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アオイトリ プレイ後感想

2017年にpurple software様より発売されたPCアドベンチャーゲーム「アオイトリ」を全ルートクリアしたので感想を書いていこうと思います。

主人公の白鳥律は、触れた相手の悲しみや憎しみといった負の感情を取り除くことができるというエロゲにうってつけの能力を持っています。さらに全寮制の女子高で学生兼教職員として働いています。(なぜこのような横暴がまかり通るかは説明すると長くなるので割愛させていただきます。)

この恵まれた設定もあり、当然ながらHシーンはバンバン出てきます。なんならプレイ開始一分後くらいに二人の女の子と合体します。いかんでしょ。しかし、このHシーンがとてつもなく肉感的かつエロイのです。エロエロです。「アオイトリ」は宗教観、死生観、童話、エロ、信念、演劇、異能の力等々たくさんの要素が盛り込まれており、しかもこれだけ広げた風呂敷をものの見事にまとめ切って見せた素晴らしい作品です。

しかし、自分はこの中でもエロスがこの作品の大きな魅力であると感じました。克先生がキャラクターデザインを担当されているメアリー、小夜、あかりの三人は特に素晴らしいです。ジャケットの一枚絵を担当していて、ルートロックがかかったヒロインである海野あかり様はもはや何をしていてもエロいとかいうわけのわからないことになっています。

コメント 2020-05-24 155545

作品自体は特段テンポの良い方、というわけではなくどちらかというと尻上がりに面白くなってくる方だと思います。しかし個別ルートに入らずとも序盤からヒロインのえっちなシーンがバンバン見れる&会話の掛け合い自体もコミカルで読みやすいので世界観を受け入れられた人はすんなりと読み進められるんじゃないかなーと思います。また、同棲することになったヒロインであるメアリー(左の吹き出しでしゃべっている女の子です。)の為に皆で劇をすることになるのですが、この劇が出来上がっていく過程が良かったです。

コメント 2020-05-24 190629

本編中では、各ルートの展開によって無事に劇を演じられたり中止せざるを得ないような状況に追い込まれたりします。また劇の結末はヒロインと主人公の結末をほのかに暗示しています。メアリーの書く脚本はプレイヤーが誰をヒロインに選ぶかによっても変わるという手の込みようです。しかし上記の文章で理沙というキャラクターが発言しているように、結果的にビターエンドになってしまったとしても、運命に抗おうとする姿には心を動かされます。キャラ設定という第一印象が最悪な主人公も、ヤルときにはヤルのです。

そしてメアリーに誰を主役に据えるか、と問われたときにこのゲームの数少ない選択肢が出てきます。勿論進みたいルートのヒロインの名前を選択すればそのルートに入ることができます。こういう作りは分かりやすくてよいですよね。ただし、「アオイトリ」はパッケージヒロインであるあかりが面白さの核を担っており、あかりのルートをアンロックするためには結局全部の選択肢を選ばなければならないわけですが…

https://www.youtube.com/watch?v=PcR8FcYEFw4

後、このゲームタイトル画面で放置してると五秒後くらいからOPが流れ始めるんですけどこれもめちゃくちゃいいです。特にBメロに入ったときに転調するところと、あかりちゃんが窓からこっちを睨みつけるところがお気に入りです。

そして外せないのが†鑑賞モード†です。可愛らしいヒロインの立ち絵、表情差分、背景に至るまで事細かく設定して楽しむことができます。メアリーのあざとさ、あかりのアンバランスさは犯罪級です

コメント 2020-05-24 160505

ちなみにこの作品は前身である「アマツツミ」という作品とパッケージが対比された作りになっています。見比べてみるとそっくりなんですよね。にしても毎度毎度パッケージが美しすぎるやろ…


恥ずかしながらパープル様の作品は今回の「アオイトリ」が初プレイなので比較して語るということは出来ませんが…絶対内容もアマツツミを意識して「アオイトリ」は制作されたんだよなあ

主人公が不特定多数の女の子とHをしているという設定には嫌悪感、ないしは拒否反応を抱く方もいると思います。また前述したように海野あかりというヒロインが面白さの核を担っており、この人物に共感できるかどうかでこの作品に対する印象が決まります。しかしそのHシーンのえちえちさはすごいです。さらにネタバレになるので詳しくは控えますが、そのHシーンにすらシナリオ的に大きな意味を持たせており、個人的にはめちゃくちゃ面白かったです。

そんな「アオイトリ」を生み出したpurple software様でありますが、今年の8/28に新作「青春フラジャイル」を発売します。なんと克先生が全ヒロインの作画担当をされているそうです。シナリオライターはアマツツミやアオイトリを担当された方とは別のらしいのですが、何しろキャラデザが素晴らしすぎて予約するかどうか絶賛悩み中です…

なんにせよ、素晴らしいメーカーさんを知れてよかったです。次は「ハピメア」か、「アマツツミ」か、「青春フラジャイル」をプレイしたいと思います!




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