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【ワンピースカード】6弾青黒サカズキ解説【全文無料】

 こんにちは。ばんちきです。

 今回は、6弾環境の【青黒サカズキ】の紹介です。

 5弾環境で猛威を振るったデッキですが、6弾環境でもその力は健在です。
 それどころか、サーチの追加によって足回りが強化されたり、フィニッシャーの獲得によって盤面の押し合いが可能になったりと、より洗練されて引き締まったデッキになっています。

 ぜひ最後までお付き合いください!

対戦動画

【青黒サカズキ】デッキリスト

 今回はこのリストを基に解説を進めていきます。

 7コスト《ボルサリーノ》の採用も非常に有力ですが、環境のゲームスピードが速めであることや、【黒モリア】の8コスト《ゲッコー・モリア》に対して明確な回答を用意する必要があることをから、小回りが利きつつ性能が高いコストマイナスとして《氷河時代》を厚めに4枚採用した構築にしています。

 また、【緑黄ヤマト】などカウンター値が重要なマッチアップが存在する上に、サーチャーが増えたことにより序盤に3コスト《たしぎ》を場に出す機会が減っているため、2000カウンターは《ヴェルゴ》を優先して採用しています。


【青黒サカズキ】特徴

リーダー効果と各種サーチによる再現性

 リーダーの起動メイン効果で毎ターン2枚ずつ山札を掘り進められる上に、《たしぎ》《ブランニュー》と2種類のサーチを有しているため、強いゲームプランの再現性が非常に高いです。

 よっぽど偏った手札にならない限りは手札事故が起こりにくいため、有利対面を取りこぼしづらかったり、なにもできずに負ける展開を避けやすかったりと、勝率がかなり安定します。

 明確な弱点が『ライフが4枚であること』くらいなので、そこに付け入ることができないリーダーに対してはほとんど有利が取れるデッキだと思います。


《ゲッコー・モリア》を起点とした盤面形成

 5弾環境の【青黒サカズキ】にはなかった強みで、《ゲッコー・モリア》からブロッカーとサーチを蘇生することで着地の隙を極力埋めつつ、その後は《ゲッコー・モリア》のサイズを活かして相手のキャラを踏んでいくようなゲーム展開を作り出すことができます。

 デッキの性質上、序中盤を除去札による盤面処理で過ごすことが多いため、ライフが4しかないものの《ゲッコー・モリア》を着地させるターンを作りやすい点も非常に噛み合いが良いです。

 他にも、《氷河時代》をくっつけながら《ゲッコー・モリア》から《ロブ・ルッチ》を蘇生することで多面処理を行う動きも強力で、リーダー効果にコストマイナスが内蔵されていることから、《ゲッコー・モリア》など相手の8コスト帯のキャラを容易にKOすることができます。


【青黒サカズキ】カード解説

採用カード

《たしぎ》

 なぜか追加されたサーチャーで、デッキの回転率が大幅に上がったおかげでいわゆる『処理漏れ』が起こりづらくなりました。

 アタッカーとしても非常に優秀で、先攻2ターン目の5000,5000や、《犬噛紅蓮》のパンプ先など、攻撃回数を稼いで相手のリソースを削ることができます。

 現環境はこのカードがもたらす安定感があってこそようやく盤面処理が追い付いているようなものなので、極力4枚採用を推奨します。


《ゲッコー・モリア》

 このカードを使える時点で他の色のリーダーよりも少し得と言っても過言ではないかもしれません。

 サーチやトラッシュからの回収こそ利かないものの、リーダー効果による毎ターン2ドローのおかげで終盤までに1枚くらいは引き込める場合が多いです。

 アクセス手段が縦引きしかないことや、【青黒サカズキ】のミラーマッチや【黒モリア】対面でなんとしても引きたい点を考慮して、このカードも極力4枚採用することを推奨します。


《天叢雲剣》

 《ロブ・ルッチ》に近い効果のカードで、特徴が「海軍」であることから各種サーチで回収可能な点が強力です。

 基本的な役割は《犬噛紅蓮》のカサ増しですが、現環境では【黒モリア】に《サボ》を4枚採用する構築が流行しているため、《サボ》を含む多面展開を処理する際に是非とも引いておきたいことから、サーチで全力で探せるように2枚採用しています。

 環境によっては採用枚数を落としたり、7コスト《ボルサリーノ》と入れ替える選択肢が考えられる枠です。


採用候補カード

《ボルサリーノ》

 腐る対面がかなり少なく、単純にカードパワーが高い点が魅力です。
 先攻4ターン目に登場したこのカードを簡単に処理できるデッキは少ないため、パワー8000というサイズを起点に盤面を制圧しやすくなります。

 今回は《氷河時代》を4枚採用しながら《天叢雲剣》を採用した関係上、どうしても枠が無かったため泣く泣く不採用としています。
 枠が空けば最優先で採用されるカードで、51枚目以降で最も強力なカードという認識です。


《サボ》

 黄色系統のKO系トリガーや《2億V雷神》によるリーサルをケアするためのカードです。

 トリガーによって若干勝率がブレてしまいがちな黄色対面へのメタになるのでもちろん良いカードではありますが、現状ではこのカードに割り振るデッキスロットが無いため不採用としています。


《クザン》

 このカードに対するマークが薄くなっていることから少しずつ通りが良くなっています。
 相手の大型キャラ登場の直前に置く動きは相変わらず強力で、処理を要求することで理想展開をズラすことができます。

 《氷河時代》の即効性が求められる速い環境のうちはそちらに枠を譲ることになりますが、プランニングなどが研究されより煮詰まった環境後期あたりで再度採用を検討する価値があるカードだと思います。


【青黒サカズキ】回し方

強い手札を作りこむ

 序盤はリーダー効果と《たしぎ》《ブランニュー》を連打して、盤面処理に必要なパーツやブロッカーをかき集めていきます。

 ドンが余るようであれば盤面の小型キャラに振り分け、リーダーと合わせて攻撃回数を稼いでおきましょう。

 相手が大型キャラの登場にドンを使い切る直前のターンなどは、積極的に4コスト《ボルサリーノ》を縦置きして軽くブロックで受け流すなど、細かくアドバンテージを取っておく意識が重要です。


除去を見送る選択肢

 《氷河時代》や《犬噛紅蓮》,《天叢雲剣》といった盤面除去札は当然手札を消費していくため、毎ターン相手のキャラを全て処理しようとするとどうしてもどこかで息切れしてしまいます。

 そのため、無理に除去を飛ばし続けるのではなく、1ターン除去を見送って《ゲッコー・モリア》からブロッカーとサーチを蘇生するなど態勢を整えるターンを作ることで、次のターンから攻撃を組み合わせて相手のキャラを効率よく処理していく選択肢もプランに組み込むのが理想です。

 《ゲッコー・モリア》を置くターンはどうしても隙になってしまいがちですが、4コスト《ボルサリーノ》や《レベッカ》のおかげで受け流しやすいため、少々強気にプレイしても問題ない場合が多いです。

 例えば、【黄カタクリ】の先攻4ターン目の《シャーロット・リンリン》を一度無視して《ゲッコー・モリア》を登場させる選択肢も存在します。
 それほどまでに《ゲッコー・モリア》をプレイすることの価値が高いため、『まともに相手の大型キャラに付き合い続けると息切れしそうだな』という手札の場合は特に「除去を見送る選択肢」を考慮してみると良いと思います。


おわりに

 いかがだったでしょうか。

 個人的には未だなお環境最強デッキだと考えていて、なんといっても【黒モリア】に対して微有利が付く点を高く評価しています。

 しかし、規模が大きすぎるエリア予選などでは勝率がブレる黄色系統のデッキと当たってしまう確率が高くなるため、大型大会における総合的な勝率は【黒モリア】と五分五分くらいだと思っています。

 デッキパワーが非常に高く極端に不利な対面もほとんどないため、The・Tier1が好きな方はかなりオススメなデッキです。

 この記事が皆さんの参考になれば幸いです。それでは!

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