日曜の朝に

二十代の頃、職場に同じ年頃の男女が4、5人いて
みんなそれぞれに音楽が好きだったので
互いにCDを貸し合ったり、オススメを語ったり
利用者のいない静まり返った職場で事務や残務整理をしながら
小さな音でラジカセから音楽を流したりしていた。

Aikoとジャズが好きなひと
パンクや、オイロックが好きなひと
ゆずが好きなひと
UKロックが好きなひと
SMAPが好きなひと

みんな違っていたし
そもそも論音楽が好きじゃないって人がいてもおかしくない

決めたルールはひとつだけ
音楽の趣味にガタガタ言わない事
趣味がいいとか悪いとか
価値観を持ち込むのだけはタブー
だって自分が好きで聴いてるだけなんだから

その後ゆず好きの先輩に2人でギターを弾こうと誘われて
粗大ゴミの日に捨てられていたハミングバードを救出し
仕事が終わるとギターを背負って
近所にあった歌声喫茶に通って
ジャンジャカジャカジャカとさよならバスを弾けるようになり
施設のお誕生会の余興で2人演奏したりした笑

しかし妊娠が判明し
職場が異動になり
歌声喫茶から足が遠のき
ギターも帯同し続けたけど
それ以上弾くことはなかった。

父が音楽や機械が好きだったので
小さい頃から家にデカイJBLや
バングアンドウルフセンのスピーカーがあることや
レコードや真空管アンプのあるのが
テレビがあるのと同じくらい当たり前だと思って育ったし

音楽をかける時には、
3つか4つのオーディオセットのスイッチを操作しないと
音が出なくて
機械音痴の私は毎回同じ事を聞くものだから
遂に父はシールで①、②と小さく貼っていた苦笑。

大人になり、ちょっと変わった環境だったのだと分かったけれど
多分結婚したのも音楽つながりだし
離婚したのも音楽つながりだったし
今朝も音楽を聴いているし
多分音楽の神様とは浅からぬご縁があるのだと思っている笑。

爽やかな初夏の陽気の朝に
爽やかで美しいハーモニーの一曲をどうぞ。

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