イビキからの伝言

何故いないんだろうに囚われてたところから
無茶振りで
いないと思うな
いると思えと
コペルニクス跳ぶことにしたんだけど

何故そう降って湧いたかと言うと
ボウフラみたく湧くわけじゃない
山上の垂訓お告げがあったわけでもない

勿体ぶるなよ赤毛ちゃん笑

種明かしすると
そんなカッコいい話じゃない
アタマン中だけで完結するほど
赤毛はそんなに理性派頭脳派じゃない

武闘派じゃないけど
少なくとも体当り派

行動からいつだってこじつけて
答えを演繹してくる

それは　イビキをかいたから

ああ恥ずかしい
赤毛もついにタマを掻くようになってしまったらしく
違った
たまあにイビキをかくようになってしまったらしく
目覚めて次女に
明け方ママイビキかいてたよ疲れてんのといわれ

天使の寝息とは言わないまでも
せめてスースーと
静かな寝顔と寝息で
ベターハーフな二人で
その日1日の平和を感謝して眠りたいじゃないのさ

ああ無理無理

これから誰かと夜をともにして
その時に静かな寝息じゃなくて
ガーガーイビキをかいてたら
絶対100年の恋だって醒められる自信がある

私自身は賢者タイムに
男の人がコテって寝入っちゃって
グーグーイビキかいて
数分眠ったとして
無防備でいいなあと思うけど

意識のあるうちはいろいろ繕えるけど
無意識は無理だ笑
寝てる時までは守備範囲にないから
最初の二人の夜にガーガーしっかり目にイビキをかいたら
ああやっぱりこれはもう恋じゃなくて生活だ

諦めよう
リアルは
もう恋からは始められないんだと
そうガックシ肩を落として
思い至って

強がって

いないと思うな
いると思え
赤毛お前をどれだけの人たちが支えてくれてると思うんだと
気付きに至る訳でして

ムリクリ何か学びに結びつけるとしたら
やはり何かを手放すからこそ
何かを得ることもできるわけで
もう諦めようと
ベターハーフなマスラオ探しから降りたからこそ
周りにいる人の存在に気づくこともできたわけで
探す人は永遠に見つけることはできないし
ただそこにあることに気づけばよいのだと

若い頃はそういう訳知り顔な
トイレのカレンダーに書いてあるみたいな言葉が
大ッツ嫌いだったけど
この年になってみると含蓄のあるお言葉やと
ハハアアと平伏してしまう

若い頃は含蓄に含めるだけの経験値がないから
スッカスカの含蓄なんて
萎れた金玉みたいだもの
そこからハラワタ染み渡るような何かを感じとることができないんだ

含蓄は自分で詰めるもの

相田みつお先生のお言葉を噛みしめる木曜の夜に

今ハマってる西川美和監督
曲は勿論サッチモ