2018良かった9曲

今年聞いた音楽の中でサイコーだった9曲について話をする。

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https://itunes.apple.com/jp/playlist/2018/pl.u-MDAWkxgtWYjgRp

【DOCUMENT/TENDRE】
#IHOTR11月 選出。
この人と中村佳穂に関してはもう完全にApple music様々。
この曲が収録されている「NOT IN ALMIGHTY」がマジで捨て曲なし、超グルーヴそして良質なメロ、しかしど真ん中に鎮座する確かなポップネス、まとめると解脱した星野源、って感じでびっくりするほど良かった。
どこで聞いてもいいし、いつ聞いてもすっと入ってくるの本当にずるいなという感じだったっす。
そして弓木英梨乃と飲み会をしていて「弓木英梨乃…まじで顔の広さと友人のセンスがヤバすぎる魔性の女や…」となった。
来年は必ず生で見ようと思う。超絶よかった。

【You may they/中村佳穂】
#IHOTR11月 選出。
もう各種インフルエンサー(主にマルチネ界隈、tofubeatsとか)がバッキバキ良さに言及してるから、いまさらおれが言うこともないんだけど、ヤバい人が出てきてしまったという感じ。
正直この手の「メロやリズムが難しめの、聞いてて修行っぽい音楽」は世界観に没頭する系なので、トラックが薄くて音数も少なく、ジャズ派生みたいなバンドになりがちであんまり好きくない(というか違いがわからない)んだけど、この曲聞いて頭ぶん殴られたかと思った。
声に特徴があるわけじゃないんだけど、曲の構成が超不思議なときあるし、意味わかんない部分もめっちゃあるし、何よりメロが超強い。それでいて難しい楽曲が多いので、何回聞いても飽きない。
伝え聞いた情報によると、ライブは「ちょっと人智を越えちゃってる感がある」そうなので、来年この人も必ず見に行かなければならないと思う。

【Inner Blue/パソコン音楽クラブ】
#IHOTR6月 選出。
マルチネ界隈で徐々にその名前が売れ始めている「パソコン音楽クラブ(通称:パ音)」の1stフルアルバム。
ロングセットの動画(鍋食べてる横でやるやつなど)を何度か見ていて、ヴィンテージ機材で80’sな感じの音出してるのがかなりツボだったので楽しみにしていた。
ちょうど前後ぐらいに「ジャスコテック(ジャスコの店内BGMっぽい音色の4つ打ち)」的な話や、Vaporwaveのコンテクストを探っていたというのもあった気がする。
1stフルということでどんなもんかと思ったら凄まじい完成度で驚いた。超情景的なメロにサイコーの音色、そりゃー色んな人にカバーされるわという感じ。(DREAM WALKリリパのin the blue shirt有村さんカバーが激エモでした)
間違いなく来年も聞くだろう。

【Pastel(Feat. Snail’s House)/Moe Shop】
#IHOTR12月 選出。
ボーカルカットアップの楽曲をもっと知りたいなぁ、という旨のtweetをしたら、フォロワーさんからFusqというトラックメイカーを教えてもらい、それをApple musicで掘ってたら出てきた。
「Moe Shopて」と思って調べて見たら、いわゆるkawaii futurebass系の有名な人らしく(feat.があの星野源と一緒にやってるSnail’s Houseだしね)他の曲はまあまあだった(というかボーカルカットアップじゃなかった)んだけど、この曲はめちゃくちゃ良かった。
2018はバンドっぽいのを全然聞かず、打ち込みばっかり聞いてたんだけれど、この曲がそれを非常によく表しているな、という感じですね。今年のモードは完全に打ち込みだった。

【Wade/Taquwami】
#IHOTR10月 選出。
in the blue shirt有村さんのtwitterで知った人。
1ヶ月毎日曲作って上げる、って狂った企画をやってて、どんなもんかいやと思って聞いてみたらすんげー良かった。
中でもこのWadeって曲はどミニマルで、同じメロをいかに調理するか、っていうおれの大好きなやり方で作られてるので、嫌いなわけがなかった。
フィルタとかリズムとかどんどん開いたり細かくなってったりして、テンション上がりきる直前でフッと下がるので「えっ最高値そこ!?」ってなるのが面白かった。音色も当然好きな感じ。

【わたしを離さないで/Orangeade】
#IHOTR2月 選出。
あの北園みなみ(現:大沢建太郎)がバンドを!?
ということで視聴もできないほぼプロモーションゼロのCDを購入。
これが大変な大当たり、アルバム一枚分ぐらいの金をかけたというストリングスセクションや、M.Kitasono節が光る哀メロでめちゃくちゃ強い一曲に仕上がっていた。
Orangeadeには「婦人倶楽部」プロデューサーの佐藤望も参加しているので、かなりおれにとって良いバンドだと思う。
個人的な感覚だけれど、大沢建太郎より北園みなみの方が美しい名前なので戻してほしい。(改名理由は「ずっとしっくり来ないまま今に至るので」らしい)

【PINK/土岐麻子】
#IHOTR10月 選出。
土岐麻子ってもうめちゃくちゃ「丁寧な暮らし」側のしゃらくさい音楽だよな、と思っていて、おしゃれ気取る時しか聞かないでしょ、と思っていた。
が、in the blue shirt有村さんのmix聞いてたら、このアルバムに収録されているCity Lightsって曲(Overtureって感じのアカペラ曲)がサンプリングされてて、それがめちゃ良かったので調べてみたら、PINKはプロデューサーが違うらしい。(トオミヨウ氏)
なのでいっちょ聞いてみっか、と思ったらリード曲のPINKがめちゃくちゃに良かった。
土岐麻子といえばボッサ感、ラウンジ感、みたいなのを払拭したくてダンスミュージック感を取り入れたんだと思うけれど、下手くそな4つ打ちとかでなくちゃんとフックのあるイカした感じだったので「やるやんけ…土岐…」という感じ。(同じようなコンセプトっぽい堀込泰行の曲はどうしてあんなに…ウッ)
これも知ってからよく聞いてた。なりちゃんのApple musicでは一生これ聞いてるってことになってたらしいし。

【草木/長谷川白紙】
#IHOTR12月 選出。
問題作。元々長谷川白紙という人の名前はマルチネ界隈でよく出てきていたので、まあ知ってはいたのだけれどもちゃんと聞いてみたことがなかった。
12月のおれといえば、もう完全にApple musicの虜でしかなかったのでバシっと聞いてみたところ、1回目でよくわからず、2回目でもしや?となり、3回目で完全にええやん、となってしまった。
リズムがわけわからん、完全にぐちゃぐちゃ系の曲なんだけれど、これよく聞くとサビとかメロとか他のところで使ってるトラックを重ねてるっぽくて(それだけじゃないっぽいけどおれにはよくわからんかった)ただ無秩序にめちゃくちゃなわけじゃなくてかなり良かったです。メロも強めだし、イカしたゲスの極み乙女って感じ。
ジャケが怖すぎるので、いい曲だけどとても怖い。

【非ゼロ和ゲーム/KIRINJI】
#IHOTR6月 選出。
コトリンゴ脱退でどうなることかと思っていたKIRINJI先生。
不安を払拭するように「愛をあるだけ、すべて」はかなり良いアルバムでした。
中でも非ゼロ和ゲームは高樹らしさが光るしトラックはDODECAGONの頃っぽくなってて、完全におれの求めていた高樹って感じでした。
20周年イヤーも忙しそうだったけど良かったです。ライブも良かった。
でも早い内に鍵盤をメンバーとして入れたほうがいいと思います。

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- 総括 -
今年もよく音楽を聞いたと思います。
特に終盤戦はApple musicの恩恵が非常にあったのでとても良かった。アップルとまゆみに感謝しとこ。

今年は何気によくライブにも行ったんだけれど、ここに上げた楽曲の人たちのライブにはほとんど行けてないので、来年は今年衝撃だった人たちを生で見に行くようにしようと思います。

あと、文中に何回かin the blue shirt有村さんの名前が出てきていますが、これは完全に早く2ndをリリースしてほしいという気持ちの現れ。
instagramの #intheblueshirt2nd で見られる片鱗たちが一分のスキもなくサイコーなので、来年のランキング1位は早くも決定です。まだ2019年なってないのに。

来年もクールな音楽にたくさん出会えますように。
みなさんもクールな音楽を見つけたらおれに教えてください、必ず。

良いお年を。


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