見出し画像

【ワンピースカード】大噴火規制後黒モリア解説【全文無料】

 こんにちは。ばんちきです。

 今回は、【黒モリア】の紹介です。

 《大噴火》の規制によって従来よりもデッキパワーを落とす形にはなったものの、強力なリーダー効果と8コスト《ゲッコー・モリア》のカードパワーによって依然として環境で戦えるデッキです。

 ぜひ最後までお付き合いください!


対戦動画


【黒モリア】デッキリスト

 今回はこのリストを基に解説を進めていきます。

 撮影用ということもあり《イッショウ》を最大枚数採用した形にしていますが、使う対面を選ぶ上に若干2枚目以降が腐りやすいカードなので、採用する場合は2~3枚が個人的にはオススメです。

 いくら《ブランニュー》のサーチに引っかかるとはいえせいぜい3枚ルックなので、ゲームに1枚は絡ませたいという意図が強くある場合は3枚が丁度いいチューンだと思います。


【黒モリア】特徴

リーダー効果+スリラーバークサイクル

 《大噴火》というこのデッキにおけるリソースの要となっていたカードを失ってもなお環境に居座り続けられる理由がリーダー効果と「スリラーバーク海賊団」サイクルです。

 《ドクトル・ホグバック》を有していることから黒系統のデッキで唯一8コスト《ゲッコー・モリア》へのアクセスが可能で、ワンピースカードゲーム屈指のカードパワーを誇るフィニッシャーを探しに行ける点が【黒モリア】の最大級の強みと言えます。

 8コスト《ゲッコー・モリア》が規制されるか、8コスト《ゲッコー・モリア》のカードパワーにワンピースカードゲーム全体の環境が追い付くまで、【黒モリア】というデッキタイプは生き続けると言っても過言ではないと思います。


不利マッチが少ない

 除去,横展開,ブロッカー,リソースなど様々な面で非常にバランスが取れたデッキなので、実力差に関係なく当たった時点で敗色濃厚というほどの不利マッチがほとんどありません。

 現環境であれば【黒黄ルフィ】が不利対面筆頭候補ですが、【黒黄ルフィ】側の理解度次第で五分,どんなに悪くても3.5~4割は取れるマッチアップだと個人的には思っています。

 【赤紫ロー】にもいい勝負で、【黄エネル】には《大噴火》を失ったことによる影響こそ大きいものの勝ちやすいマッチアップであることには変わりないので、この3つが蔓延っている現環境のチーム戦ではそこまで悪くない立ち位置にいるデッキです。


【黒モリア】カード解説

採用カード

《イッショウ》

 主に【黒黄ルフィ】を意識したカードです。
 瞬間的には2ハンデスですが、相手の変身が緩いうちに9000ラインで強く詰める展開に持ち込めるため、ゲームを通して見るとかなり多く手札を切らせることができます。

 【黄エネル】にも有効ではあるものの、このカードを登場させているターンは打点が横に並ばないため展開自体は若干弱く、相手の大型をハンデスで抜けなかった際に《シャーロット・カタクリ》が直撃して盤面が弱い点を突かれるゲームにされる裏目が痛いので、基本的には《ゲッコー・モリア》の次点として使います。


《ヒナ》

 手札が減らない優秀なコストマイナスの《大噴火》が規制されたため、5000ラインの横展開によるビートダウンで相手の手札を減らせるこのカードが再度採用された形です。

 非ガードである点と、除去に絡ませる際に単体で完結しない点が玉にキズで、6コスト《サカズキ》に枠を譲る構築も有力です。


《ビクトリア・シンドリー》

 デッキパワーが落ちたことにより、以前よりも《ペローナ》や《ドクトル・ホグバック》によるリソース回収が重要になったため、《大噴火》規制後の【黒モリア】は最低2枚以上が標準搭載される形になるという感覚です。

 【赤紫ロー】に対して《Mr.2・ボン・クレー(ベンサム)》を殴り返すための打点として活躍する展開も往々にして存在するため、枠があれば是非とも4枚採用したいカードです。


採用候補カード

《サカズキ》

 《ヒナ》との入れ替え枠です。
 除去として単体で完結している点がかなり優秀で、現環境で非常に厄介な5コスト《モンキー・D・ルフィ》と5コスト《ユースタス・キッド》に対する回答として刺さるカードです。

 また、このカードはプールに存在すること自体が強力なカードだと個人的には思っています。
 例えば【黒黄ルフィ】であれば、《サカズキ》が標準搭載されている環境で【黒モリア】と対戦する場合は5ドンのターンに《モンキー・D・ルフィ》よりも《サボ》をプレイしてマナカーブをズラす選択肢を取るのが無難です。
 しかし、【黒モリア】視点ではそれであれば単純にゲームが遅くなる影響で8コスト帯の大型キャラを並べるゲームに持ち込めるため、勝ち筋を追いやすくなり好都合です。

 実際の採用の有無に関係なく相手視点で裏目を考慮させることができるため、採用例があるという事象そのものが大きな影響を及ぼしているカードだと思います。


《レベッカ》

 【黒黄ルフィ】に勝ちやすくするための要素で、手札が減らない優秀なブロッカーとしての運用が主な狙いです。

 8コスト《ゲッコー・モリア》を順に並べていくゲームになった際、このカードと《ブランニュー》を蘇生して手札を増やしながら耐え続けることができます。

 エッグヘッドの《モンキー・D・ルフィ》でKOこそされるものの、それであれば相手の盤面に打点が並んでいないことからゲームがそこまで進んでいないので、それはそれで充分だと考えています。


《ケルベロス》

 《レベッカ》と同様に【黒黄ルフィ】に勝ちやすくするためのブロッカー要素です。

 ただし、【黒黄ルフィ】対面を想定する場合は同時に釣る4コストキャラにほとんど価値がないため、個人的には【黒黄ルフィ】に対するメタカードとしては《レベッカ》に軍配が上がると考えています。


【黒モリア】回し方

基本は横展開

 除去を連打して勝つゲームを作りづらくなったので、リーダー効果による横展開を重視してゲームを組み立てます。

 先攻時は4ターン目の4コスト+リーダー効果による2面展開,後攻時は8コスト《ゲッコー・モリア》による多面展開が代表的なビッグアクションで、基本的にはほとんどの対面でこの動きを押し付けにいきます。

 以前よりも効果によるKOを狙いづらいため、横展開から軽く小突いて相手の手札を削り、シンプルな戦闘で相手の盤面を処理するような展開を求められることが増えているので、《大噴火》がある頃との使用感の違いには注意が必要です。


ゲームレンジの見極めは慎重に

 瞬間的なコストマイナスが必ず手札を消費するカードのみになったため、あまり長すぎるゲームをしてしまうと処理漏れを起こしやすくなってしまいます。

 特に【黄エネル】対面が顕著で、のんびりゲームをしすぎていると10コスト《ポートガス・D・エース》の処理漏れが発生した瞬間にいきなり逆転されてしまう展開になりかねません。
 相手の大型キャラにどのくらい付き合えるかを意識しながらゲームを進め、途中で強くライフを詰めて手札を削るターンを見極める意識は重要です。

 以前は4コスト《クザン》と言えば処理要求のカードでしたが、《大噴火》がないことにより10コスト《ポートガス・D・エース》をかなり倒しづらくなっているため、有利対面だからといって慢心していると、ゲーム感がしっかり見えている【黄エネル】にはちゃんと負かされると思います。


おわりに

 いかがだったでしょうか。

 個人的に【黒モリア】は6弾環境を共に戦い抜いた思い入れがあるデッキで、現環境でもまだまだやれそうなので内心ほっとしています。

 以前よりデッキパワーが落ちたことにより乗りこなすのが若干難しくなっていることには間違いないですし、特段有利な対面が少ない点が個人的には気になります。
 【赤紫ロー】【黒黄ルフィ】【黄エネル】を差し置いてまで優先して使うデッキかと言われるとなんとも難しいラインのデッキですが、デッキ選択の候補としては充分なデッキパワーを持っていると思います。

 この記事が皆さんの参考になれば幸いです。それでは!

もしよろしければサポートをいただけると大変励みになります。 いただいたサポートは、主に無料記事の製作費にあてさせていただきます。