空港プロジェクト セルフライナーノーツ7/11
第7回は
想いは今ここで / そう空港（そう×AIRPORT）南かのん線
…個人的に…本当にこの曲、大好きなのです。そうさん作詞作曲による「想いは今ここで」。初めてこの曲を聴いたときには、脳天をぶち抜かれたような衝撃がありました。曲自体は静かに温もりのあるピアノの調べと、か細いボカロの歌が優しく響くのですが、その対照的な音の響きと深みにどっぷりとハマってしまったのです。
歌詞にある言葉はものすごくシンプルであり、ボカロの声に乗せてひとつひとつ淡々と歌われていきます。
メロディとコードの響きがこれでもかというほど気持ちいいんです。とくに、サビのメロディは僕の琴線に触れまくりでした。
さらに、特筆すべきはそうさんのピアノです。本当にピアノの音から新しい世界が生まれてくるような、シンプルながら壮大なスケールを持っています。
この素晴らしい曲を人間の生の声で聴いてみたい。その一心でそうさんにプロジェクトへの参加を呼びかけました。
そうさんから快諾をもらい、ボーカルを誰にしようか、募集をかけようかと思っていたところ…
なんと！そこに舞い降りたのが、南かのんさんでした。偶然というか何というか、南かのんさんもこの曲を歌ってみたいと思っていたようで、それなら、南かのんにぜひプロジェクトでも歌ってもらおうということになったのです。
その後、そうさんのピアノに乗せて南かのんさんが歌を投稿しました。それはとても瑞々しく生命力に満ちて、オリジナルとは全く違う魅力がありました。
イメージが掻き立てられ、僕はすぐさま、サビにストリングスのようなシンセを幾重にも重ねて歪みのある音を作りました。参考にしたのはシガーロスの「Svefn-G-Englar」やブラーの「Battery In Your Leg」で聴ける歪みの効きまくったエレキギターの音です。
その後、chickiiが曲を支える生ドラムとベースを呼吸するように重ねました。個人的にコーンコーンと静かに繰り返すシンバルの音が大好き。そこからラストのサビでバスドラとスネアが入るところは、相方の仕事ながら鳥肌が立ちました。
chickiiがミックスしたトラックに南かのんさんが再度歌を重ねました。
その際、かーるさんのコメントが重要な示唆を与えているようです。「前半部分では語りかけるように。後半の盛り上がりで朗々と歌い上げていく…」
南かのんさんが再度録音した歌は、もともと表情豊かだった最初の歌よりもさらにメリハリというかワビサビの効いたものになりました。とくに歌い出しはどこか寂しくもあり、大きな何かを予感させるようにも聴こえます。
そして、サビでは一気に虚空に舞い上がるような響きがあります。
とにもかくにも、この曲を生の歌声で聴きたいという願望が叶えられ、大満足なのでした！
-AIRPORT kei-
https://note.mu/chickii/n/na869211ded01
想いは今ここで / そう空港（そう×AIRPORT）南かのん線
https://note.mu/cigam/n/ne944386d4086
そうさん オリジナル 想いは今ここで
https://note.mu/chickii/n/n797b9bfc4d8d
https://note.mu/chickii/n/n8f09108c058e
相方によるライナーノーツとプロジェクトを時系列で追った総括もご覧下さい。
次回セルフライナーノーツ8は『世界はオルゴール』の予定ですʕʘ‿ʘʔ
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