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文学1

春の予感

春の予感が胸を高鳴らせる。
だって、夢がある。
楓は、ある通りを歩いていた。
そこで、あの日見た色鉛筆を見た。
夏の色が切ないのは、青い空が、濃くて、海が何より綺麗だから。
遠くがいい。
スケッチを始めた楓は、風景画を描き始めた。
風景は、自由に見ることができる。
春の色は、淡い。だから、決して切なくはないのだ。
悲しいのだ。
出会いと別れは、春に繰り返される。
ドラマがいらないのは、お別れの言葉なんて聴きたくないからだよ。
だからずっと続くように、私は何も求めたくはないのだ。
自分に求める。
それだけなのだ。
夢、とは何か私はまだ知らない。

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