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一年間ほど、絵を描いてわかった5つのこと(2020.02~2021.05)

こんにちは、赤木野です。
2020年の2月ごろから、コツコツと絵を描いて一年ほど経ちました。

数えてみると、合計121枚。
(だいたい3、4日に一枚ほど描いていた計算ですね。)

ふと、この1年ほどでどれくらい変化があったのだろう?と気になったので、
デジタル期  (2020.02~07)
切り絵期   (2020.08~2021.02)
アナログ+デジタル期 (2021.03~現在)
と、
三つに期間を分けて振り返ってみます。


デジタル期:6ヶ月間(2020.02~07)

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プリン

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線から着彩までデジタルで描いていた頃の絵▲

iPadのProcreateというアプリを使っていました。
よーし、これから素晴らしい絵を作るぞ…!と意気込んで描き始めたのを覚えています。

しかし、20枚ほど描いてもこれ好きだなと思うものが一向にできず、モヤモヤ悩む日々が始まりました。


ちぢこまっている印象や細い均一な線など神経質さが原因かも…?
数ヶ月くらい経つとそう感じるようになってきました。

神経質さが極まったのがこちら▼

竹の子

たけのこがホテルになっているという想像で描いたものです。
今見ても、細かくてほそくてこじんまりしているというか。。。

楽しい絵のはずが、人物やキャラクターは止まって硬い感じです。
だいぶ時間をかけたましたが、大失敗…と落ち込みました。


神経質さを解消しようと徐々に絵が変わってきました。


誰かに言っていること

自由にごはん


直線は曲がってて線は途中で途切れて、きっちりしない。
線は少しずつ大胆になっていきます。
自由に描きたい!という気分でした。

少しは良くなってきたのかな…とまだモヤモヤ

描いているうちに、何か大きな変革が必要だと思うようになりました。

切り絵期:7ヶ月間(2020.08~2021.02)

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切り絵で絵を作っていた頃のもの▲

もっとおおらかでどっしりした絵を描きたい…
しかし、どうしたら…と思っていたところ、
たまたま訪れた喫茶店(あきる野市のやまねこ亭)で
切り絵が飾ってありました。

切り絵ならおおらかなものが作れるかもしれない…!
おお!これだ…!と思いました。

星占いで喫茶店に行くとよいとでていて、帰り際に寄ったのです。
運命的なものを感じて、それから切り絵を作ることにしました。


切り絵は紙を切って、ノリで貼って…と細かい作業を繰り返していく表現です。
単純な絵でもとにかく時間がかかる…!
デジタルで描いていた頃より倍以上の時間がかかっていました。

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細かい表現が難しいのでシンプルな絵に。


▲失敗例:花の中でこっそりお茶会が開かれている…という絵ですが、細かいところがうまく切れずにごちゃごちゃになってしまった。


切り絵に手法を替えてもなかなか思うように作れません。
丸一日かけてようやくできたものがイマイチな出来栄えで寝込んだ日も。
そんな悩みの日々が半年間続きました。

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一枚一枚丁寧に、たっぷり時間をかけて作っていました。
しばらく続けていくうちにたまにいい感じかも?と思える絵ができるように…


アナログ+デジタル期:2ヶ月間(2021.03~現在)

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切り絵を作り7ヶ月ほどたった頃、ふとした思いつきが。

自分はイラストの他に↓みたいな漫画も作っているのですが
イラストと漫画の絵が一致とまではいかずとも、近い表現の方が自然なのでは?
思うようになり、2月ごろに描いていたような絵を再び描くことにしました。

だめになっても

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7ヶ月間切って貼っての繰り返しで、気分転換に違うことをしたくなったという気持ちもありました。
今度は、線だけはアナログで描こうと決め、つけペンを使うことに。

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こうして現在も粛々と作る日々を送っています。


1年間、絵を描いてわかった五つのこと


①毎回いい絵は作れない
一年ほど絵を描いてみましたが、うまくできたのはよくて5枚描いて1枚くらいでした。
達人レベルになってくると描くもの全ていいという状態になると思いますが、ごく稀なケースと思えるようになり、気楽な気持ちで取り組むようになりました。
いいものを作る!と意気込んで変な力が入っている方がかえって、うまくいかないことが多かったです。
力を抜いて、さらっと作るのがよいのかもしれません。

②意外といいものを作っている
この記事を書くのに、一度描いた絵を押入れからぜんぶ出してきて、ずらっと並べて振り返ってみました。
長い間、なかなかいい絵ができない…とモヤモヤする日々を送っていたのですが、
見てみると思ったより悪くない…というかむしろいい絵もそこそこあるんじゃないか?と素直に思いました。
客観視ができるようになったからでしょうか…?

自分は制作中は、あまり良く思えない性格かもしれない?と自己理解が深まりましたし、
私、意外といいもの作ってるよ!と自分に語りかけることが多くなりました。

③確実に上達する
自分は学生の頃から絵を描き出して、もう10年以上経ちます。
どれだけ描いたところで大して変わらないだろう…と思っていたところがありました。
しかし、この一年で絵を作る力がそこそこ上達したと実感しています。
絵のうまさだけでなく、何を描きたいのか、どう描くのか、なぜ描くのか…など絵に関することが全体的に成長したと思います。
一年まとめて、振り返るということをしたのがはじめてなので、目に見えて変化がわかったということも実感する要因だと思います。

④継続させるコツは気分が乗らないときはやらないこと

一年間、絵を描き続けられたのは、ぼちぼちゆっくりマイペースにしていたからです。
月に20枚近く描くときもあれば、2枚くらいしか描かない月も。
描きたくない時と思うこともあるし、仕事が忙しくて手が回らないという時もありました。

考えていたのは気分が乗ったらやる、乗らないのならやらないということです。
描きたくない時に、無理やりやると、よいものは出来にくいし、
何より、絵を描くということ自体、好きでなくなってしまう場合があります。

自分は野菜の天ぷらが好きなんですが、
毎食食べると嫌いになると思います。もう天ぷらだけはやめて!という風に。それと同じでやりすぎは禁物!と思うようになりました。

描きたい時にマイペースに描くというのが、続けるコツではないでしょうか。

⑤絵を描くのが好きと実感
特に訳も無く一年間絵を描いてきて、振り返ったら100枚を超えている…
上手い下手は置いておいて、自分自身絵を描くのが好きなんだと、改めて実感しました。

これ好き!と思える絵ができると、飛び上がるような気持ちになりますし、
人が喜んでくれるとなおさらです。
デジタルデータより、質感や、存在感など、手にとって感じられる原画として完成する絵の方がより好きです。
原画は自分にとって宝物と呼べるものになります。


以前は、絵が好きですと自分からあまり言わないところがありました。
それは、気持ちが乗らない時もあるし、辛い時もあって、それって好きといっていいことなんだろうか?と疑問に思っていたからです。
三度の飯より何よりも絵を描く!24時間寝てる時以外描く!みたいな人と比べてしまうと、そこまで好きではない。。。とシュンとしていました。

ですが、これだけ絵を描いているということがまとめの記事を書いてはっきりしました。
人と比べるのはやめよう。
たくさんの絵が背中を押してくれたのかもしれません。
少しだけ、自信を持てるようになりました。


それからは自然と、
絵を描くのが好きです、と
口にすることが増えたように感じます。





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手元に石があって、日々それを磨いている。
磨き続けていたら、いつの間にかにそれは光り輝く宝石になった。

ある人は、何年磨き続けても石は鈍い石のままだった。
しかし石は角の取れた不思議な形になっていて、たくさんの人がそれを触りにやってきた。

磨き続けていると少しずつ石は姿を変え、光りだすかもしれないし、ユニークな形になるかもしれない…
もしかしたら割れてしまうかもこともあるかもしれないが、
割れた断面が美しい文様だった…ということもあるでしょう。

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そんな気持ちでこの一年絵を描いてきました。
石を磨く日々はこれからも続きます。

ご閲覧ありがとうございました。


p.s.
描いたイラストはひと月ごとにまとめて、『イラストのあつまるところ』というマガジンに月末頃に発表しています。▼

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よかったら見てくれるとうれしいです。


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⭐️お仕事募集中⭐️
絵を描くことが仕事になったらどれだけ素晴らしいだろう…!
この一年間、日を重ねるごとに思いが強くなっていきました。
自分が作ったものがお役に立つ、誰かが喜ぶ。想像するとうっとりします。
絵を描くことを仕事にする…という考えが以前はほとんどはなかったのですが、いま積極的に取り組みたい!と気持ちが熱くなっております。

イラストレーター探している、挿絵が欲しい、カットを描いて欲しい、相談だけしたい…なんでも構いませんので、気軽にご連絡、ご相談いただけると嬉しいです!

連絡先はこちら。
メールアドレス
akaginoango@gmail.com

HP 赤木野安吾(あかぎのあんご)
https://www.akaginoango.com/

ご連絡、お待ちしております…!
赤木野