ライプツィヒを拠点に東ドイツを巡る
これは2019年8月末の単身研究旅行についての記録である。以下、当時書いたブログをそのまま転載する。
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1週間の旅程で7都市を回った。
単純計算で毎日別の都市へ移動したことになる。(実際には毎日ライプツィヒに宿泊し、乗り放題のユーレイルパスを使って特急で各都市へ向かった。大きい荷物を持ち運ばないために、そしてスケジュールの融通が利くように。)
ライプツィヒ、アイゼナハ、エアフルト、ドレスデン、ハレ、バンブルク、バイロイト。
それぞれの印象を残しておきたい。
ライプツィヒLeipzig
音楽関係者で知らない人はいないだろう有名都市だけれど観光地としては日本人には案外知名度が低い街。(羽田空港の出発カウンターでもレイプジグ…?と言われた)
空港に着いた時の静かな興奮と感動は決して忘れられない。
空港から鉄道に乗ってようやく着いたライプツィヒ中央駅は、ヨーロッパ最大の面積を有するということでも有名。(意外。) アーチ型の天井が美しい。駅の出入り口付近にはクラシック音楽が流れ、駅を出るとメンデルスゾーンの広告が目立つ。
かなりの名門ライプツィヒ大学もあるこの町はアカデミックで治安が良い印象。
目的施設は以下の19件のうち、上の13件が実際に訪れることのできた場所。
・トーマス教会Thomaskirche
・ニコライ教会Nikolaikirche
・ライプツィヒ大学Universität Leipzig
・グラッシィ楽器博物館Grassi Museum für Musikinstrumente
・旧ヨハニス墓地Alter Johannisfriedhof
・ホテル・デ・ザクセ入口跡Hôtel de Saxe
・バッハミュージアムBach-Museum
・アウアーバッハスケラーAuerbachs Keller
・ゲヴァントハウスGewandhaus
・メンデルスゾーンハウスMendelssohnhaus
・旧ニコライ学校ワーグナー展(ワーグナー博物館) Alte Nikolaischule-Richard-Wagner-Ausstellung
・ライプツィヒ歌劇場Oper Leipzig
・アナログ・レコード店ohrakel
***以下行きたかった!!***
・グリーグ記念室Grieg-Begenungsstätte
・シューマン旧宅Schumann-Haus
・カフェバウムCafé Baum
・ライプツィヒ造形美術館Museum der bildenden Künste Leipzig
・シラー旧居Schillerhaus
・滝廉太郎記念碑Taki-Rentaro-Denkmal
見所盛り沢山。
トーマス教会では金曜日の夜と土曜日の午後にゲヴァントハウス管とトーマス教会少年合唱団によるモテット。€2を納めて。
トーマス教会横にメンデルスゾーン像
憧れのライプツィヒ大学
バッハミュージアム@Leipzig
グラッシィミュージアム
ここに来るまで結構歩く。
ここの楽器博物館の所蔵楽器は本当に豊富。
このすぐ裏に旧ヨハニス墓地。
ゲヴァントハウス
滞在期間を決めてからたまたま見つけた公演。
奇跡的に滞在最終日の夜8月31日20:00〜、
2019/2020シーズン開幕コンサートが!!
A.ネルソンス指揮、 M.ヘルムヒェン(pf)
モーツァルト:ピアノ協奏曲第17番
ドビュッシー:海
ストラヴィンスキー:火の鳥組曲(1919年版)
素晴らしかった。
基本的に食にはできる限り費やさない旅だった中で唯一奮発したアウアーバッハスケラー(ゲーテが通った酒場)。
目的の、森鷗外が描かれている壁画をしっかりデータフォルダに収める。
ここで一言、
「食に費やさない」について。。
今回の旅は勉強目的で1人で行きました。しかも旅先でホームステイをするわけでもなく学校に通うわけでもなかったので、これから関係を構築する人はいないし当然知り合いもいないという状況になり、こんなに孤独を感じるとは想定外で且つ初めてでした。精神的な孤独を感じることはよくあるけど、それとは異なる、なんだろう物理的な孤独というのかな!。この地には私を知る人は誰もいない。という。笑 必ずしもネガティブな孤独ではなく。
なにより、「特別な食べ物でなくても誰かと一緒に食べれば美味しい。美味しい食べ物も1人ではなんとなく味気ない。」普段から一匹狼的な行動パターンをとることの多い私は1人でいてもこのように感じることはありませんでしたが今回実感しました。そして、食に費やさないからといって適当な食べ物が見当たらず絶食して歩くことしばしばになると、気力が沸かなくなり、肝心の目的施設へ辿り着けないことも… 食は大切でした。。今度からなんでもいいから食べよう。笑
寄り道小話は終わりにして、
メンデルスゾーンハウス。
数カ国語のペン型音声ガイドが用意されており、各展示でスキャンすると日本語で聞くことができる。そして清潔感のある建物に綺麗なカフェ。展示様式も魅力的なものだらけ。
そんな現代的な側面が目立つ一方で、19世紀から残る階段はそのまま使われており、建築に工夫を感じた。💡
ここでは定期的に演奏会が催されているので
次に行った時には演奏会も聴きたい。
そして最も不思議だったのがこのワーグナー展。。。
オペラの巨匠リヒャルト・ワーグナー(ヴァーグナー)生誕の地ということで作られたものと思われるが
この趣味は何だろう…
写真よりももっと暗く、ほとんど誰もいなかったし、地下迷路のようなアトラクションのような独特な雰囲気。
美術の先生や音楽学の先生にも伺ってみたけれど特別理由があるわけでもなさそうなので謎のまま。
まあ、こういうセンスなのでしょう。
いままで80件以上訪れた博物館のなかでもっとも個性的な内装だった。
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落ち着いていて素敵なところでした。
過去訪れた都市の中で最も思い出深い好きな町になりました。
備忘録を兼ね、走り書きなのでお読み苦しいところが多々あったかと思いますがご覧くださりありがとうございます。
…??
それぞれの都市の印象を簡潔に、というつもりだったのに気づいたらライプツィヒについて冗長に記録している。。
お許しください。。
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