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七年目の元夫婦

元夫はnoteを毎回読んでいてくれる(らしい)
けれど感想らしい感想は何も言ってよこさない
もちろんコメントも残さないし
スキボタンも押してるのか押してないのか
細かいことをいちいち確かめるのは
天網恢恢疎にして漏らさずっていうじゃない
好きじゃないから私も知ろうと敢えてしない

時々彼のことを書くこともあるから
献上というか笑
検閲というか
彼に送っても

書き続けているのがいいと思います
とか
頑張っていますね
とか
励ますようなことを
カニ🦀にも負荷にもじゃなかった
可にも不可にもならないような
ことを一言二言いうだけで

結構辛辣に一生許さねえとか
逆に恋した頃のドライブかかった日々を書いてみても

反応は同じ
毎回読んでいますよ
もう読みましたよ

なんかさーもうちょっと
あるでしょ普通
言い訳とか抗議とか共感とかさ
僕はあの時ああは言っていないとか
僕だけが悪かったわけじゃないとか
僕は言い返せないで読むだけで
公平じゃない!とかさ

いや
表現だから
面白ければ
僕はいいと思ってる

でも逆に言えば
面白くないのとか
上手いけど上手さを鼻にかけて自慢げに臭うやつとか
洋楽のコピバンみたいな上手いなあ
とは思ってもけどそれ以上は心動かされないやつは
魅力を感じないな

だから
チコちゃんの文章で
僕が言うのも変だけど
上手く行かなかった結婚生活を
ヒトリ土俵を守って振り返ってるやつとか
文章構成力とか文学的かどうかはさておき
素直でありのままを曝け出して書いてるのは
すげえなあいいなって惹かれるよ

だけど
書いてるのは作品だと思うから
それはどう書こうとチコちゃんの自由だし
何をどう書いても構わないよ
僕が口を出すことじゃない

と本当に今までに私が書いた内容について
どちらが正しいか確かめようと
照会をかけたこともないし
悪く書かれても
よく書かれても
読者としての立場を崩すことはない

つまりコメント欄なし
読んだとポチっとボタンを押したか押さないか
そして右上のクローズボタンをクリックして
現実の彼の世界に戻っていくだけの
徹底した客観は
彼がバンド活動やソロ、コンビの活動で
自分の表現と向き合い続けたからで
表現は孤独なもので
それに耐えて発した言葉に
善悪はない優劣もない

ただ、面白ければいい
そのスタイルについては拙くても粗削りでも
その人の内側から本当にでた言葉であれば
自分ばっかの自分語りだとしても
聞いている人読んだ人の胸を必ず打つ

それが普遍性というか
個をどこまでも描く先に
アマネク通用する純度の高さを獲得できるんだよ!

あああ飲みすぎちゃったな(ええ飲みすぎですよ)

まあ、感想?っていわれるとね
そうね、最近のチコちゃんのほっこり日常エッセイみたいのは
面白いとは思わないねえ
やっぱりさ、僕とのことを書いたのが一番面白いよ
なんてさ僕が言えた義理じゃないけど
え、いいよ今夜飲んで三軒はしごしたことも書きなよ
え?元夫婦が一緒に暮らした街で記憶を頼りに
線路沿いに歩いてはしごして飲んでるなんて
面白くないかなあ?笑

僕は今夜とっても楽しいけどね笑

ふふふヤキじゃなくて酔いが回ってきましたね
さっきはカッコつけてたじゃないのさ笑
ちょっと本音が出ましたね笑
せっかく飲んだんだもの本音が出なくちゃつまらない

私もなんだか出会ったころみたいな気持ちだよ
バッカだなあこのひと
でもすげえなあってそう思ってる

そして彼は待つ人の下へ
私も雛鳥の下へ
手を振り左右に別れる人生







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