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【環境考察】グルメ墓地を斬る

こんにちは。垢BANチキンです。

今回は、現環境ならびに年明けからの新環境で注目株の【グルメ墓地】の考察です。

「強い」「弱い」それぞれの意見が散見される【グルメ墓地】というデッキについて、個人的な見解を書いていきます。

解説を進めるにあたって、サンプルリストはこちらを参考にさせていただきます。
あらかじめご了承ください。

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デッキの強弱

あくまでも個人的な意見ですが、このデッキは「強い」と考えています。

まず第一に、《巨大設計図》《種族選別》が絡めば膨大なリソースを獲得できるため、コンボの再現性が高いのがポイントです。

ベストムーブのぶつけ合いになりがちな現代デュエマにおいて、「初動を引いたものの後が続かない」という事故が起こりづらいのは魅力的です。


また、《樹食の超人》で一度に墓地を増やしきるので墓地メタが効きづらく、コンボの始動ターンも早いため対策が難しい点も強力です。

《お清めシャラップ》が入っているデッキに対しては、4ターン目にリソースを吐き出さずに5ターン目に一気にアクションすることである程度ケアが効きます。


初動さえ引いてしまえばおおむね4~5ターン目に《5000GT》を召喚できるため、「序盤に繰り出される《5000GT》による召喚制限」がクリティカルに刺さる対面にはめっぽう強いデッキと言えるでしょう。


さらにもうひとつ、「ゲームプランが決まりきっている」という点もポイントです。

そしてこの「ゲームプランが決まりきっている」というのは「強み」だと考えています。

構築を大幅に変えない限り、「ドロソを打って《樹食の超人》+《5000GT》+フシギバースを目指す」以外のゲームプランがほとんど存在しないので、プレイするべきカードが単純明快です。

プレイするべきカードが分かりやすいということは、ミスが起こりづらいということです。

これによってデッキ自体のポテンシャルを引き出しやすいので、デッキの強さが勝率にはっきりと反映されているように思います。



初動

このデッキのはっきりとした弱点は「初動」にあると考えています。

2ターン目に《巨大設計図》から始動しないと残念な動きになってしまいますが、《巨大設計図》は合計8枚までしか採用できません。

先攻2ターン目までに8枚採用の初動を引ける確率が約76%なので、結構な頻度でコケてしまいます。
(引ける確率≠打てる確率ですが、今回は割愛します。)

2ターン目にコケてしまうと、そのあともズルズルと転げ落ちてキルターンが遅れてしまいがちなので、とにかく2ターン目の初動に命運がかかっていると言えるでしょう。


このデッキが「弱い」と言われるのはおおむねこれが原因です。

《巨大設計図》は2ターン目に引けた際のリターンが《フェアリーライフ》とは大きく異なるので比較が若干難しいですが、とにかく「初動が8枚」というのは不安要素として挙げられます。



初動の補助

じゃあ初動の9枚目以降を入れよう!と思考をシフトするものの、そう簡単な話でもありません。

2→4のマナカーブを目指すデッキの《フェアリーライフ》であれば、ゴールが同じなので9枚目以降の候補はかなり多いですが、このデッキの《巨大設計図》はとにかく代替えが効きづらいです。

《レッツゴイチゴ》は雀の涙,《ツインパクトマップ》はヒット率がやや不安,《「アフロ行きま~す!!」》は火マナが足りないといった感じで、《巨大設計図》と似た役割を果たせる初動の補助が見つかっていないのが現状です。


「ゲームプランが決まりきっている」のが「強み」であるとお話ししましたが、同時に「弱み」でもあるという認識です。


無理に初動を補助してデッキパワーを落とすよりも、先述した「2ターン目に引けた際のリターンが《フェアリーライフ》とは大きく異なる」というアピールポイントで満足するのが無難かなと思います。

その他に、「先攻3ターン目に《チュリス》+《ノヴァ》で盤面を作られると返すのが大変」という弱点もあるのですが、新殿堂で《チュリス》が逝ってしまうので詳しくは割愛します。



まとめ

いかがだったでしょうか。

「2ターン目の初動に不安要素があるものの、初動さえ引ければかなり強力なデッキ」というのが、僕目線での【グルメ墓地】の評価です。

極端に不利な対面が現状ない上にデッキパワーが高く、赤単もおおよそ微不利程度で抑えられているので、総じて立ち位置が良いデッキになると予想しています。

年明け以降の新環境に向けて触っておいて損はないデッキなのではないでしょうか。

それでは!

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