SFトッププロスペクトの予期せぬ異変
ども、SFファンのあかです。2023年シーズンはいろんなルーキーがデビューした年でした。どれくらいかというと公式がMLB初ヒットとベストピッチをまとめられるほどです。
その中でもSFのトッププロスペクトと言われれば投手ではカイルハリソン、野手ではマルコルシアーノになるでしょう。特にルシアーノなんかトップ3の常連なので今年のデビューにはSFファンのとても大きな期待がかかりました。
しかしその2人にMLBの舞台でそれぞれ予期せぬ問題が生じているのでちょっとみていきたいと思います。
ルシアーノの場合
みなさんルシアーノと聞くとどういう選手だと想像できるでしょうか?
大体打撃、特にパワー面に優れていてHR40本も夢じゃない選手というのが結構言われていた概評という感じです。もちろんトッププロスペクトといえど彼はまだ22歳のルーキーなので最初から成績残すとは思っていませんでした。一応彼の今年の成績を載せておきます。
まぁまず14試合という少ないサンプルなのですが良かった点というのはMLBでも打球速度の速い打球を打てたこと。また思ったよりChaseせずしっかり四球を選べたことは良かったと思いますね。三振は多いですが少ないサンプルということとルーキー特有の審判に合わないという不運な判定もまぁまぁあったので今後は落ち着くだろうという見込みです。
では彼の予想外は何か…
角 度 が 上 が ら な い
Savantでも平均打球速度はいい値なのにバレルの打球は0…彼が2023年HRを打てなかったのはそこにあります。
打球の結果を見てみるとゴロ率が50%超え、いかつい打球速度でゴロでも外野に抜いたりラインドライブで外野手が目測見誤るなど打球速度速すぎるやつあるあるなことはできているのですがいかんせんこれでは…
マイナーに戻ったらちゃんとバットに乗せるように角度つけてHR打ったりしてたんですがこれがMLBの投手の球質のせいなのかたまたまなのか…
とにかく彼のキャリア的に深刻な問題となるので来季以降は克服してほしいですね。
ハリソンの場合
次ハリソン行きます。彼はイメージ的にはどんな選手でしょう?
奪三振モンスター、三振三振三振。コントロールアバウト。という感じじゃないでしょうか?では今年の成績を見ていきましょう。
WHIPが思ったより低くていいですね三振もイニング数より多いですし防御率もストライダーが3.86なのでルーキーとしてはまぁいいんじゃないでしょうか。
彼は防御率1点台とかよりも300奪三振の投手になってもらいたいですし。
では彼の予想外は何か…
三 振 が 奪 え な い
いやお前何言ってんだよと思われそうですが彼の今年のベストピッチである8/28CIN戦以降の結果がこちらです。
SD戦で結構燃えたとかはルーキーなんで全然いいんですが9月以降の成績が25回投げて奪三振19、8与四球。特に今年最終登板となったLAD戦では5回4奪三振2四球3死球被安打0というなんかよくわからん投球をしました。
このままだと三振奪えないけど終わってみればなんか試合はまとまってるとかいう元々の彼の魅力とはかけ離れている投手になります。
同じK/BBが3でもK/9が9、BB/9が3じゃなくて15と5で3出すのがハリソンの魅力じゃありませんか??
ではどうすれば元の彼に戻れるのでしょうか、彼の課題はずっと言われていますがコマンドです。
ヒートマップを見て貰えばわかるのですが意味のない抜けが多いです。彼くらいの球質だともう少しだけ良くなってくれれば良いのですが。
球速ももっと伸ばした方がいいと言われていますが高校時代から平均2,3マイルも伸びていてそこの伸び代よりもコマンドの方があると思うので。
そのコマンドもウェブほどではなくそれこそCIN戦の時のようにある程度アバウトでいいから決められればなぁと思います。
あとはトレードでやってきたCY賞左腕のロビーレイからスラーブの質の向上のために何か教えてもらわないかな…とかあまり投げないのですがシーズン中見ていてチェンジアップをしっかり落とし切って使った時、空振りを奪えていて案外良かったのでそこももうちょいブラッシュアップしたらなぁ…とか思ってます。
最後に…
ルシアーノはSS開幕スタメン、ハリソンはウェブ、ストリップリングに続く開幕ローテーションの3番手に位置付けられています。
本来ならば彼らはまだ2年目という扱いを受けるべきなのでしょうが2024年シーズンもMLBデビューする若手が多数いる予定です。その中でまず彼らが引っ張っていく姿を見てみたいです。
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