会津戦史 あとがき
ひとつ書いておかねばならぬことがあります。
西軍には西軍の物語がある、これは認めなければいけないということです。西郷隆盛の地元には彼を英雄として見る歴史物語があるでしょう。それと会津の歴史観が違うことは決して矛盾しない。大事なことは、お互いがその違いを認めることではないでしょうか。
決して価値相対主義に陥ることなく、お互いに譲れないものがある、と認め合うことがむしろお互いを理解することになる、そう僕は思います。
さてさて、最後に
会津武士道は、命より大事なものは何か、という根源的なことを突きつけています。現代のこのただれた平和な世の中では命より大事なものなんてそうそう見つかりません。そこで開き直るかそれを恥と知るか、重要な分かれ目のように思えてなりません。
みなさんにとって、命より大事なものはありますか
と、締めくくらせていただきます
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?