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📕どりかむ創世日記④~音飯開店から㈱どりかむ設立までの996日間~ #どりかむ誕生とE崎


誰かさんたちの数えきれないほどの親切といじわる。

こころを消してからだだけになって恩がえしも復讐もしない。

ばかは気楽でいいやねって煮込みばっか食べて暮らす。

チョコレート色に煮くずれたモツは生きるしかないって味がする。

(E崎語録/2009年)」

<宙ぶらりん>
フリーターだった僕らは毎日が宙ぶらりんだった。
何かすごいことができるんじゃないかなってずっと思っていた。
なりたくないものにはなりたくなかった。
やりたくないことはやりたくなかった。
リアルな人生が少しおっかなかった。


<E崎>
音飯を始めてすぐに僕らはE崎に出会った。
E崎は毎日をただ生きているだけだった。
なりたくないものになるかもしれない。
やりたくないことをやらないといけない。
そんなこと気にするそぶりもなく人生をのっぺりと楽しんでいた。

なんかいいね、って
ぼくらはE崎といつのまにか仲良くなった。

そして毎日、毎日、馬鹿と遊んだ。


<夢の予感>
ある日、いきなり予感がした。


"僕らがE崎してあげることはぜんぶ、世界がこれから僕たちにしてくれること"


E崎は僕らで、僕らは世界??
なんだそりゃ??


<どりかむ誕生>
でも、その予感、
なんかいいね、って。



よし、やるか。



そうだな、

まずはE崎にたくさん夢をみてもらおう。


その夢をぜんぶかなえよう。


そういう会社をつくろう。


いそがしくなるかな。
おもしろくなるかな。


名前をつけるなら、


そうだな、


(株)どりーむずかむとぅるーってのはどうかな。



株式会社どりーむずかむとぅるー誕生の瞬間だ。



いつのまにか

僕らの宙ぶらりんな日々はとっくに終わっていた。



<音飯の日々>
泥酔したE崎がドジョウすくいを踊りだし、深夜の音飯は最高潮に盛り上がる。
僕らはそれを笑いながら見ている。

ああ、あともう少しなんだけどな。
そう思っていつも見ている。

もう少しでE崎が割れて、
キラキラしていて満ちたりた顔をした何かがE崎の中から出てくる。
そう思っているあいだに、
惜しいところでいつも踊りは終わる。

ほんとにあと、

もう少しなんだけどな。


音飯…こうすけと僕の2人で始めた㈱どりかむ創業店舗(後にまらに移転)
こうすけ…㈱どりかむ社長
僕…㈱どりかむ副社長
E崎…2009年からずっとどりかむ常連のおじさんエザちゃん







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