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キャンツーの道具 4.調理道具編

選択肢が多い上に絞りにくく、割と頭を悩ませるのが調理道具。大きさ、重さ、スタッキング性能、調理メニューなど、重視する点から徐々に絞っていくと良いのではないかと思います。
キャンプツーリングの場合、(積み方にもよりますが)重量はある程度許容出来るものの、収納スペースの制約が問題になります。このため、私はスタッキング性能を重視し、なるべく同一メーカーで揃えて綺麗にスタッキング出来るようにして、荷物の体積を減らすようにしています。また、炊飯など簡単な調理もするので鍋はアルミ製のもの、カップは熱が伝わりにくいチタンで統一しています。

snow peak トレック900

湯沸かし、袋麺、炊飯をメインに担当する鍋。調理を前提としているので、熱伝導率の良いアルミの方を使っています。
SVEA 123Rが中にぴったり収まるので、ちょっと外でコーヒー飲みたい時には、後述のチタンカップを被せたSVEA123Rをトレック900に入れてツーリングに行くこともあります。
縦長のスタイル。積載には有利な一方、実際の調理では重心が高くなるためコンパクトなストーブでは不安定になるという問題もあります。また、径が小さい(約120mm)ため、袋ラーメンはそのままでは入らないのもネックです。
フタは割とぴったりと閉まるので、炊飯の際もフタが暴れないように少し重し(水を張ったカップ程度)を乗せておくだけでOK。蒸気が隙間からダダ漏れなんてことはありません。また、取っ手が付いているので取り皿代わりになります。フライパンの代わりに出来なくもないのですが、いかんせん径が小さい(127mm)ので出来る事が限定されてしまい、実用性は今ひとつです。

snow peak トレック1400

トレック900同様、湯沸かし、袋麺、炊飯をメインに担当する鍋。
自分で料理する前提でキャンプをする場合、流石に鍋1つでは調理が捗らないし、先に出来たものが冷めてしまうので、炊飯をトレック900で行いつつ、ストーブが空いたらトレック1400でレトルトカレーを温めるなどと言った使い方をしています。
トレック1400は、トレック900がスタッキング出来るため、両方持っていっても収納スペースを余計に取ることはありません。
それ以外の特徴は、トレック900とほぼ同じなので割愛します。

snow peak ソロセットチタンのカップ

ソロセットは鍋とカップのセットですが、そのカップのみを持ち出しています。
チタン製なので、熱い飲み物を入れても唇を火傷せず、カップ自体もとても軽量です。
スタッキング性能も十分で、トレック900に収まる、SVEA123Rにもピッタリと被せることが出来る絶妙なサイズなので、収納で困ることはありません。
容量が500mlあり、シングルウォールで直火にかけられることから、コーヒーやカップラーメンの湯沸かし程度ならこれだけで出来ます。また、細かく目盛りが振られているため、計量カップ代わりにも使えて、何かと便利です。
ただし、シングルウォール故に寒い日、風が強い日は冷めやすいのが難点。また、持ち手の形が微妙で、やや持ちにくいのも大きなマイナスポイント。コンパクトさに拘らない、持ちやすさを考えるなら、別途ダブルウォールのカップを持っていった方が幸せになれそうです……

snow peak スタッキングマグ雪峰

ダブルウォールのチタンカップ。お値段は張りますが、トレック900やソロセットチタンの鍋にスタッキング可能ですし、ドリンクの味に影響しないのも◎。
大小2つ持っていますが、ソロキャンプではカップは1つあれば十分なので、基本的には先述のソロセットチタンのカップを、晩秋〜早春の寒い日のキャンプには雪峰を持ち出す感じです。グルキャンの場合は、持ち寄ったお酒の飲み比べや、スープ用/ドリンク用の使い分けが出来るよう、ソロセットチタンのカップと雪峰を両方持って行くことが多いです。

オピネル ステンレススチール革紐つき#8

食品の封を切るなどに使います。ものぐさ&刃物を研いだ経験がないので、錆びにくいステンレス製を選択。自分で研げるなら、切れ味のいいカーボンを選んだ方が良いかと。他人と被りにくいよう、柄が着色されている革紐付きをチョイス。
自分の手だと、#9〜10でもよかったかも?

スタッキングを考える

前フリでも話をしましたが、収納スペースが有限のキャンプツーリングではスタッキング性能も重要です。ここでは、あたしが実際に運用しているスタッキングを紹介していきます。

ミニマムセット
SVEA123R+カップという最小セットです。お湯を沸かしてコーヒー淹れる、カップ麺を作る程度なら、これで実現できます。

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SVEA基本セット
SVEA123R+カップ+トレック900+トレック1400の、一番オーソドックスなセット。炊飯+レトルトカレーな夕食、袋ラーメン作ったりする位ならこれで十分。

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MAXセット
カップ+トレック900+トレック1400+フェザーストーブという、一番使い勝手のいいセット。ただし、フェザーストーブは大きすぎてスタッキング出来ないので、別にして持って行く必要があるため、積み込みに必要なら体積が実質倍になります。

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調理器具のスタッキングは、メーカもスタッキング性能を考慮していることから、基本的に同じメーカの製品同士で組むのがセオリーです。しかし、ここで紹介したような「SVEA123R+チタンカップ」「SVEA123R+トレック900」など、他社製品であっても「絶対狙ってるだろw」というレベルでぴったり収まるケースもあります。他社同士だからと諦めずに、自分の得物を片手にアウトドアショップで色々試してみるのもアリだと思います。

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