、結局実際に置いたのは7個くらいかも。
・6個だったかも……?
・これで部屋のどこにいても、手を伸ばせばどこかしらにゴミ箱がある。
・これは意外に効果があって、それ以降、ユニクロで買い物をしてきても、Tシャツに貼ってある縦長の「MMMMMMMM」とか「LLLLLLLL」と書かれた透明なシールを、てきとうに壁や本棚に貼ったままにしなくなった。
・そうだ。こちらだって別に、散らかしたくて散らかしていたのではない。手元にゴミ箱がありゃあそっちに捨てたいのだ。その日買ってきた本を開いたときだって、中に挟んである出版社の新刊情報をゴミ箱へ機嫌よく捨てた。
・するとだんだん、あると助かるゴミ箱と、そんなに使わないゴミ箱に分かれてくる。
・使わないゴミ箱は邪魔なので撤去する。
・続けていくと、3箇所+もともとあった大きいゴミ箱、くらいのフォーメーションになった。
・すると次に面倒になるのは「わざわざ定期的に複数のゴミ箱の中身をまとめるのって億劫だな」である。
・小さいゴミ箱は、小さいからそのぶん一杯になるのが早い。その度に、もともと置いてあった大きめのゴミ箱へと中身をまとめる。
・億劫。
・だからといって、サブゴミ箱のかわりに、もともとあったやつぐらいの大型母艦を設置するのは邪魔な気がする。
・うかつにサブゴミ箱たちを大きくして、一杯になるまでが遅くなるのも、部屋にゴミを置いておく期間が伸びることになるので、それはなんかイヤだ。
・いったん話はずれるが、お笑いのオリエンタルラジオのネタにこういうギャグがあった。
・それだ。
・3つのゴミ箱を、――これはもうそう言い表すほかないのだが――自分にバレないように、少しずつ母艦のゴミ箱へと近付けた。
・場合によってはマザーシップの位置も調節した。
・結果、マザーシップ1つだけでよくなった。よし!!
・もうその部屋には住んでないんだけど、今は何やかんやでデスク回り用と寝床にサブを置いてます。母艦+サブ2個。結局そういうバランスに落ち着いた。
・ちなみに後で知ったのですが、この方法は室内犬のトイレ場所のしつけと全く同じ方法論だそうです。誰が犬だ。ワワワオーーーーン。
・ゴミ箱は小さくとも足元がしっかりしているほうが好きです。ゴミ箱がひっくり返ったときって全てにムカつくから。自分、世界、現在と過去、未来まで、全てが敵に見える。
・以前使ったものでは、底に吸盤がついていて絶対にひっくり返らないのもあった。良いと思って買ったが、ゴミ箱を持ち上げたい機会って思ってたよりも多くて、あんまイマイチでした。こういうのはなるべく奇を衒わないほうがいい。
・この箇条書きスタイルは、私の好きなライターさんがご本人のブログで「(別の有名ライターさん)のブログからパクった。書きやすくていい。」とおっしゃっていたので私もあやかりました。
ここから先は
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?