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【ワンピースカード】海軍型黒モリア解説【全文無料】

 こんにちは。ばんちきです。

 今回は、海軍型の【黒モリア】の紹介です。

 既存の構築よりもリソースゲームを重視した形で、現在大流行中の【青黒サカズキ】に対しても有利とまではいかないものの比較的強く出ることができます。

 ぜひ最後までお付き合いください!

対戦動画

【海軍モリア】デッキリスト

 今回はこのリストを基に解説を進めていきます。

 『リソースゲームで勝つこと』を基本方針とした構築で、《ブランニュー》を搭載しつつ、サーチのヒット率を考慮して特徴「海軍」のカードを少し多めに採用しています。

 現環境に存在するデッキに対して後攻を選択する場合が多いものの、既存の【黒モリア】は先攻に寄った構築が主流であるため、相手に手番の選択権がある際でも後攻を貰いやすいという点もこの基盤の魅力の一つです。

 意見が割れやすい部分ですが、自分はミラーマッチと対【青黒サカズキ】共に後攻を選択しています。


【海軍モリア】特徴

リソースで優位に立ちやすい

 《ブランニュー》《クザン》《ドクトル・ホグバック》といった手札が減らないカードと《ペローナ》によるハンデスによって、細かいリソース差を積み重ねる能力が高いです。

 序中盤からリソースをキープしたままゲームを進められるため、終盤に登場した《ゲッコー・モリア》から蘇生する2体分のアドバンテージによってさらにリソース差を広げることができます。

 他にも、安いアタックを許さない《ボルサリーノ》や、相手のアタッカーを削る《アブサロム》《ロブ・ルッチ》、自身のアタッカーを守る《サボ》など、リソースを奪い合うやり取りにおいて少しずつ得をするカードが多いため、ゲーム全体を通して徐々に形勢を良くしていくような展開を狙いやすいです。


ライフ5と豊富な手札を活かしたロングゲーム

 なんといってもライフが5枚あるのがとにかく強力で、2点程度ならそこまで深く考えず安めに受けてもほとんど問題ないです。
 中盤までに必要なパーツが揃っていない場合、対面次第では残りライフ2枚まで真っ直ぐ受け切るような展開も往々にして存在します。

 また、手札が減らないキャラを中心に盤面を広げていくため、中盤以降は受けたライフと合わせて大量の手札を抱えている場合が多く、相手からのリーサルがかなり遠い状況を容易に作り出せます。

 手札が多いため選択肢が広く、現状の盤面や展開に合わせて有力なプランを組み立てやすい点は海軍型ならではの特徴と言えます。
 ただし、一気に不利な状況をひっくり返せるようなカードは少ないため、慎重なプランニングが重要な構築だと思います。


【海軍モリア】カード解説

採用カード

《ブランニュー》

 このデッキのリソースの要となるカードで、見れる枚数こそ減ったものの回収機能が付いた《ビクトリア・シンドリー》のような感覚です。
 パワーが3000あるのが強力で、攻撃回数が重要な【青黒サカズキ】のような対面ではアタッカーとしても重宝します。

 サーチのヒット率は約82%とやや控えめですが、序盤は結局この枠が《ビクトリア・シンドリー》だったとしてもおおよそ場に出しているため、外してもそこまで痛手にはならない場合が多いです。

 ただし、サーチが外れると大きなロスに繋がるような状況で2ドンを無駄にしてしまうと非常にもったいないので、中盤以降はカウンター値としてトラッシュに捨てておき、《ゲッコー・モリア》の蘇生先として運用するのが理想です。


《クザン》

 非常に放置しづらいことから処理を相手に要求している点が強力で、自分はキャントリップによって手札が減っていないのに対して相手は手札を消費しているため、容易にリソース差を生み出すことができます。

 現環境で最も流行している【青黒サカズキ】に対しては、序盤に《ボルサリーノ》をプレイしても《犬噛紅蓮》で容易に除去されてしまうため、こちらの方が優先度が高いです。
 そのため、個人戦であれば《ボルサリーノ》ではなくこちらを4枚採用しておく方が無難だと思います。

 ただし、【黄カタクリ】などの黄色系統やミラーマッチに対しては、除去されづらいことから序盤の優先度は《ボルサリーノ》の方が高いと言えます。
 それらのデッキには序盤にプレイせず、相手のビッグアクションの直前となる7ドンのターンにリーダー効果とくっつけたり、8ドンのターンに《ゲッコー・モリア》から蘇生して処理を要求するような使い方が強力です。


《ヒナ》

 優秀なマイナス効果だけでなく、単純に後攻3ターン目の6ドン時にリーダー効果とくっつけて2面展開が可能な点が非常に強力です。
 特に【青黒サカズキ】に対して後攻の際はこのカードを目指して立ち回ります。

 仮に相手がKO耐性を持っているキャラを出してきたとしても、その場合は《ドクトル・ホグバック》や《ペローナ》を蘇生することでアドバンテージを得ることができますし、仕方なく《アブサロム》を蘇生することになった場合でも、アタッカーが2体並んでいる時点で充分です。

 《大噴火》と組み合わせることで8コストラインのキャラまでなら《アブサロム》によって容易にKOできるため、大型キャラに触る際にも重宝します。


《レベッカ》

 中盤以降も手札を多く抱えておける影響で、このカードで盤面を固める動きが非常に堅く、リーサルがかなり遠くなります。

 このカードのおかげで、非カウンターである《ヒナ》を無理にキープしておく必要がなくなるため、手札のカウンター値の底上げとしても一役買っています。

 最終盤では《ゲッコー・モリア》の蘇生先としても強力なほか、手札からプレイしたいシーンも多いため、枠があれば最大枚数採用したいカードではあるものの、より優先度が高い《サボ》に枠を譲った形です。


《サボ》

 ミラーマッチや【青黒サカズキ】、【黄カタクリ】など現環境で流行しているデッキのほとんどに対して有効で、ルーティングとアタッカーを守る効果が非常に優秀です。
 このカードも海軍型の恩恵を受けていて、手札が多い影響でルーティングの効力がより高くなっています。

 自分の盤面に少しでもアタッカーが残った際は、《ゲッコー・モリア》をプレイするよりも、リーダー効果とこのカードをプレイして盤面を支える動きの方が有力な場合も往々にして存在します。

 特に【青黒サカズキ】は、《天叢雲剣》を採用していない場合はこのカードを含む多面展開に対して有効な回答が少なく、返しの《ゲッコー・モリア》登場を抑制する展開が狙えます。
 ミラーマッチを意識して現環境で流行している7コスト《ボルサリーノ》多投型の構築に対して刺さりやすいのもポイントです。


採用候補カード

《氷河時代》

 《クザン》との入れ替え枠です。
 即効性が高く、盤面処理能力が上がるのが魅力です。

 ただし、手札にキープしておく必要がある点と、8コスト以上のキャラに対して単体では機能しない点が難しいポイントで、個人的には【青黒サカズキ】に採用されている《氷河時代》ほどのカードパワーは感じられないという印象です。

 7コストのキャラを簡単に処理できる点はかなり強力なので、あまりにも【黄カタクリ】が多い環境であればメタとして採用する選択肢も有力だと思います。


《ビクトリア・シンドリー》

 先攻の動きに寄せる際に強力なカードです。
 このカードを採用する場合は、《ブランニュー》や《クザン》の採用枚数を落とす形になると思います。

 個人的に海軍型の【黒モリア】はあくまでもリソースゲームを目指すデッキだという認識で、その方針に対して打点になりづらい2000カウンターである『《ビクトリア・シンドリー》をプレイする』という事象がちぐはぐだと考えているため、今回は不採用としています。


《ヘルメッポ》

 マイナスのカサ増しとして優秀なカードです。
 基本的には5枚目以降の《つる》としての役割が強いと思います。

 このカードを採用する場合は、《ゲッコー・モリア》に除去としての役割を強く持たせたいため、相性のいい《ロブ・ルッチ》を厚めに採用するのが無難だと思います。


【海軍モリア】回し方

横展開を意識しつつリソースゲームを目指す

 《ブランニュー》《クザン》《ドクトル・ホグバック》《ペローナ》を活かして、序盤から積極的にリソース差を付ける動きを狙います。
 【青黒サカズキ】以外のデッキに対しては《ボルサリーノ》も非常に強力です。

 後攻の際は序盤の動きの受け入れが広いため困ることが少ないですが、先攻の際は《ビクトリア・シンドリー》が入っていないことから若干受け入れが狭く、主に2ターン目が難しくなりがちです。

 特徴「スリラーバーク」のキャラが手札にある際はリーダー効果でそれらを登場させ、スリラーバークキャラが無く《ヒナ》がある際は3コスト支払って素直に登場させておくのが無難です。

 それらが一つもないものの《ブランニュー》が手札にある際は、無理にリーダー効果の博打を打たずに《ブランニュー》を登場させておき、次ターンに《ブランニュー》に2ドンを振り分けて1点刻んでおきましょう。

 時折、毎ターン相手のキャラを全滅させようと無理にリソースを吐いているのを見かけますが、このデッキを除去デッキとして動かすと手札がかなり細くなってしまうため、基本的には自分の強い動きを通すためにキャラを横に展開していく方が良いと思います。


相手の大型キャラに付き合いすぎない

 相手の大型キャラが登場した直後に処理しようとすると、自分の盤面が弱くなりがちな上にリソースを多めに吐き出すことになるため、それを避けるために大型キャラは一度無視する場合が多いです。

 大型キャラ1体に無理矢理構うよりも、横に添えられた小型,中型キャラを少ないリソース消費で処理して攻撃回数を削ることで、無視した大型キャラをライフやブロッカーで受け流すような展開を作り出せます。

 初期ライフが5枚あることや、序中盤にリソースをキープしていた影響で、多少相手の大型キャラを放置してもすぐさま負けに直結するほど酷い状況にはなりづらいです。

 一先ずしっかり自分の盤面を作っておき、一度大型キャラの攻撃を受け流した後に《大噴火》+《レベッカ》+《ヒナ》+リーダー効果《アブサロム》のパッケージで処理する動きでも間に合う状況は頻出するため、『ライフとブロッカーで受け流す』という選択肢は常に意識して欲しいポイントです。

 ただし、もちろん毎回無視というわけではなく、盤面に応じて有力な選択肢は変わるため、どういう展開になれば自分が勝ちやすいかを考えながらプレイするのが理想です。
 大量のリソースが支えてくれるので、7ドン~9ドンのターンは慎重に検討してみてください。


おわりに

 いかがだったでしょうか。

 個人的には【青黒サカズキ】に対してもいい勝負で、【青黒サカズキ】へのメタとなる黄色系統のデッキにもおおよそ有利が付くため、現環境で【青黒サカズキ】のミラーマッチを避けたい場合は選択肢の一つになると考えています。

 昔ながらの単色リーダーチックな戦い方をする構築なので、手札を長く持ってアドバンテージをコツコツ稼ぐのが好きな方には特にオススメです。

 この記事が皆さんの参考になれば幸いです。それでは!

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