プラバンの着色方法についてまとめてみました。

こんにちは。あいろです。
よくどうやってプラバンに色をつけているのか?と聞かれることが多いので、プラバンに色を付けるいろいろな方法と、それぞれの特徴をまとめてみました。

1.油性ペン(マッキーなど)

プラバンの技法書に一番多い着色方法かと。プラバンにやすりがけをしてアルコールでぼかしたり、混色することで、すりガラスのような優しい雰囲気を表現することができる。なお、黒色のマッキーだけはアルコールに溶けにくいようなので使用する際は注意。
焼成後も若干の透明感を維持する。
やすりがけをしない場合は面を塗るのには不向き。また、アルコールでの混色も難しい。
焼成後はUVレジンがゆっくりと滲む傾向にあるので、太陽光でレジン硬化させる場合はニスなどでコーティングする必要がある。

入手難易度:低
やすりがけ:しなくてもOK(ぼかしたり混色する場合は必要)
混色:可能(要アルコール)
色のバリエーション:少ない(混色する場合は多い)
アルコール:滲む
レジン:滲む
透明感:高め
着色タイミング:焼く前

2.アルコールマーカー(コピックなど)

あまり見かけないがコピックなどのアルコールマーカーでも、やすりがけしたプラバンに着色が可能。油性ペンと同じくアルコールでのぼかしや混色が可能。マッキーと違い、コピックは色の展開がかなり多いので、混色せずに同じ色をいつでも再現可能なのがメリット。
ただし、やすりがけをしていないプラバンには着色できない。
焼成後は油性ペンと同じか少し高めの透明度を維持する。
焼成時に若干特有の臭いを発することがあるので、気になる人は注意。
油性ペンと同じくUVレジンにゆっくりと滲む傾向があるのでこちらもニスでのコーティングが必要。
油性ペンと比べて入手難易度と価格が少し高め。

入手難易度:中
やすりがけ:必要
混色:可能(要アルコール)
色のバリエーション:多い
アルコール:滲む
レジン:滲む
透明感:高め
着色タイミング:焼く前

3.パステル

あいろが主に使用している方法。やすりがけしたプラバンに、パステルを削って粉にしてすりこむ方法。ペン類と違ってアルコールを使う必要が無い。
画材を取り扱っている店舗でないと入手が難しいのが難点。
線を書いたり、細かい模様を入れたりできず、塗りつぶすイメージ。
ぼかしやグラデーションが作りやすい。
また、焼成後に定着しなかった粉を落とさないと他の物に色うつりするので、水洗いかウェットティッシュでふき取るなどの手間がかかる。
焼成後は透明度はほぼなく、マットな仕上がり。

入手難易度:中
やすりがけ:必要
混色:可能
色のバリエーション:普通
アルコール:滲まない
レジン:滲まない
透明感:ほぼなし
着色タイミング:焼く前

4.色鉛筆

やすりがけすれば色鉛筆でも着色可能。入手しやすいが、出来れば芯の柔らかめのものが望ましい(油性色鉛筆など)
面を綺麗に塗るのが難しく、ムラができやすい。色鉛筆で線を描いてからパステルで塗りつぶすなどの方法も可能。
透明感はほぼなく、混色時は色を混ぜるというより、少しずつ重ねるイメージで。
パステルほど色うつりはしないが、念のため焼成後は水洗いなどの後処理を。

入手難易度:低い
やすりがけ:必要
混色:可能
色のバリエーション:多い
アルコール:滲まない
レジン:滲まない
透明感:ほぼない
着色タイミング:焼く前

5.アクリル絵の具

こちらは焼いた後に着色する方法。やすりをかけていなくても色を塗ることができる。色を塗る際は水などで薄めない。
仕上がりは完全不透明。削れて色が落ちることがあるので、乾燥させたらニスなどでコーティングすると良い。
焼いた後に色を塗るので、細かい模様や線は難易度が高い。
ゴールドやパールカラーといった特殊色を使用することでプラバンに見えない仕上がりを表現できる。

入手難易度:中(特殊色は少し高め)
やすりがけ:なくてもOK
混色:可能
色のバリエーション:多い
アルコール:滲まない
レジン:滲まない
透明感:なし
着色タイミング:焼いた後

6.ポスカ

こちらは焼く前、後両方で着色が可能な。不透明水性マーカー。
塗りムラができやすいので、塗りつぶしには不向き。透明感のない仕上がりになるので、油性ペンではできない白色での着色が可能。
焼く前に塗る場合は、厚く塗り過ぎるとひび割れなどの原因になるので注意。
ペンなので描きやすい反面、細さや色のバリエーションが少ないのが難点。

入手難易度:低い
やすりがけ:なくてもOK
混色:不可能
色のバリエーション:少ない
アルコール:滲まない
レジン:滲まない
透明感:なし
着色タイミング:焼く前/焼いた後


まとめ

あくまでもあいろの主観での評価でしたが、参考になりましたでしょうか?
同じモチーフでも、違う画材で着色するだけでも雰囲気がガラッと変わるので、いろいろと実験してみてください!

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