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霧氷

そろそろ春の足音が聞こえてきたかな?
と思いきや勘違いでした残念!


天気がダラダラと不安定で嫌になってしまいますね。

2月の中旬、タイミングよく雨降らねーぜ予報だったので塔ノ岳に霧氷を求めて行ってきました。


「霧氷」ってご存知でした?
私は知らなかった。

正直それがどんなもんかは別にどうでも良くて、とにかく山に居たかったんですね。


ただ想像の1000倍素敵な景色で、カメラを構えながらも

「ああ、どうせ映像じゃ伝わらねーんだろうなぁ」

なんて残念な気持ちと、ここにきた私だけが知ってるんだという優越感とでウヘヘヘって感じでした。

登り始めてから途中までは普通の景色。
雪のない冬の映像でした。

冬は苦手だけど好き。
だって白黒が似合うから。

余計な色はあればあるだけ考えるのが面倒になるし、感情も複雑になるからね。
山に入った時くらい全部忘れて単純でいたいじゃないですか。

だから好き。
シンプルでいいでしょ。

ちなみに今日のコースは大倉バカ尾根ピストン。
夏のアルプスまではここでみっちり鍛えながら経験を積みたいなぁなんて思っとります。

山小屋から出る煙って良いよね。

「ありがとう」「ありがとう」

って言いながら自然と共存してるような景色がとても素敵です。

途中すれ違う方々から
「頂上付近の霧氷とても綺麗だよ」
なんて言葉もいただき、ワクワクも120倍。

そして、なんとか尾根を歩き
ようやく御対面

辺りは幻想的なモヤモヤで全く見えないんだけどそれがまるで和紙のような暖かい
背景になっていた。

墨をこぼしたような枝の色と
曖昧な境界線が私に刺さる。

反射する少しオレンジの光に照らされて
桜のように見えた。


この時この瞬間の構図は「ここだぞ」って。

木の枝にだけ雪のような結晶がまとわりつくんですよね。

面白い。

花なんて無いのに。
こんなに綺麗なんだなぁって。
嗚呼そうか、美しいなぁって。

当たり前なんだけど

春には春
夏には夏
秋には秋
そんで冬には冬の素敵な景色があって
それはどれもとっても美しいんだろうな。

幸せに気づくのって本当はとても簡単なことなんだろう。

だから今年はもっと季節を大切にして
ちゃんとこうやって体験したいなぁと考えてます。

押忍₍₍ (ง ˙ω˙)ว ⁾⁾

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