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サイゲ、オタクたちの「親」を務める気なのでは疑惑

 良心かつ両親。叩かれ方に至るまで。

 とりあえず何を語ってもクソほどネタバレなのでおまえにすこしでも良心が残されているのなら勇気爆発バーンブレイバーン12話をすべて観ろ。帰れ。だがしかし、それでも観ずに見る! というならそれもまた勇気だ。おれたちはおまえたちを尊敬するぞ。後悔もまた人間の心だ。

タイトル画像を含め、以下画像は公式から引用

 ぐらぶるっ! から絡んでいるおぢとしてはずっと思っていたことがある。サイゲ、もしや腐女子(そろそろ死語)と萌えヲタ(すでに死語)の間を取り持つことに腐心しておるんか……? と。なにかとイケメンと萌えキャラをセットでおトクに出しがちだから。

 そらまー市場的に考えて単純に2倍になるので経済的に考えてそうした方がいいに決まっているのだが、そうするのは大変困難でコストがかかるので経済的ではない。でもやらないか。そんな方針でウロウロして大丈夫なのかサイゲ。

 そう思っていたら🐴娘で売上ブレイバーンして競馬界の空気をババババーンして様々な問題もズバババーンしていた。大丈夫なのかサイゲ。おれはリンクスメイト課金しながら心配していた。グラブルも🐴娘も続ける時間が捻出できずやめてもうたがSIM課金はしている。

 真のサイゲユーザーはリンクスメイトを知っている。

 そおゆうことだ。

 そのサイゲから「なかよくしろ…! オタク…!」というメッセージをずっと感じていた。サイゲ関係でそういう運営方針の「語り」が発生してる文献、少しずつサーチ&デストロイしようかなと興味が湧いてくる。そこへこの勇気爆発である。確信せざるを得ない。

だってまずヒーローとヒロインがこうじゃん?
なおヒロインは誤字ではない
真顔ガチでヒロインだ。異論は認めん
なぜか店舗特典ありがち絵が同次元にある
そうはならんやろ?
なっとるやろがい~~~
そして左手のキャラ
コイツはスパイです
コイツ筋肉でハスハスするHENTAIです

 作中のキャラ造形バランスであーね、「こっち向け」やんな、と思うとソイツはそっちを向いていない。対岸を向いている。おっぱい担当は雄っぱいを凝視している。そのキモさに右手の爽やかイケメン(♀)がドン引きする。そしてなぜか真ん中はおじさん(ロボ)がすき。

 ヒーローはもちろんロボ(男)にもヒロイン(男)にもハスハスされたくないけどモテモテだし、ヒロイン男が白髪ロングいたいけキャラとアッー!!(わかりやすい誤解) なシーンを目撃して嫉妬にマジギレする。作中と作外の視線が交錯するカオス。

 おまえらの性癖しっちゃかめっちゃかすぎる。

 そしてちゃっかり時をかけるあたりシュタゲおじさんはもう大々々々々歓喜なのである。別に入れなくてもいいけど入れると強制スクロールハピハピエンドしやすいっていうかね。人生は毎日寝て起きて、死んで生きての繰り返しの末に歩いていくもんだからまあ実質タイムリープものなので。

 マッチョとマッチョ、おじさんと美少女がロボを媒介してド付き合うの大草原だよね。そういうことだよね。古来よりJAPANはそれをOMIAIという。だからうるせえお前ら結婚しろというね。ここまでお膳立ての据え膳されてまだ喧嘩してたらダサすぎワロタやんね。

 許される勇気と赦す勇気、持てよ。受け入れろ。

 特撮もそうなんだけどビームサーベルとダブルセイバーでアクエリオンして筋肉にハスハスしながら、ちちが躍動しつつ意味不明展開でテンプレートをぶっ壊す! というのは全作品へのリスペクトがあると言わざるを得ない。なんで1クール12話の11話で突如としてチル回ブチ込めるんだ??? 勇気が大爆発している。

 一般おぢにはそんなこととてもできないよ。

 それでも理解る。このメッセージ。

 るせえ! 喧嘩すな! という波動。

 未だに「この作品は〇〇向けだから〇〇が作っているに違いない」というインターネット短慮がボヤ騒ぎにかしましい。海千山千の人類を眺めてきた者達は確かに作者性別を判別できたりはするし、対岸のナメくさった無理解からくるクソつまらん表現により意図せず判別わからせられることもある。

 あるが、一方で下々のことを知らないからこそできる優しさというものもある。現実を知らないからこそ美しい夢というものもある。えっち資本を持たざる者が涙を流しながら描くえっちさのよさみもあれば、えっち資本に富める者がさらなる高みを求めるえっちさのよさみもあるのである。

 満月は確かに美しい。しかし三日月の美しさはその「欠けた空間」による侘しさである。朧月夜の美しさは「雲隠れの妙」による寂しさである。うまいものはうまい。しかしヘビロテすれば飽きる。まずいものを知ると、よりありがたみのうまみを感じる。

これはヒーロー兼ヒロインと
ヒロイン兼ヒーローと
それを見守るヒーロー兼ヒロインの図である

 観たことないやつは何を言ってるか分からねーと思うが、俺も何を言っているかわからねー。とにかくスゲェものの片鱗を味わった。全員がヒーローでありヒロイン。攻めれば受ける。誘えば応じる。熱い思いと甘い想いをその胸に両立させている。

 ──などという高度な条件を全員が満たすか?

 と言えばもちろん現実的にはありえない。

 シンプルにクソである方が普通である。「嫌い」という感情で正義を振りかざすクソ野郎がいたとして、論理的には平気で矛盾する。「論理的一貫性」という正義を振りかぶるだけのクソ野郎がいたとして、感情的には平気で矛盾する。

 では、そういうシンプルな「クソさ」に至るプロセスは? というと、哀しいかなそこそこ難儀なことがあったりする。世界は単純であり複雑である。

あえてBANGを当てるというところに
YOASOBI Englishを感じるのである

 日本語原産だけど英語としても成立させる。どっちを向いてもただしいように見えるし、どっちを向いてもまちがっているように見える。ならば迷わず「やっていく」迷っても「やっていく」、そういう決意が非常に価値を帯びてきている。

 でもそれはかつてあまりに考えなしで決断が軽くなってしまったからであり、あまりに考え過ぎたら決断が重くなってしまうからでもある。地球は丸くて回っているから、1年365日(※端数キリステ)も昼夜反転する。太陽が終わるまでは無限に回る。

 だから死んでもいいからバランスを取る! と大地を抱き締めるにしても、死んでもいいから宇宙に翔ぶ! と大地を蹴り上げるにしても、つまらん後悔をするなとしか言えない。

 ローマが滅んだとかムー大陸が滅んだとかゴチャゴチャうるせえやつは多いが、大抵はたくさん滅んできてくれたから、、、、、、、、、、こそ、今そう言える──という視点がゴッソリ抜けている。今は昔じゃねえぞボケ。いつだって今が一番若いだろうが。

 仮定の話でたぶんこうなるという話を無限にしていても、さすがに実現していることが少なすぎる現実からは、未来の可能性は広すぎる。無数の具体的な実現という屍の積み重ねをもって、より鮮明になってきた未来もある。おれたちは死ぬ。死ぬまでにどの道を歩くか。そういうことしかない。


有機生命体のみなさん
騙して悪いが鉄分ミネラルは大事な栄養素です

 無駄に本能を倒錯するよりシンプルに生きた方が生物として遥かに合理的。まずそれはそれ。余計なことをすればそこに圧倒的な差は生まれる。しかしそれはそれとして、めんどくせえ倒錯がすきならすきでなかよくしろ。

 同族嫌悪はいい加減にしろ。複雑性をどうしても好まざるを得ない生産性虚無の運命を歩むのであれば、虚無同士で合体なかよくしろ。そこから生まれる新形態こどももあるだろう。変形合体ロボほどかっこいいものがこの世にあるか。いやない。

 ありがとうサイゲ。

 ありがとう勇気生命体バーンブレイバーン。

 光あれば闇もまたある。やっていこう。

本当に、ありがとう──

われわれが深淵を覗くとき、深淵もまたわれわれを覗いているのだ……