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Celosphere 2021レポート 「実行管理システム:アクションフロー with インテグロマット」

こんにちは!
Airitech プロセスマイニンググループの林です。

Celonisのオンラインカンファレンス『Celosphere 2021』のセッション『実行管理システム:アクションフロー with インテグロマット』をピックアップしてご紹介します。

この講演は、業務の自動化で直面する課題と、Celonisのアクションフローはどのようにそれを解決していくか、といった視点で行われました。

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出典:Execution Management System: Action Flows with Integromat
https://www.celonis.com/celosphere-2021/recordings/watch?#action-flows

アクションフローとは

アクションフローは、Celonisの実行管理システムで高度な自動化を実装する機能です。インテグロマット社の製品を統合したことにより、あらゆるアプリやAPIと接続してワークフローを自動化・最適化できるプラットフォームとなりました。
アクションフローを使用すると、タスクを簡単に自動化できるだけでなく、
プロセスマイニングを通じたリアルタイム分析が可能になり、より高度な業務の自動化を実現できます。

アクションフローの特徴

1.リアルタイムビジネスロジックと高性能なメモリデータベースを使用しており、リアルタイム分析が可能です。
2.操作が簡単なドラッグ&ドロップビルダーによって、コーディングの知識や経験がなくてもアクションフローを作成することができます。
3.短期間でアクションフローを作成することができます。通常使用するアクションやアプリケーションはすでに構築されており、これらを活用することができるためです。
4.プロセスマイニングエンジンと統合した唯一の自動化エンジンです。

業務の自動化で直面する課題

自動化で直面する課題として、状況の変化を行動に反映させることの難しさがあります。
状況の変化を瞬時にとらえることと、対策を素早くとることのどちらが欠けても本来の目標と実行上のギャップが生じてしまうからです。
この実行ギャップの解決が困難な理由は以下の3つです。

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出典:Execution Management System: Action Flows with Integromat
https://www.celonis.com/celosphere-2021/recordings/watch?#action-flows

実行ギャップを解決することが困難な3つの理由

1.データが多すぎる
 
例えば何百万枚もの請求書を分析する場合、手作業でできません。
2.意思決定のためのビジネスロジックが求められる
 人が介入する意思決定には何かしらのコツや理由があります。
3.自動化は使いこなすのも展開するのも難しく時間がかかる
 導入する部署にもよりますが、平均6~12カ月かかると言われています。

Celonisは、これら課題を解決する唯一のプラットフォームです。
膨大なデータに対してどのようにリアルタイムで活用し、どのような行動を起こすのか、を以下の事例で説明します。

アクションフロー作成による『注文管理プロセス』の改善(マックスの場合)

マックスは、数百万件の注文を管理する担当者です。
日々の注文量が変化することによって、時には出荷能力を超えてしまい、納期通りの商品を出荷できないなど、出荷能力に課題をもっています。また変化する出荷能力と出荷量のバランスをとることや、出荷における優先順位付けに興味をもっていました。

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出典:Execution Management System: Action Flows with Integromat
https://www.celonis.com/celosphere-2021/recordings/watch?#action-flows

これらをどのように解決したのでしょうか。
Celonisのアクションフローは、リアルタイムの処理に優れており、またプロセスマイニングによって動的な状況判断が可能です。
このアクションフローを作成することによって、何百件もの注文データを分析し、実行インテリジェンスを適用して、出荷能力のギャップを特定していきました。

以下の図がCelonisで作成したアクションフローです。
マックスは、技術的な経験がありませんでしたが、事前に構築されたアプリケーションをドロップ&ドラッグで選択し、組み合わせるだけでアクションフローを作成できました。

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出典:Execution Management System: Action Flows with Integromat
https://www.celonis.com/celosphere-2021/recordings/watch?#action-flows

上のアクションフローをみると新しい注文があった場合、1番目と2番目のステップをCelonisで対応し、以降のステップでは他のシステムと連携し商品を出荷する流れになっています。

ポイント1 最初のステップでは、Celonisが注文の分析を行っています
注文があった場合に、Celonisはまず すべての注文を希望納品日でグループ分けをします。そして、そのあと電話番号から地域を特定します。
まずはこのステップで、希望納品日と配送地域から、いつ出荷しなければ間に合わないのかを判断していきます。

ポイント2 2番目のステップでは、Celonisが計算を行っています。
ここでは能力的に商品を出荷できるのだろうかなど、出荷能力を動的に評価します。
注文の状況と出荷の能力を比較して、希望納品日に間に合うかどうかを計算します。そこでもしも希望納品日に間に合わない場合には、どの注文を優先するか の特定までを行います。これがプロセスマイニング技術を使った実行インテリジェンスになります。
これは従来は人がシステムにログインして、個別に詳細な情報を確認し、納期の調整を行っていた作業でした。

その後は、優先度の高まった注文は要求納期の確認からそれに合うよう調整され、他のシステムと連携し商品の出荷へと進んでいきます。

このようなアクションフローを使った高度な自動化を簡単に短期間に作成できるのは非常に魅力的ですね!

自動化への疑問

自動化にあたって以下の疑問をお持ちではないでしょうか?
内容を2つご紹介します。

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出典:Execution Management System: Action Flows with Integromat
https://www.celonis.com/celosphere-2021/recordings/watch?#action-flows

Q 真の自動化を実現するために、なぜプロセスマイニングが重要か?

A 自動化で何を達成したいのかが重要です。
たとえば、重複した請求書に対して支払いを止めるという自動化を行う場合、何百万通もの請求書の中から重複を検出する、これはプロセスマイニングの機能です。自動化の中でもプロセスマイニングの課題を抽出する動作などが成功の要因になります。

Q 部門間にまたがる自動化が困難。Celonisでその障壁を取り除けるか?

A Celonisなら可能です。
一般的に自動化が困難な理由には3つあります。
 1. データを総合的に分析して発見する必要があること。
 2. アクションを起こすための、ビジネスロジックやモデル化が必要。
 3. 他のシステムへアクションをトリガーするための接続が必要。
これらの課題はCelonisでまとめて対応することができるため、非常にシンプルに実現が可能です。

まとめ

タスクを簡単に自動化できるだけでなく、プロセスマイニングを通じてリアルタイム分析を導入することができます。そこから実行ギャップを簡単、迅速、低コストで埋めることができるのが、Celonis実行管理システムのアクションフローです。
月に2万人の新規ユーザーを引きつけているアクションフローをぜひ体感してみてください。

『実行管理システム:アクションフロー with インテグロマット』の講演については以上となります。

なお、『Celosphere 2021』の日本開催版である『Celosphere Japan 2021』もございます。
技術情報や最新事例についてより理解しやすく有意義な機会となるかと思いますので、ご都合がよろしければぜひご参加いただければと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。
今回記事にした動画は以下になります。

Airitech(エアリテック)
AiritechではCelonisの導入/活動支援を行っております。お気軽にお問い合せください。

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