Cathie Wood, Weekly Ark Speech. 03/05/21

前のインタビューと被ったり、前に訳したのと同じ事言ってる部分は要約というかダラダラ聴きながらだけど、割愛です。

EVの中国を含む世界の売り上げ台数は、次の5年間、複利で毎年82%増を想定しているわ。誰も信じてくれないけど、100年続いた内燃エンジンの車の台数は今がピーク、これからは下がるばかりよ。

中国の猛烈なEV普及政策もあるけど、ライドシェアリングと自動運転の普及を誰も正しく理解していないと思う。何故かというと、我々は科学的クロスオーバーの見地で調査して、5年後を含めてテスラを見てるけど、殆どの機関の投資家は去年の冬、テスラがS&Pに入ってから真剣に研究し始めた。それで、彼らの伝統的で閉鎖的な自動車調査部が従来のガソリン自動車の投資的価値をそのままテスラにあてはめて理解しようとしている。AIもロボティックも貯蔵エネルギーも全く新しい無人タクシーの知識も専門家もいないままでね。この全部とは言わないまでも典型的機関の価値観と テクノロジーをプラットフォームとしてブレイクダウンしながら広く理解しようとする我々の価値観との乖離は株価にも大きなボラティリティを生むけど、我々はそういうボラをいつも大歓迎しているヘルスケアでも製造工業でも同じ事。機関投資家は早急にこれまでの調査部を解体して新しい時代に合わせて、イノベーションを理解すべく、全く新しく作り直すべきだと思うわ。更にプラットフォーム自体もクロスオーバーしてるので、複雑さは今後も増すばかり。我々が全てを透明化して、専門家を含む多くの人との交流を深めてるのはこのためよ。もしあなた方がまだインデックスやバリュー投資をしているのなら我々のETFは良いヘッジになると思うわ。最近の株価のボラティリティで、我々のETFの戦略も戦術もなに一つ変わってないけどARKも今後何一つ変わらない。市場のボラで皆んなが動揺すればイノベーションはもっと浸透する傾向にあるの。コロナの時にわかったでしょう?

ちなみに最近よく言われるけど、我々はバブルでは全くないわ。(テックの)この種子は20年前のドットコムバブルで撒かれたもの、20年経ってやっとプライムを迎えようとしてるだけ。アマゾンはもっとずっと早く開花してたけど。バブルという恐れと表現はインデックスと機関の見方だわ。本当に心配するべきなのはこの流れを理解して促進しようとしない自分達なのにね。S&Pの会社の半分は将来駆逐されていく。

金利について話します。今回はほんの数ヶ月の間に金利が1%から1.5%に上がったでしょう。これは債権の世界では津波に等しい異常事態なの。皆んな混乱してそのパニックが株にも波及した。勿論金利は上昇するわ。そして経済も順調に上昇していく。去年コロナで落ちたけど今年のCPIは3-5%は行くと思う。

ただ我々の予測ではその後すぐにイノベーションとデジタル化による価格低下で大きなデフレーションが作用し始める。その時それまで自社株買いや投資家の配当でイノベーションへの投資を怠ってきたおおくの企業も競争に晒されて、彼らの商品やサービスの価格を大きく下げなければならない事態に陥流はず。この2つの勢力が合わさり大きなデフレのうねりになっていくと思う。これは今日明日の話ではないけど。その時にはこれらオールド企業の倒産も伴いかなり荒れた市場の展開も予想している。

財政政策では 今の救済策や債権買いによる政府の支出は当然税金とインフレを通じて返還されなければならない。企業の税金がどうなっていくかは未だわからないけど来年には下院の選挙もあるので来年に近づく程政策に大きな変化はなくなると思う。

雇用レポートはとても良かった。平均週労働は.9%下がった。レジャーとサービス部門はまだ仕事場に復帰してない労働者が多かった。これらはいずれ復帰するだろう。
インフレーションレートは少しあげたがこれは経済状態が良くなっているためだ。ワクチンで更に良くなっていくと思う。これはやがて利益として市場に帰ってくる。
金利が上がるのは勿論市場に良くないが、元来市場は.5%-1.5%の低金利だった事はなく織り込んだ事もなかった。大体は4-5%の金利で平常化していくだろう。4%ならPEは25、5%なら20だ。市場はQ4に大きなローテーションを経験したが我々はつい二週間前迄戦略を変える必要はなかった。しかし今回は全く不合理なアルゴが発動し将来の先行投資でキャッシュのない企業の株価を一様に一掃した。彼らの使ってる配当金率だのの数字は前時代の産物だ。何度もいうが将来に投資せず現状にあぐらをかいている企業に未来はない。例えばECは今小売りの20%を占めるが、まだ産声を上げたばかりだ。コロナでネットショッピングの便利さを知った消費者がコロナ後元に戻るだろうか? 大体ハイテク企業は最初の20%あたり迄手探りで市場占有を進めて行くがそこから先は本当に早い。

今年はエネルギーの株価は既に37%上げた。金融は13%だ、そういったバリュー株上昇を受けアルゴはグロースを刈り取ったけど、その方面のバリュー株の上昇は我々にとっては良い事だ。前にも言ったがイノベーションは広い範囲で日々の生活に根付いて成長していかなければならないからだ。エネルギーの上昇はEVの影響も大きいし、金融はEコマースとデジタルワレットの発展に必要不可欠だ。
今回アルゴが助けたローバリュエーションの会社はイノベーション相手に負け戦を繰り返し、いずれ真実の前に消えていくだろう。

最後にここ二週間で株からマネーマーケットへの資金の移動が見られたが、やがてこれは債権と株に戻ってくるし、多分より多くが株市場に戻ってくると予測している。

イノベーションの勢いとその激しさについてはまたべつの機会に発表できると思う。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?