浮気じゃないのよ

一年間邦楽ロックと
ババアの一つ覚えで叫び続けたので
ここらでちょいと洋楽のことを書いても
本気なの、浮気なの
ホントに好きなのはどっちなの
とか
私のことはどう思っているの
何て
邦楽ロックが言い出さないといいなと思っている

浮気がバレて彼女に詰め寄られる彼氏の
立場になったことはないけど

いや、ホントどっちとかじゃないから笑
信じてくれないと思うけど両方好きなんだよ笑

信じてくれないと思うから
邦楽ロックの前では邦楽ロックだぜっていうし
洋楽の前では洋楽が本家だせっていうしかないから

そうすると両方からビンタ喰らうのかもしれない笑

ビートルズを子守唄に育ったし
元々洋楽は好きで
なんなら洋楽派で
イカ天出身のガチ目の元バンドマンを
師匠に持ったので笑
アメリカイギリスのロックを皮切りに
アフリカのアフロビート
日本の高田渡、赤い風船、岡林信康らのフォーク
中南米のフォークやジャマイカのレゲエと
ジャンルに拘らず音楽を聴いてきた

と思う

以前ならCDを回しで音を楽しんだけど
今はYouTubeで簡単に検索して
音源に当たることが出来るし
サブスクでリマスターされて
CD以上の音を楽しむことだってできるいい時代だ

超新星ブームが来ているので笑
動画でオアシスの
ChampagneSupernovaを

私が洋楽を聞いていたころは
音は聞くもので
YouTubeのような音を観る
というスタイルがなかったから

リアムギャラガ―の声や
OASISの音には注目しても

その立ち姿には然程興味がなかった

でも
改めてまじまじと見てみれば

特徴的なボーカルスタイル
後ろ手に突っ立って
ほぼギターを持たない
手持無沙汰に申し訳程度に
タンバリンを持つくらい
そのタンバリンもゆずとは違う
あんなにシャラランシャラランヒラつかせたりしない

ふとロダンのカレーの市民の像が浮かぶ

後ろ手に自由を奪われて
それでもなにかに抗って前を向く人
のイメージが
訥々と歌うリアム・ギャラガーに重なる

手錠
刑務所で繋がれた人
そういった人もいた

世界バントになって億万長者になったって
リアムギャラガ―が纏うのは
徹底してワーキングクラスの
持てる者に対する怒りと反骨クソくらえ

持たざるものであることを
あの後ろ手で
体現している

その歌う姿が
自由のために抗って死んでいく
カレーの市民を想起させるのは
リアムギャラガ―が願っているのが
本当だからだと

Stand by Me を聞きながら思う夜に