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Instana build 203がリリースされました|日本語メッセージに対応

Instana build 203がリリースされました。

日本語を含む9つの言語に表示メッセージが対応しました。
※まだ完全な翻訳ではありません。

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新機能

■ AWS Lambdaの呼出に対応

AWS SDKによるLambdaの呼び出しに対応しました。
GoとNode.jsについては、AWS SDKからのAWS Lambda functionsの呼び出しを記録して、他のトレース情報との関連付けができるようになりました。

Instanaでは現在以下の関数をAWS Lambda functionsの呼び出しと見なします。

- Lambda#invoke
- Lambda#invokeAsync

■ AWS Lambdaの遅い実行の検出に対応

unbounded analysisで以下のAWS Lambdaの遅い実行を検出できるようになりました。

- コードスタート実行
- タイムアウトぎりぎりの実行

現在のところNode.js runtimeのみの機能ですが、他のruntimeにも順次対応予定です。

■ IBM Cloudの対応サービスを追加

IBM Cloud Platform Sensorが以下のサービスにも対応しました。

- IBM Cloud Container Registry
- IBM Cloud Schematics
- IBM VPN for VPC

■ IBM iシリーズとDB2 on iのモニタリングに対応

複数のIBM iシリーズインスタンスのリモート監視に対応しました。
※現在のところ対応しているバージョンは7.2, 7.3, 7.4となります。

IBM iシリーズはInfrastructure Mapでタワー形式で表示されます。
IBM iシリーズのインスタンス内で動作するDB2 on iは、タワー内の実行プロセスとして表示されます。

OSのメトリックスは、DB2 on iのシステムテーブルから収集されます。
対応するダッシュボードでは、システムおよびメモリプールのメトリックスが表示されます。

DBのメトリックスは、DB2 on iに組込まれているIBM i Series Collection Servicesを利用して収集されます。

対応するダッシュボードでは、以下のメトリックスが表示されます。

- 実行中のクエリ
- 様々な内部動作
- 実行計画のキャッシュ状況
- SQLカーソルのメトリックス

詳しくは、公式ドキュメントを確認してください。

■ IBM APM v8を統合可能に

IBM Application Performance Monitoring(APM) v8をInstanaに統合できるようになりました。
APM v8サーバーに接続しているAPM v8エージェントの一部が、Instanaサーバーに統合可能になります。

対応しているのは以下のエージェントです。

- Linux
- Windows
- Unix OS on AIX
- IBM Datapower

APM v8エージェントが収集しているメトリックスとアイデンティティ情報は、Instanaサーバーに転送されるようになります。
転送された情報はInfrastructure mapに表示され、以下の項目が確認できるようになります。

- ホスト情報
- プロセス情報
- IBM Datapowerのエンティティとメトリックス

■ IBM MQのトレースに対応(テクニカルプレビュー)

Linux x86_64プラットフォーム限定となりますが、IBM MQメッセージのトレースに対応しました。
他のプラットフォームについては順次対応予定となります。

詳しくは、公式ドキュメントを確認してください。

■ IBM Z HMCの監視に対応(テクニカルプレビュー)

IBM Z HMC(zHMC)の監視対応し、主要なメトリックスを表示するダッシュボードも追加されました。

詳しくは、公式ドキュメントを確認してください。

■ WebSphere Applicationの項目追加

以下の項目が追加されました。

- EJBメトリックスに、レスポンスタイムとレスポンス回数が追加
- セッションマネージャーメトリックスに、CreateCountとInvalidateCountが追加
- スレッドプールメトリックスに、 ConcurrentHungThreadCountとDeclaredThreadHungCountが追加

■ IBM DB2の機能強化

LUW(Linux, Unix, Windows)版のDB2に機能が追加されています。
以下のメトリックスがメトリックス一覧に追加されました。

- トップクエリ
- Lock wait
- Agentのステータス
- DBM Configの使用状況
- workload
- 未確定作業単位(UOW)
さらに、以下の項目に関するdetailed table viewを追加しました。
- DB, DBMの設定
- トップクエリ
- Lock wait
- 全CPUの最大使用率
- Runstats
- Diag Log

■ Instana UIからのエージェントモード変更の禁止

エージェントの設定ファイルである com.instana.agent.main.config.Agent.cfgに以下の設定を記載することで、Instana UIからAgentのAgent Modeを変更することを禁止できるようになりました。

mode.web-override.allowed = false

■ ローカライゼーション

Instanaの表示メッセージが9言語に対応しました。
※まだ完全な翻訳ではありません。

言語の切り替えは、ユーザー設定の一般項目(Settings :arrow_right: User Settings :arrow_right: General)で選択できます。

対応している9言語は、以下のとおりです。

- 中国語(繁体字)
- 中国語(簡体字)
- 英語
- フランス語
- ドイツ語
- イタリア語
- 日本語
- 韓国語
- ポルトガル語(ブラジル)
- スペイン語

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■ Unbounded Analyticsのトレースログ対応 (ベータ版)

Callやトレースに関連させることなく、WARNやERRORレベルのトレースログをUnbounded Analyticsで解析できるようになりました。

ベータ版の機能のため、ページ上部分にあるリンクからフィードバックをお願いします。

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改善された機能

■ .Net Core

AWS SDK S3のversion 3.7に対応しました。

■ OpenTelemetry

Unbounded Analyticsにおいてタグが追加されることで、発見がしやすくなりました。

■ Java

Java Trace SensorがWebSphereのEJBトレースに対応しました。

■ Go

v1.30.0がリリースされて、Ginフレームワークに対応しました。
instrumentation/instaginモジュールのimportが必要になります。
詳しくは、githubリポジトリのREADME.mdをご確認ください。

■ Instana Trace SDK

duration tagを使ってミリ秒単位でspanの時間間隔を上書きできるようになりました。

修正内容

■ IBM MQ

- イベント情報を拡充しました。
- 各キューマネージャーにpoll rateが追加されました。
- DFQをChannel, Cluster, Queue, Queue Managerで検索できるようになりました。

■ IBM DataPower

アプライアンスの停止ステータスに対応しました。

■ Java

非同期のGraphQL呼び出しを正しくトレースできるように修正しました。

■ PHP

- 拡張機能をクラッシュさせる重大なリグレッションを修正しました。
- Yiiフレームワークで例外が発生する場合があったのを修正しました。
- エージェントのメモリ枯渇を避けるため、プロファイラのスタック階層数を制限するようになりました。

既知の問題

ローカライゼーション

未翻訳の部分や、翻訳したことでレイアウトが崩れる問題が発生しています。

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ご希望の方には、無料デモサイトの解説も行っております。
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