幼児向けお話 なかまたち 第七話 「兄弟」

ドック君には弟のチビドック君がいます。
いつもは仲の良い兄弟なのですが、ある日くだらないことで喧嘩してしまいました。
お互い「お前のことなんて嫌いだぁ~」、「どっか行けぇ~」と言ってました。
ドック君はあやまりたくありません。チビドック君もあやまりたくありません。
二人ともしばらく口をききませんでした。
ある日、お父さんとお母さんが用事でお出かけをしました。
二人で留守番することになりました。
二人は別々に自分達の部屋で遊んでいました。
外は今にも雨の降りそうな天気でした。
ドック君もチビドック君も一人で遊ぶのにあきてきました。
でもお互いに意地を張って一緒に遊ぼうとは言えませんでした。
すると急に外が明るく光「ゴロゴロォ~ドッカーン」と大きな音がしました。
外は大雨で雷が鳴っていました。
チビドック君は怖くて布団の中にもぐり込みました。
ドック君も一人でいると怖くて誰かそばにいて欲しいと思っていました。
ドック君は弟の部屋に行きました。チビドック君は布団の中で震えていました。
ドック君は弟に大丈夫かと聞きました。弟は「お兄ちゃん一緒にいてぇ~」と言いました。
ドック君は「うんいいよ。僕も怖いから一緒にいよう」と言いました。
二人は喧嘩をしていたことを忘れて布団の中で楽しい話をいっぱしました。
雨が止んだ頃、お父さんとお母さんが帰ってきました。
お父さんとお母さんが子供達を呼んでも返事が返ってきません。
弟の部屋を開けると、兄弟二人で布団の中で寝ていました。
布団を取ると、二人とも笑いながら寝ていました。
お父さんとお母さんは子供達はどんな楽しい夢を見ているのかなと思いながら
布団をかけて部屋をでました。

#兄弟は助け合いながら仲良く

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