安定志向は死の思考、沖縄銘菓はちんすこう
"最も安定した状態とは死である"
──というのがインターネットでまことしやかに囁かれ出して幾星霜(要出典)。つまりド安定の品質で世に供給され続ける沖縄銘菓ドちんすこうは死んでいるのか? というのが本日の議題である。
♪ド~~~はミスドのド~~~
意味はまだない。
ちんすこうに限らず焼菓子の品質がフワフワなのは許されないしシフォンケーキだってフワフワのふわが安定しなかったら社会的にブチ殺されるのではないか。それはそう。
わたしはダックワーズとエンガディナーをまちがえてよくキレ散らかしている。練乳かき氷だと思って食べたらメレンゲ。そういうギャップで懲りもせず致命傷を負っている毎日。そのうち脳が口にブチ殺されるかもしれない。それはそ……それはそわないな。
さて、人の世には一定数の孤独好きがおるわけで、それらは常々マイノリティでありマジョリティになられても困るのだが、ともあれ孤独とは最も安定した人間関係の死であろう。
不機嫌台風に吹き散らかされ、不安定な人間関係に翻弄された人々は死にたがる。人間関係的な意味で。それはそれでやむなし。外に出たら死ぬと分かっているなら、仮死状態になって嵐が過ぎ去るのを待つ。それはそう。
かといって、死んだフリを続けて死ぬのはギャグでしかなく、すやすや眠るように死ぬのは老後の理想であるが、稚児でも老後でもないのなら? 寝たら起きるが自然の掟。なんだかんだと聞かれたら? 答えてあげるが世の情け(出典有)。
沖縄と言えば太陽のオーラに満ち満ちるイメージであろうが、しかして台風にバチクソ巻き込まれ地域でもある。いいときもわるいときも嵐。なんくるなくあるないさ?
なんくるあるから、なんくるないさが成立する。ひとは死ぬから、生きようとする。永遠の命を手にしたらだいたい魔王になる。それはそわなくない。めっちゃ沿ってる。フィクションというメタファーに彩られた中にあるマジモンの玉。うちゅうの本質に沿ってる。
ビーックビックビックビッグバンさ?
うちゅう始めるレベルの爆発、全宇宙しぬ。世界が始まってないから許されただけで、世界始まった後にビッグバンしたらヤバい。世界、さすがに黙っていられない。しかし世界を終わらせるかどうかの交渉、どうあっても合意を取れるわけがない。
たぶんビッグバンさした奴、めっちゃ怒られた。
毎日ビッグバンしたらしぬでしょ!!!!! って。
うまさもビッグバンすると、褒めときどき怒られる。であれば我々はビッグバン師にもっとビッグバン感謝した方がいい。ファイナルフラッシュモブ土下座した方がいいかもしれない。
するとどうだろう? 屋久島にドつき回されてボッコボコにされた台風がしおしおのパアになって視界が晴れるようではないか?
うちゅうの本質からすれば死んだら死ぬ。ド派手に生きようとすれば爆死に巻き込むが定め。であれば地味に生きればよくなくあるくない?
社会の歯車最高~~~(安定志向による脳死)。
やはり沖縄銘菓ちんすこう。安定のうまさ。
われわれが深淵を覗くとき、深淵もまたわれわれを覗いているのだ……