便色カードについて

 今の母子手帳には、便の色を載せた便色カードというのがあります。

 これは、胆道閉鎖症という病気を早期発見するためのものです。胆道閉鎖症になると、肝臓から腸に胆汁が流れなくなるため、便の色が薄くなります。

 胆道閉鎖症が進行すると、肝臓の機能が悪くなります。血を固める能力が低くなり、頭のなかで出血が起こることがあります。胆道閉鎖症は早期発見が大切で、そのために便色カードが必要なのです。

 便色カードでは便の色が薄くなるほど、数字が小さくなります。多くの母子手帳では4番は様子見と書かれています。しかし、4番でも胆道閉鎖症や他の肝臓病だった方は決して少なくはありません。

 便色カード4番であり、なおかつ黄疸(白目が黄色・尿が濃い)の場合は、もよりの小児科に問い合わせてください。採血すればすぐに分かります。

 なお、この病気は以前、「先天性胆道閉鎖症」とも言われていました。しかし、生まれてからも胆道閉鎖症を発症することがあります。生後4ヶ月までは、便色カードで時々チェックしてください。


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