灰色時間の麻痺、全てを侵食す

或る時 我がこころ
ヒビのはいりたるが

気付かず 息抜きの貴重なる旅の最中に
受取しメッセージに 迷いの痺れ独特なり

さてヒビある心故 いつの間にか染みいでし
信頼などの情何処へ?といぶかしむ

灰色の麻痺の体を占領し 動きとれず寝そべりて
進行する幾多の想い 壊れた希望の光なきさま

我から、かの時という 現在 は強奪され
感覚失せし時間の不気味、沈潜し疲弊せり

しかし其の、たれも忌み嫌うヒビこそ
御守りと成る皮肉 我を生き永らえさせん

それはここからのみ 見えやせぬ感覚風景
どうしても決意し難き 無感動ゆえの逡巡

自らの訴える不安を信じられぬ暗愚 
只夢の破片繋いだ機械のムーブメント

いつかただ一つと頼りし姿 ほの薄暗き影の透明
うつろかな 光り消えし蛍飛ぶ

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