幼児向けお話 なかまたち 第四十三話 「すべりだい」

今日はドック君とチビドック君の二人で公園に来ました。
二人はすべりだいが大好きです。
さっそく二階層になっているすべりだいの一番上まで上りました。
するとウルフ君がいました。
ドック君はウルフ君を見てそっと階段で降りて行き、ブランコで遊ぶことにしました。
チビドック君はウルフ君の前をとおり、すべりだいで滑ってきました。

*ドック君はどうして滑らなかったのかな?

チビドック君は今度はブランコで遊びました。
ブランコで遊んでいるとキャット君兄弟がやってきました。
ドック君たちはブランコをキャット君たちに譲ってあげました。
チビドック君は、またすべりだいで遊びに行きました。
チビドック君が滑ろうとすると、すべりだいの下からウルフ君が上がってきました。
それを見つけたキャット君が「危ない!すべりだいは逆から昇っちゃ行けないんだよ!」と
言いました。ウルフ君は何も言わずにすべりだいを昇るのをやめて、滑っていきました。
チビドック君はご機嫌で下まで滑る事が出来ました。
「キャット君、勇気があるね。怖くないの?」とドック君が言いました。
「怖いよ。でもダメなことはダメと言わなきゃ」
「チビドック君が怪我してからでは遅いからね」
「魔法を使わなくても少しの勇気で未来を変えることができるよ」
「逃げるのは簡単。逃げていては何も変わらないよ」とキャット君が言いました。
ドック君は逃げていた自分が恥ずかしくなりました。

#少しの勇気は大人でも難しい 。でも勇気の花は心に咲かせましょう

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