過去と悪夢

過去、本当に悪夢をよく見ていたと思う
それは「あなたは歩むべき道を間違えているよ」という導きだったのだろうし 夢の中でも私は脅え、
何かから逃げて、何かから身を隠していた

同じシチュエーションでよく夢を見た
中学生の頃はうちのマンションに付いているエレベーターとはほかに、なにか特別な事情がある時だけ現れるとても大きなエレベーターがあり それに乗って色んなところに行ったり、色んなシチュエーションを経験したり、とにかくエレベーターの夢が「定番」だった 決していいイメージはなく 何かから逃げていたり 豪雨で普段のエレベーターが動かなくなったり 遅刻したのに足が上手く動かなくて泣き叫んでいたり どんなシチュエーションでも悪夢だった

もうひとつ見ていたのは薄暗いゲームセンター
tiktokで、「夢でよく見るゲームセンター」という動画が出回った時、本当にびっくりした 私が夢で見ていたものと全く同じで、私はそこで知らない女の子とプリクラを撮ったり 怖い人たちに拉致されて息もできないくらい怖い思いをしたりしていたから
「私の悪夢って、量産型なのかもしれない みんなもそうなのかも」

そう思った。私が現実では飽き足らず夢でも絶望しているのは、普通のことなんだと 諦めようとしていた。普通の睡眠で、暑くも寒くもない快適な環境で、とんでもなく恐ろしい悪夢を見るのは、今となっては異常としか思えないが。

あの頃、目が覚めても夢と現実の区別がつかなくて、一日中ぼーっとして過ごすこともあった
なんであんなに苦しい思いをわざわざしていたんだろう
あの頃の私は 悪とか悲しみとか 負の要因をわざとかき集めていたような気がする
それが何で?と聞かれると答えられない あの頃の私と今の私は地続きのようで全く違い、
「大変だったな」という言葉しか浮かばないから

最近風邪をひいて 24時間のうち20時間寝る!と言った日々を送っていた
その中でたくさんの夢を見た
その全てが暖かく、優しく、幸せな夢だった
それは私の日常の続きのような和やかさで
懐かしい人達に沢山会えて手を取り合って
「元気にしてた?」なんて声をかけあって 一緒にご飯を食べて沢山笑いあって…
目が覚める度にしばらくあっていないあの子を
思い浮かべて
「元気にしてるといいな」
と小さく祈った

今が幸せとか言ったら幸せが逃げるような変な気がしてて、言うの躊躇う瞬間が何度もあったけど、自信を持って、今が一番幸せだと思える

そんな、病み上がりの日記でした


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