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Blueming:︎NEWSCULTUREインタビュー① 【日本語訳・意訳誤訳有り】


ファン・ダスル監督のブルーアワー<Blueming>

「作品全般にマジックアワーを入れたかった」
「原作とドラマは平行世界」
「海辺、シルエットキスシーンに<Blueming>のテーマを込めて」
「シウォンと似ているカン・ウンビン、大人っぽいチョ・ヒョクジュン」

自分も知らないうちに大人になってしまった感じ、あなたも分かるでしょう?

俳優シム・ウンギョンが出演した箱田裕子監督の<ブルーアワー>にはこんなセリフがある。自らの体も心も顧みず、限りなく流れた時間を振り返る文章。これはファン・ダスル監督の新作ウェブドラマBlueming>のシウォンとダウンにも繋がっていた。

ファン・ダスル監督

<Blueming>の第一印象は実に驚いた。BL(Boys Love)というジャンル的特性のためではなく、記憶の向こうから忘れ去られていた感情を湧かせる力に驚かざるを得なかったというか。数多くのロマンスドラマにひかれ、「代理ときめき」を感じたことがはるか遠くに感じられた時出会う<Blueming>は、自然に色褪せた感情を暴き出した。ファン・ダスル監督が描いた春はときめきに満ちていた。

人気ウェブトゥーン<人気は何か間違っている>を脚色し、<블루밍(Blueming)>として新しく誕生させたファン・ダスル監督は、タイトルに二重の意味を与え様々なメッセージを盛り込もうとした。

作品公開を控えて会ったファン・ダスル監督は、タイトルについて「ハングル表記を見ると<blooming>を先に思い浮かべるだろう。花咲く季節という意味で、新入生が登場する春のイメージを表現したかった。また、作品の英語表記である<Blueming>の<blue>を通じて人物それぞれが持つ憂鬱感、青が持つイメージを見せようとした」とし、「<Blueming>はお互いが青に染まっていく話だ。空の青さであると同時に、日が暮れる頃の青みを意味する。作品全般にマジックアワー(撮影に印象的な効果を出せる黎明または黄昏時間帯)を盛り込みたかった。」と説明した。

原作がある作品ではあるが、全体的なプロットとキャラクターの特徴を除いた副次的な要素はすべてファン・ダスル監督の手で構成された。原作者と話し合って脚色範囲を広く設定したため可能なことだった。

ウェブトゥーンの漫画的要素を映画文法に変える過程で数え切れないほど悩んだという彼女は、「ウェブトゥーンの持つキャラクター性をとても楽しく見たが、映像で持ってくるとそのまま表現しにくい点があった。俳優の演技が現実に触れられるようにたくさん努力した」と打ち明けた。

続いて「映像の中のシウォンとダウンが与える感じ、原作中のシウォンとダウンが与える感じが違う。それゆえ原作とドラマは平行世界だと思った。」と付け加えた。それでも原作の紐を離したくなかった彼女は、シウォンとダウンの乗ったバスの広告板に原作CGをつけるなど、イースターエッグに隠すこともした。

作品はシウォンとダウンが長い傷を癒していく過程を描く。その中でもシウォンは外見による痛みと苦しい家庭歴を持つ人物で、自己管理に熱を上げる「努力型人気男」の姿を見せる。

残忍な過去によってシウォンの心が理解されるが、ともすれば外見至上主義のように見える状況だ。これに関してファン・ダスル監督は、「わたしには幼いシウォンも今のシウォンも愛らしく可愛い人物だ。外見至上主義が正しいというテーマに到達しないよう努力すると同時に、容姿を磨く決心が悪く見えないよう気を配った。ドラマではシウォンが次第に内面の美しさを悟る過程が重要だった」と話した。

演出的な面では人物心理描写のために「モンタージュ(映画用語で視点の異なる複数のカットを組み合わせて用いる技法のこと)」を多く使おうとしたと答えた。ダウンが無言で1人でいるシーン、シウォンが内面の困難があるたび自転車に乗る姿、そしてそんなシウォンに染まって一緒に自転車に乗るダウンなどが該当した。

最も凝った場面として「海辺のキスシーン」と「シルエットキスシーン」を挙げたファン・ダスル監督は、「この場面が<Blueming>のテーマを盛り込んでいる」と強調した。

「徐々に陽が沈む海辺でキスをし、続いて青い光を背景にシルエットキスシーンが出てきます。二人がマジックアワーに出会うことでお互いに染まっていくんです。わたしはシルエットキスシーンが重要な転換点になると思います。すべてを見せる透明なキスシーンではなく、どんな形に変わるか分からないシルエットで描き出すことで、今まではお互いが本当の姿を知らないという感じを表現しようとしました。」

ファン・ダスル監督(中央)
ダウン役 チョ・ヒョクジュン(左)
シウォン役 カン・ウンビン(右)

<Blueming>を通じて初呼吸を合わせた俳優チョ・ヒョクジュンとカン・ウンビンについては、「カン・ウンビン俳優は第一印象が冷たかったが、実際の性格は本当に可愛い。そんな面がシウォンと非常に似ていると思った。チョ・ヒョクジュン俳優は微笑みと声が魅力的だ。また、すべてを知っているような大人らしさがにじみ出ている。」と称賛した。

シウォンとダウンをどんなイメージで見たかと質問すると、彼女は「シウォンは小型犬のような感じがすると思った。シーズーみたいに可愛くてはつらつとした感じ。ダウンは聖人君子のように心の中が分からず、すべてのことに解脱した姿をのぞいた。ある意味、二十歳がそのような姿を持つのは難しいのではないか。皮肉な人物のようにやって来た。」と答えた。

2人の配役が中心軸を引っ張ると、シウォンの妹シヨンはシーンスティラーとして位置づけられている。シヨンを見るやいなや俳優ムン・ヘインを思い出したというファン・ダスル監督は、「実際はカン・ウンビン俳優より姉だが、兄妹のコンビネーションがとても良かった。台詞と台詞の間の行間にも2人が息を合わせて新しい台詞を絶えず埋めていった。」と話した。

また、チョ・ヒョクジュン、カン・ウンビンについて「感情がある時、自分の順番が終わっても相手が感情線を維持できるよう席を守ってくれた。支え合う姿が感銘深かった。」と伝えた。


インタビュー2へ続く

©︎NEWSCULTURE

※機械翻訳含め素人翻訳につき、あくまで参考程度にご覧ください。また、意訳誤訳気になる点等ございましたらご指摘頂けますと幸いです。

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