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MicrosoftがGPT-4搭載の検索機能「Deep Search」などの新機能を発表!

はじめに
MicrosoftがBingとCopilotに関する最新アップデートを発表しました🌟

検索のあり方を変える「Deep Search」を始め、GPT-4 Turboを活用したCopilotの強化、進化したDALL-E 3モデルの導入、Web検索に基づく画像認識機能など、多彩な新機能についてまとめました!
特に注目したい新機能はDeep Searchです!深層的な検索経験を提供するこの機能は、GPT-4の統合により複雑なトピックに対して最適化された結果を得る事が可能になります🔍

この記事ではこれらの新機能について詳しく説明し、どのような変化が期待できるかを探っていきます🚀!


「Deep Search」の概要

Deep Searchとは、Bingの新機能で、複雑な検索クエリに対してより関連性の高く包括的な回答を提供するものです。Deep Searchは以下のようなプロセスで検索を行います。

検索意図の理解

Deep Search機能は、GPT-4を活用して検索クエリを拡張することで、ユーザーの意図を正確に捉える事が可能です。
例として、ユーザーが「日本でのポイントシステムの機能」について検索すると、Deep Searchはこのクエリを詳細に展開し、ロイヤルティカードプログラムの利点や要件、さらには人気のサービスや加盟店に関する情報まで含む広範な解説を提供します。

Deep searchの使用例

より深い検索結果

通常の検索では表示されないような、より情報的で特定の結果を見つけるために、検索クエリを変化させて広範囲にウェブを探索をします。それにより、通常の検索では見過ごされがちな関連する結果を見つけ出す事が可能です。
このシステムにより、元のキーワードを含まない情報源からでも、クエリの異なる側面をカバーする結果を得ることができます。
また、Deep Searchは、検索結果をより詳細かつ具体的にするために、従来の検索の10倍以上のページを分析します。

最適化されたリスト

集めたウェブページを、包括的な説明とどれだけ一致するかに基づいてランク付けします。このプロセスでは、トピックとの一致度、詳細の適切さ、ソースの信頼性と人気度など多様な要因を考慮します。
これにより、Deep Searchは、ユーザーの質問に答えるか、好奇心を満たすか、問題を解決するようなキュレーションされた結果と回答のリストを提供します。

スピード

Deep Search機能は、回答の生成に最大で30秒かかることがあります。
しかし、この機能はすべてのクエリやユーザーを対象としているわけではなく、単純な答え以上を必要とする複雑な質問に特化しており、その時間を使って複雑なクエリに対してより具体的で包括的な回答を提供します。
通常のBing検索は1秒以内に結果を返すため、Deep Searchはオプションの機能として提供されています。


実際に使ってみる

⚠️12/11日現在、テスト段階であり、「世界中のBingでランダムに選択された少数のユーザーが利用できる実験的な機能です。」との記載があります。
検索ボタン自体は設置されていたのですが、まだ検索結果の生成は一部のユーザーのみに限られている様です。
こちらについては更新が有り次第追記させて頂きます!

検索欄の横にDeep serchのボタンが設置


その他の新機能

GPT-4 TurboのCopilotへの統合

CopilotはOpenAIの最新モデルであるGPT-4 Turboを使用して応答を生成できるようになり、コードの作成など、より複雑で長いタスクに取り組むことができます。このモデルは現在テスト中であり、今後Copilotに統合される予定です。

新しいDALL-E 3モデルの採用

Copilotでは従来よりDALL-E3モデルを利用した画像生成が可能でしたが、
新しいDALL-E3モデルの採用により、さらに高品質でプロンプトに忠実な画像を作成できるようになりました。
この機能は、Bing Image creatorにアクセスするか、Copilotに画像を作成するように指示することで利用可能です。

下の画像は、旧モデルと新モデルで、「ネイルサロンで手入れをしてもらっている写真のようにリアルなステゴサウルス」という同じプロンプトで生成した画像を比較したものです。

左側が旧モデル、右側が新モデル

画像認識機能の強化

従来から、GPT-4を始めとする言語モデルは、画像を認識し一般的な説明などの回答を生成することは可能でした。
しかし今後追加されるこの機能では、GPT-4の能力、そしてBingの画像検索とウェブ検索データを組み合わせて、クエリに対する画像の理解を更に深める事が可能です。
こちらは現在テスト中で、まもなく利用可能になるとの事。

こちらがその使用例です。
提示された画像がスペースシャトルの打ち上げであるという記述だけでなく、この画像に写っている正確なシャトル名とプロジェクト名、その打ち上げ日まで特定する事が出来ています。

画像のシャトルがいつ打ち上げられたかという質問

コーディング機能の強化

Copilotは、自然言語での要求に対してコードを書き、安全な環境で実行し、高品質の回答を提供します。
これにより、正確な計算、コーディング、データ分析、視覚化、複雑なタスクが可能になります。ユーザーは自分のデータやコードをアップロード・ダウンロードでき、Bingの検索結果と組み合わせて使用することも可能です。

こちらも現在テスト運用中とされていますが、現状でもCopilotのチャットでコードを生成する事は可能です。今後の機能向上が期待されます。

コード生成の例

まとめ

この記事では、Microsoft Bingの「Deep Search」とCopilotの新機能について詳しく説明しました。
Deep Searchは複雑な検索クエリに対して、より包括的で関連性の高い回答を提供することを目的としています。また、CopilotはGPT-4 Turboの統合により、コード作成や複雑なタスク処理が可能になり、新しいDALL-E 3モデルでより高品質な画像生成を行えるようになりました。
これらの先進的な機能は、ユーザーの検索体験とコーディング能力を革新的に向上させることが期待されています。今後の発表に向けて、これらのテクノロジーがどのように進化し、どのような新しい可能性をもたらすのかに注目が集まっています。

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参考



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