悲しみ

誰かを想う毎日は幸せだった
こんなに痛みは深いこと知らぬまま
存在の重さに耐えられなくて
筆を綴るよ
いつか名前も忘れたい

愛を叫ぶ惨めな身体が
静まる頃
この世界に生まれ落ちた悲しみで
身動きがとれない

悲しみさえなければ美しい音楽は
私をひとりぼっちにしてくれる

また殺意も催す悲しみの
ビックバンが起きた

私は忘れる

忘れていく

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