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工藤嶺ちゃん。


今週末はいよいよ2022-23シーズン初!ホームタウン西尾でのホームゲームを迎えます!

ホームゲームを昨年とは全く違った立場で迎える人がいます。
2021-22シーズンで現役を引退した工藤嶺ちゃん。今はエアリービーズ事務局で裏方として働いています。

今日はそんな彼女の引退後から今日までの話をしたいと思います。

デンソーでの愛称はクウ。工藤のクウ、だそうです。
クウとは6月の着任後に初めて会いました。私もデンソーに来たばかり、クウも引退したばかり。お互いに新しい場所、新しい立場で迎えた6月。はじめましてのクウは、どこか不安そうで控えめで大人しい印象でした。

ある日、ランチをしながら初めてゆっくり話をする機会があり「なぜ引退を決めたのか」ありきたりなことを聞くとクウは
「なんにも知らない母親になりたくなかった」と即座にそう答えました。その時のクウの表情は強くて初対面で感じた不安な様子は全くなく
「続けて理由はたくさんあったけど、その中のひとつにはその思いがありました。」と

「バレーボールをしている時は、プレーをするだけで裏側のことは何も知らないしわからない、誰がどこでどういう風に自分たちを支えてくれているかもあまりわかっていない。それってまずいな、って思っていました。
(事務局の)仕事になると自分で自分の仕事を見つけないといけなくて、全く違う世界だと感じています。
これから先、私も家庭を持って子どもを育てたい、という願望があるんですけど、このまま何も知らない母親にはなりたくない、って思って、、、引退の時期は前々から考えていたんですけど、そのままデンソーに残らせてもらって仕事をさせてもらうようにお願いをしました。」と、、初めて会った日の不安な様子を見て、「選手から事務局の仕事はなかなか大変かもしれないな」と心配したのも束の間。未来を見据えた上でこの選択、そして自分の考えをしっかり話す姿に頼もしさを感じました。

「今はとにかくパソコンが使えるようになりたいです。オンライン会議の設定とかパソコンの色々とか初歩的なところを今日は沢山教えて貰いました。」とかちょっと照れ臭そうに笑うのは可愛いし、その高低差、なんなの。


照れ笑いのクウ(6月)

そんな話をした日から5ヶ月。嘘だ。もうそんなにたったなんて、信じないんだから!
…温めすぎました。ここまでは5ヶ月前に書いていたのですよ…

この5ヶ月、クウといろんな仕事を一緒にしてきましたが、クウは気持ちを言葉にすることが上手だなと感じることが度々あります。
日々の何気ないミーティングももちろんそうですが、1つ例を挙げると

西尾市の応援企業の方々とのグリーティングの場で引退選手を代表しクウが挨拶をする機会がありました。その挨拶で入れ替え戦で敗れ当時のチャレンジリーグで戦った時のことを話してくれました。クウ自身の気持ち、チームの雰囲気等、何も知らない私にも手にとるように伝わってきて、20歳そこそこだったクウ達にとってどんな毎日だったのか、胸が苦しくなる思いでした。

グリーティングで挨拶をするクウ
花束を受け取るクウと贈呈したミッキー


クウの挨拶が終わり「挨拶すごい良かった。めちゃくちゃ準備したんじゃない?」と聞くと
「いや、これがあるって今日聞かされて(笑)午前中に考えました」と。挨拶は「苦しかったんです」という思い出話で終わらず、その日々を経て今思うこと、そしてそんな自分達を支えてくれる応援企業の皆さんへの感謝の気持ち、と誰にどんなメッセージを届けるべきなのかも理解していて、それでいてまとまっていて、泣けると来たら、、、

書くしかないんじゃない??YOU…書いちゃいなよ
ということで、クウにも月1を目安にnoteに登場してもらいます!(拍手)

ファンの皆さんに愛されてきたクウが、今どんな気持ちで何をしているのか、引き続き、皆さんに見届けていただきつつ、今、現役を頑張る選手の皆さんにも何か伝わるものがあるのではないかと思います。

そして今週末、会場で動き回る工藤嶺を見かけたら温かい目で見守りくださいませ。

それでは皆さま、お楽しみに!
私も頑張るよ!(note全然更新できてない!)

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