シロとメロの暮らし展の話
概要
500年後の地球に暮らす双子のシロとメロ
(シロとメロの設定1)
2人が幼い頃に両親は(使命を果たすために)家を出てしまい、父親の友人と母親が残したギターに育てられる。
(シロとメロの設定2)
両親と離れて暮らす寂しさから、メロはベッドで眠り続ける。
シロが外の世界で録音した音を、眠っているメロに聴かせると、メロは不思議な夢をみて目をさます。
ふたりはその夢に両親の手がかりがあるのではないかと考えている。
(シロとメロの設定3)
シロはものを作るのがとくい、世界の音を集めるためのレコーダーも自作。メロは母親のギターで歌をつくり、街で演奏している。
(制作の動機)
シロが集める音、つまり未来の地球で聞こえている音はどんな音だろう。
メロが奏でる歌、未来の人々がうたう歌はどんな歌だろう。
遠い未来を想像しながら、現在の自分の生活や、つくる作品、描く絵、
使う言葉は、子供たちの豊かな未来につながっているだろうかと想像する。
(シロとメロの両親の設定)
シロとメロの父親(ノヴ)は、魔法の植物の開発に携わっていた。
未来、深刻化したごみ問題を解決するため、人がモノをもっと大切にできるようにという目的で、どんな形にも自由に変形でき、人と会話し、自己修復が可能な「魔法の植物(タネ)」が開発された。
シロとメロの母親(リリー)は、魔法の植物から魂(記憶)を抜き取る仕事をしていた。何らかの問題が発生し、自律が困難になった魔法のタネを手当てしたり、再生不能にする技術の研究に携わっていた。
(両親が家を離れた理由)
シロとメロが生まれて間もない頃、世界中で、人間に捨てられて結束した魔法のタネが怪物化して街を襲う事件が多発、タネの開発に携わった両親は事故の対処のために現場へ向かうことになる。
(タネ文明)
リリーとノヴが生まれたのは魔法のタネが世界中に普及し、人々の暮らしを支えた「タネ文明」の崩壊期にあたる。
現在2023年は石油文明と呼ばれ、石油から生成されたエネルギーやプラスチックなどの素材のほか、木材や金属を複合的に扱う技術が確立されているが、魔法のタネが発明されて以来、あらゆるものがタネに置き換わるなかで、次第に石油や複合素材の加工技術は廃れ、やがて失われていく。
世界は魔法のタネで覆い尽くされ、人とタネが豊かに共存する「タネ文明」が誕生する。
人間がタネを増やしすぎたことでタネ文明は崩壊。
シロとメロの家に残ったタネの家具はその名残で、
今はもう動かない。
変異したタネの吹き出す胞子で空が覆われる。
溶けない雪が降り積もる世界。
左の壁 メロのベッド
中央の壁
右の壁 シロのラボ
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