損得勘定って

これまでの人生で何回か
こっちを選んだ方が得だよなあということがあったんだけど
コトゴトク得だと思う方を選ぶことが出来なかった

離婚も経済的には大打撃やし

得といっても何を得だと思うかは
人によって違うと思うのだけど
一般的に言って得という時は
利益を得るとか、儲けるとか、
お金をより多く得ることを得だと思うんだと思う。

お金が多く手に入りそうだと思うことにインセンティブが働かない

ああ共産主義者かよ苦笑
資本主義経済下に生きてるとは思えないセリフ

でもそうなんだよなあ
ド文学部卒業して一般企業で働いた時も
嫌で嫌で仕方なくて
その前年比を1パーでも多くクリアする世界観が

拡大する経済と聞くと
アフリカコンゴのタンタルとか、コバルトの鉱山が
ぽっかり口を開けているのが見えるがして

お金からできるだけ遠くに行って生きようと思ったから
それは教育か医療だと
うーん小学生の時そうだ学校の先生になりたいって書いてたわと
教員免許取ろうと通信に申し込んで3年時編入して勉強した。

ええと話がまた逸れて何の話をしようとしていたのか汗
忘れてもうた

ええと損得のことやね

インドに行く前のこと

なんでインドが紀元前紀元後みたいに
なってるのか笑けるけど

神宮で野球観ていたら興奮してビール振り回しちゃって
前の席のサラリーマンにかけちゃって
スミマセンお詫びに一杯おごりますって
いや逆ナンじゃないよ笑
知り合った人がいた

じゃあ遠慮なくと

スーパードライガールから買って
一緒に飲んだ
せっかくのご縁ですからとお名刺交換して
アドレス交換して

次は証券街の外れの小料理屋さんで
相棒の高樹沙耶さんみたいな女将のいるお店で
美味しいお酒と美味しいお料理に楽しい会話

OK大学経済学部卒の
ダイワマン証券のシニアエコノミストで
実家は吉祥寺の一軒家でお父さんは大学の先生だった

表参道のスペイン料理屋や渋谷のイタリアン
会社帰りに待ち合わせて二人よく飲んで食べて喋って
映画見たり、展示観たりとデエトを重ねて

雲の上の人や―と思ってたけど
今度旅行に行かないかと誘われて
おおお、ついにそういう仲になるのかと思って
うん、と佐渡に行ったのだけど
佐渡は素晴らしいところだったけど
どうしても一線を越えることが出来なかった

酷い話だと思う。
やる気満々時代劇みたいにオフトン敷いてもらって
いざとなったら生理なのって。
なんだよってタオル敷けば大丈夫だよって
言わなかったなあ汗
そういう問題じゃないって伝わった。

帰路は圧倒的に気まずく
会話も続かない
ああ、この人とそうなったら丸く収まりそうなのにな
あとから段々好きになるかもよって思ったけど
いま、好きじゃなかった

とても優しくて頭が良くて
お金持ちで社会的な地位もあって
自分には不釣り合いなほど
素敵な人だったのに
どうして好きになれないのかと
エッチが出来ないのかと
自分を恨めしくも思ったけど

やっぱりダメだった

答えは簡単
損得で好きになるわけじゃないから
スキっていう感情が発動するときに
損得はイチマクロンもイチミクロンも関係ないから

損得でいったら
あの時彼と佐渡でエッチして
ゴールイン迄したかはわからないけど
もししてたら
こうして行きたくねえって言いながら毎朝小金を稼ぎに出勤しないで
国民年金第3号の地位を得たかもしれない

でも赤毛の右脳は
どこかブッコワれたというか
何かに夢中になってる人にしか魅力を感じないし笑
夢中になる対象は別に音楽じゃなくていい
ツノゼミとか電車とか、緊縛とか、釣りとか、超合金とかなんでもいい

多分それは文章も同じで
上手いということには
そんなのプロの作家先生にゴマンと巧い方はおられるわけだから
素人のプレゼンスは旨さになんかある訳ないやろと
興味なくて
どんだけ好き勝手書き散らせるかだって
自分にしか書けないことを書いてるかだって

損得勘定が出来ないアホな赤毛は
そう思う