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大海、井の中の蛙を知らず。

本日は新しい慣用句について学んでいきましょう。

今回、先生が皆さんに知っておいてほしい慣用句は「大海、井の中の蛙を知らず」です。

じゃあまず、どんな意味なのか時間を5分あげるんで各自考えてみましょう。

どうですか?なんとなく意味を想像できますか?

では、2人くらいに聞いてみますね。

え〜と、田辺くん、君の考えた意味を教えてください。

ふんふん、なるほど君は言葉の通り「海には井戸の中の蛙のことが分からない」と思ったんだね。

確かに蛙は海に生息してないから、海からすれば井戸の中の蛙の存在には気づかないわけだ。

それはその通りなんだけど、今回は慣用句として考えてもらいたいからそのままで受け取って欲しくないんだよね。

言葉から推測される一般化した意味を考えてみましょう。

じゃあ次は与儀さん、あなたはどんな意味だと思いますか?

うんうん、そうだね、似てる慣用句があるよね。

「井の中の蛙、大海を知らず」

みんなも一度は聞いたことがある文言だと思う。

これの逆の意味だと言いたいわけだ。

与儀さん、正解だよ。

みんなもしっかり覚えておいてほしい慣用句だから注目してね。

元となった「井の中の蛙、大海を知らず」の意味は「自分の狭い知識、見識に囚われてしまう、物事を俯瞰して判断できない」ということ。

その逆だから、「大局的な判断ばかりしているせいで足元が疎かになり重要度は低いけど緊急性が高い物事を上手に処理できない」という意味なんだ。

背が相対的に高い人と低い人を比べてみるとわかりやすいね。

背が高い人は低い人と比べてより遠くまで見えるから何か判断する時の情報量が大きくなります。

よって不確定要素を減らすことができ最適な判断を下しやすくなるわけです。

重要な慣用句だからちゃんと記憶しておくと良いでしょう。

おや、田辺くん、なんだか不服そうな顔してるね。どうしたんだい?

あ〜そうか、わざわざ大海や蛙といった言葉を使わずに背が高い、低いで表現した方が分かりやすいんじゃないかってことだね。

実はそれは先生も思ってます。

ただ、この言葉ができたのは井戸が使われていたような時代でかなり昔のことです。

何十年もの間使われてきている慣用句を今になって新しくするのは何かと面倒ですから、このままで良いと個人的には考えています。

それに、もっと分かり易い表現があるじゃないかといって怒ったりするほどのことでもないでしょう。

これはこれで良いのです。

じゃあ、「大海、井の中の蛙を知らず」をテーマにした作品の読んで行きましょう。

教科書の56ページを開いてください。










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